気温が前日から10℃以上下がって寒い神奈川県ですが、皆様の地域はいかがでしょうか。
さて、きのうで開催から1か月が経過した標記イベントを報告いたします。
今回は、横浜市の地域福祉施設「すすき野地域ケアプラザ」様の部屋をお借りして配信会場を設置したおかげで、会場参加者が5人加わり、会場開催していたかつての雰囲気が少しだけよみがえりました。
プログラムは例年どおりの2部制。第1部は代表の丸山(写真左上)が講演、第2部の分散会は「対談」と「座談会」です。
講演では、メールマガジンの3月号に執筆したコラムを読み上げたうえで具体的にお話をするという、家族会「しゃべるの会」で最初にやっていた方法を採り入れたうえでお話の部分をふくらませました。
これは「しゃべるの会」の開催を半減させたため4月開催がなくなったからですが、今回は『持続可能な支援目標「SSGs」緒論~復帰か人生の幸せか~』という斬新なテーマだっただけに、この試みはうまくいったようでした。実際、講演後の質疑応答の時間には会場でもZOOMのチャット欄でも、次々とご質問をいただきました。
アンケートには「当事者にも家族にも優しい内容のお話で、気持ちが楽になりました」「家族の揺れる心情に伴走できる支援者の育成も必要ではないでしょうか」など、親御さんのお気持ちが表れたご感想が多く見られました。
第2部の分散会では配信会場で「対談」が、隣の小さな部屋で「座談会」が行われましたが、ZOOMのブレイクアウトルームに移動していただく方法をうまく伝えることができず、全員移動するのに30分を要してしまいました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
まず、毎回丸山と同じ “経験者相談員” という立場の方をお招きして行う「対談」では、丹波篠山市のNPO法人「結」で相談と支援を実践している不登校・おとなひきこもり経験者の渡辺聖史氏(写真右上)が体験を中心にお話しされたあと、丸山が最初の質問をしている間に参加者から質問が来たため、さっそく質疑応答に切り替えました。丸山とふたりで交互に、あるいは丸山が補足しながら、すべての質問にお答えし意見交換しました。
アンケートには「相反する気持ちが同居していて、どちらかに傾きながらも、ゆっくりゆっくり自分の気持ちを整えて力を蓄えていくんですね」「帰宅して娘に話すと、とても共感できると言っていました」など、当事者の気持ちが伝わったことがわかるご感想ばかりでした。
毎回連続講座「ヒュースタゼミナール」(ヒューゼミ)の修了者からお二方にお話しいただく「座談会」では、ヒューゼミでゲスト講師をつとめている割田大悟氏(写真上真ん中)が「リカバリー」について解説したあとお二方に質問していきました。
こちらをお選びくださった参加者のうちおひと方はアンケートに、下記のような内容の一端がわかるご感想を書いてくださいましたので、そのまま転載させていただきます。
「印象に残ったのは、ゼミナールではロールプレイングが一番大変だったとお二方ともおっしゃっていたことです。その大変さを乗り越えれば見方が大きく変わるのでしょうか。気になります」
「葭原さん(写真左下)のご発言では、丸山さんの助言を受けて「考えて考えて考えて」ご自身のことを大事にできるようになったというお話が胸を打ちました」
「ogawaさんのように不登校・ひきこもりのことを学ばれた看護師さんは当事者・家族から大歓迎ですし、そのような方が増えるといいな、と思います」
前述のような運営上の不手際はあったものの、内容的にはご満足いただけた方が多かったようで、アンケートには「とてもインパクトのあるイベントでした。考え方を見直す良い機会となりました」「丸山様の優しいお人柄が現れているイベントで、癒されました」など、ご好評の声が大多数でした。
ご参加くださった方、配信会場を貸してくださったうえ運営にもご協力くださった「すすき野地域ケアプラザ」のご担当の方(写真右下)、ありがとうございました。
※本欄に転載したアンケート回答は、ご許可くださった方のものから選ばせていただいています。