語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【浅見光彦の旅】江田島 ~戦争を経験した人の覚悟~

2017年05月24日 | □旅
 「(前略)それに、父は変わっていて、写真そのものが嫌いで、家族で写真を撮るのさえ嫌がるようなとろこがありました。『人間なんてものは歴史の中に埋没してしまうのがいいのだ。私が死んでも墓を建てるな、思い出ばなしなんかするな』とか言って。私には何のことか、ぜんぜんわかりませんでしたけれど、いまにして思うと、父はずっと、自分を抹殺してしまいたい欲求みたいなものを抱いていたのじゃないかって・・・・」

□内田康夫『江田島殺人事件』(講談社、1992/後に祥伝社文庫、1997)から引用
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