午前中に仕事が一本あった。後はする事が無い。ネットでニュースを見ていたら、モルモン教の創始者に少なくとも30人から40人の妻がいた、CNNの記事だ。
同教会によれば、スミス本人は複数の女性との結婚を望んでいなかったが、1834~42年に天使が3回現れて結婚を迫り、最後には剣を抜いて「戒律に従わなければ破滅させるとジョセフを脅した」とされる。
天使に脅迫されたらそれはし方が無いような。一応ユダヤ教・キリスト教・イスラム教と言うセム教系の宗教となるが、そうすると最後の予言者と言う事になる。もちろんその先輩方はモルモンを認めてはいないが、それでもこの逸脱は大きい。
古くからこの噂はあり、このためモルモン教徒はアメリカで嫌われて来たのだ。「ほとんどが20~40代だったが、最年長は56歳、最年少は14歳だった。「この年齢での結婚は当時は法で認められ、10代半ばで結婚する女性もいた」と同教会は記している。」ということで、好みがあったとも思えない。
イスラムの重婚は、「4人まで・妻を平等に扱う」と言う規定がある。現実にこの規定は厳しいので、事実上よっぽどの権力者以外はムリとされている。そして立ち上げた時の戦闘続きで男性が少なくなり、女性を扶養するためにこの制度が出来たとも言われている。
そう言った例外的な理由以外で、30人以上の妻がいたとなれば、あり得るとすれば狂信的な女性信者がいっぱいいたのだろうか。それこそ「天使」たちが剣を抜いて迫って来たのだろうか。それともカダフィのアマゾネス軍団みたいな物だったのだろうか。
時間があったので、植物育成用ボックスの板に最後の塗装をする。そして安売りのチューリップの球根を20球、ユリの球根を3つ、プランターに植えた。たった一つのプランターにだ。そしてそれでは寂しいのでオレンジのビオラと黄色のパンジーを植えた。東側の玄関に置く。さてここまで密植したらどうなるのだろうか。楽しみだ。
そう言えば、キリストには妻がいて二人の子供がいたという古文書からの研究結果があった。神の子であるが故に、いてもおかしくないと考えるのは私だけだろうか。きっとモテただろう、神の子だから。
作業が終わると、雨が降って来た。
ヴァルダイ会議におけるプーチン大統領の演説の解説が、JPressにある。秀逸な記事だ。
残念ながら、現在のグローバルな安全保障システム及び地域的な安全保障システムが我々を激動から守ってくれるという保障も確実性も存在してはいません。このシステムは、深刻な弱体化、分裂、そして歪曲に晒されているのです。国際的及び地域的な政治、経済、文化に関する協力機構もまた、困難な時代を迎えつつあります。
同時に、皆さんの注意を喚起したいのですが、いわゆる多極世界が出現したからといって、それだけで世界の安定が改善されるわけではありません。実際には、むしろその反対です。グローバルな平等の達成は実に困難な問題であり、未知な部分が多いでしょう。
アメリカを槍玉に挙げている所はありますが、ロシアの方向性を見せる演説です。ゴルバチョフも褒めたと言うほどの演説ですので、見てもらいたい物です。
そのプーチンですがAPEC恒例の花火大会で、習近平国家主席の奥さんの彭麗媛氏にショールをかけると言う映像が話題になった。
映像を見る限り、プーチンが寒いのでショールを膝にかけようとしたが、彭麗媛氏がとなりにいたのでこれはマズイと思って彼女にかけた。まあフツーの紳士の振る舞いです。ただ間違いなくプーチンのショールは彼女の服にあっていなかった。
彼女は感謝の意を告げたようだが、すかさず後ろの側近にショールを預けてしまったのだ。
彭麗媛氏なのだが、習近平国家主席の妻という立場だけではない。人民解放軍の少将である。そして国民的歌手としても有名。軍の中に文芸兵という部門があるからなのだが、軍の中ではスーパースターである。へたすりゃ旦那より有名。
だからこの場でファッションをキメキメで出席していたのだ。実際中国のファッションリーダーの一人というか、最高峰だわけでそこは徹底している訳です。それをプーチンの質実剛健なショールが覆った訳ですから、たまったもんじゃない。すかさず側近に渡してしまった訳です。
で、この映像は中国ネットでは配信禁止、ウエイポーなどのSNSでも検閲されています。そりゃそうだ。プーチンに赤っ恥かかせたような物だ。そして本人の立場にも問題がある。ファーストレディとしてこの振る舞いはどうなのかということだ。
安倍総理と習近平国家主席が握手する写真に、かなりな違和感を感じていた。何かイヤイヤやっているようにも見えた。まあそれはここ近年の2国間を見ていればそうなのだが、オバマ大統領と握手する写真もナゼか同じ。どうも国内向けのようだった。安倍総理をわざと待たせる映像を流したりしていたようだ。昔の朝貢外交を彷彿とさせる意図があったのかも知れない。リンクはJBPrsssのフィナンシャルタイムスの記事だ。
ただそう言った演出をしたとしても、彭麗媛氏の振る舞いは横暴にしか見えない可能性がある。そして外交的にも問題になる可能性がある。そこで検閲しているのだろう。更に習近平国家主席と仲が悪いというウワサの裏付けにもなる。これもまた問題だ。
カイツブリがまだいた。警戒心が強いのでなかなか近寄らせてくれない。
プーチンの演説を読むと、次の記事の意味が少し分かってくる。ロシア、イランに原子炉8基を新設へ、CNNの記事だ。アメリカへの対抗意識と言うのもあるだろうが、ロシアの多極化する世界での外交と言う話なのだと思う。イランに核燃料を供給し、燃焼済み燃料はロシアが請け負うという、問題の無い物だ。
アメリカが躊躇している内にロシアが持って行ったとも言えるが、多極的世界はどういった物なのかと言う考えがある。国内のイスラムスンニ派を押さえるという意味もあるし、核燃料を押さえてコントロールすると言う意図も見える。覇権主義的ではなく、現実的な域内安定と融和を狙いつつ、アメリカを牽制する。
敵対する物はすべて潰すと言うのは単純な発想な気がするが、域内安定のためにはありとあらゆる手段が必要であると言うのが、プーチンの考えなのだろう。単純なアメとムチではなく、忠誠とか反逆とかそう言った物では無さそうだ。
域内の安定に協力する国との深いつながりを求めるが、それを理解出来ない国には説得し、あるいは脅迫しつつ対話を求めて来たとも言える。
オバマ大統領も実は同じ手法をとりたかった。だがアメリカ国民がそれを許さなかった所はある。アメリカは理想主義的な所がある。そのせいで解決出来ない事が多すぎる。
マガモの色も、冬毛に変わっていた。
フト、アポロ計画の宇宙船とソユーズ宇宙船の設計の違いを考えていた。アポロはイザと言う時にマニュアル高校が出来た。これに対してソユーズは無かった。両方ともコンピューターを搭載していたが、ソユーズはコンピューターにすべてを任せていた。アポロはそれをしなかったのだ。設計思想としては全く違いすぎ、どちらがいいのかは何とも言えない。ただソユーズの方が宇宙飛行士の訓練期間を短く出来たのは事実だ。そしてアポロは13号の時の重篤なアクシデントから生き延びる事が出来た。
この違いはもしかすると同じキリスト教徒でも宗派の違いかも知れないと考えるようになった。ロシア聖教会は、聖書を信者が読む事を良しとしない。旧約聖書は読んではいけない本になっている。なので儀式の最後に、聖書で頭をさすり、信者は聖書にキスする事で読んだと言う事になっている。
これに対してプロテスタントは聖書は暗記するまで読むべきであり、聖書を通じての宗教体験を重視する。新約も旧約も通じる事が重要であり、この章とこの章が関連しているとか、そう言った読み方をする。
何か似てはいないだろうか。アメリカもロシアも現実的主義の国だが、ロシアがある意味大雑把で秘密主義に見えて、アメリカが理想主義だけど緻密な書類を要求する所とか、なにか宗教からの影響があるように感じる。
オオバンの忍者走りは健在です。
ウクライナ問題は、確かに問題はある。解りにくい民族主義が根底にある。それは民族と言うのがあやふやだからだ。独自の言語と独自の文化を持っていたとしても、長い歴史の中ではあるものは他所から借りて来たり、ある物は発明したりした物だったと言う。スコットランドのターンターンチェックのスカートも、ある時にイングランドの毛織物業者が売り出して、ヒットしてから民族衣装にすり替わった物と言う。スコットランドですらそうだから、ウクライナはどうなるのかと言えば、訳が分からない。
日本の民族主義も、明治時代から確立された物だ。だから未だ持って沖縄県人をどう取り扱っていいのか、多分右翼は考えていないのではないのか?代表的な日本人の天皇家は、朝鮮半島からの渡来人の家系でもある。長い時間をかけて日本らしい文化を創って来たが、厳密には日本人のDNAではない。
民族主義は白黒付けたがるが、実際は白黒付けても更に細分化された白黒があるだけであって、きれいに分けられる物ではない。
カワアイサが飛んでいます。
アフリカのブルキナファソで、クーデターが起きた。ブルキナファソはあまり知られていない国だが、WEDGEにブルキナファソ見聞録という記事がある。ここが詳しい。
「ブルキナファソの知名度を押し下げているのは、内陸国であるという地理的条件、資源に乏しく目玉産業がないという経済条件、長期安定政権で大きな紛争などが起こっていないという社会状況(2011年に暴動が起きたが、日本で大きく取り上げられるほどには至っていない)など、あえて一言で括ってしまえば良くも悪くも「おとなしい」国という性格だと思う。ちなみに、「ブルキナファソ(Burkina Faso)」とは、現地語(モシ語とジュラ語)を組み合わせた名前で、「高潔な人々の国」という意味である。」
「長くアフリカで仕事をしている人にとっては、本音と建て前を使いわけるブルキナファソ人は、実は付き合いが難しいという見方もあるらしい。それが良く言えば「穏やかさと適度な距離感」に繋がっているようだ。」
そのアフリカとは思えない穏やかな人が住むブルキナファソで、長期政権の不正が原因でクーデターが起きたとされている。だがこの記事の中でマリからの難民が大量にはいって来て、混乱が起きていたとも書かれている。そして、難民発生の原因は、イスラム過激派だ。アルジェリアの日揮のプラント建設者が殺された事件でも有名だ。
これが影を落としているのではないのか。そうも思う。
APECではレームダックと見なされたオバマ大統領だが、結果中国から二酸化炭素削減を引き出し、世界に対するこの責任を認めさせた。なんのかんのといってアメリカ大統領である。フィナンシャルタイムズから
「バラク・オバマ大統領がアジア太平洋経済協力会議(APEC)・CEOサミットで檀上に立つと、聴衆の間に興奮の渦が広がり、満員の会場が光を放つスマートフォン画面の海と化した。
国の支配下にある国家主義的な中国メディアの社説が「レームダック」大統領の「退屈な陳腐さ」や、自由民主主義と「怠惰な」米国の衰退について何を書こうと、オバマ氏は中国でロックスターなのだ。」
私も、なぜかそう感じた。皇帝のように習近平国家主席が、対等でない相手にイヤイヤ握手する姿には、亡霊のように明朝が現れたようにも見える。