ヒュースタ日誌

相談機関「ヒューマン・スタジオ」の活動情報、ホームページ情報(新規書き込み・更新)を掲載しています。

『不登校・ひきこもり 心のかたちを守る提言(いのり)』詳細情報(6)

2016年09月27日 18時50分18秒 | 記念企画
 当イベントを主催する「ヒューマン・スタジオ」(以下「ヒュースタ」)代表の丸山です。当イベントの詳細情報、今回は、いのりグループ⑤『家族支援の資源としてのヒッキーネット』を担当する、松本光世氏と長袋美樹子氏をご紹介します。

 松本氏は「太陽の子芸術教育研究所」講師として、アートによるワークショップを展開。のちに県立青少年センターと統合された「神奈川県青少年総合研修センター」の非常勤職員時代には、ひきこもり当事者と関係者がともに学び合う「ゆるやかな研修の場」を企画開催していました。
 ここでは、申込み制の公開学習会とワークショップの他に、自由参加で集まる人のほとんどがひきこもり当事者という事実上の「フリースペース」があり、当時としては先駆的な場でした。

 私は、ひきこもり状態が終わって2年目の2000年度から、公開学習会のほうにひんぱんに参加するようになり、そこで氏をはじめ多くの先駆的な不登校・ひきこもり支援関係者やひきこもり当事者と出会いました。また、フリースペースのほうで、現在ヒュースタのオフィシャルサポーター(OS)のひとりでもある関口宏医師(現「文庫こころのクリニック」院長)とも出会い、意気投合しました。
 私はさらに、当時横浜市立大学教授だった加藤彰彦氏をコーディネート役にして学校から民間にいたるまで青少年の教育・支援の関係者を対象に同センターで開催された、夏季研修会にも参加しました。これには、先日開設25周年を迎えた「たまりば」の西野博之氏も参加していました。

 このあと、松本氏は公開学習会や夏季研修会で出会った関係者の方々と、青少年とのコミュニケーションワークショップ研究サークル「ひかりの広場」を結成し、青少年センターでの「コミュニケーション講座」や「フリ・フリ・フェスタ」などに参加。その他さまざまな場面で、子どもからおとなまで誰でも参加できる「五感をつかってちがいを楽しむワークショップ」やイベントにたずさわっており、現在では地元横浜市栄区のひきこもり支援のネットワークにも関わっています。

 ところで、2001年の冬だったでしょうか、私が前述の夏季研修会での学びをもとに「青少年支援関係者の地域ネットワークを作ろう」と呼びかけていたことに着想を得た関口氏が「各地の不登校親の会が連帯してひきこもり状態の当事者や家族を支援するネットワークを作りたい」と私や松本氏らを呼んで意見を求めました。ここから神奈川県内各地の親の会約20団体に私や松本氏のような関係者が加わるスタイルのひきこもり支援を考えるネットワーク「ヒッキーネット」の結成にいたったのです。2002年春のことでした。

 その第1回例会には、ほとんどが私にとって初体面となる親の会の代表または中心メンバーの方々が集結しました。そのなかに、現在まで松本氏とともに例会の常連であり続けている長袋美樹子氏がいました。

 氏は小学生だった次男の不登校をきっかけに学校に行かない子どもと親の会「みんなの会」を立ち上げ、自宅で23年例会などを続けています。ヒッキーネットの誘いがあったのは偶然にも20代の息子さんのことで困っている2人の親御さんに出会い、はじめておとなのひきこもりを知り、親御さんの話を聴くのみでなにもできずにいたときです。
 その後、私のメルマガの愛読者にもなり、例会に講師として私を数回招いているほか、4年前に開催した「創刊10周年記念懇談会」にも読者代表(親)として石川良子氏や勝山実氏らとともに感想をお話しくださいました。

 当イベントでは、このように「ヒッキーネット」の歴史の生き証人でもある両氏に、同ネットの活動や魅力、親の会と行政の現状や動向などについてお話しいただき、参加者と一緒に親の対応や支援の利用について考えます。
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