どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

カイツブリ一家大忙し

2017-09-01 20:37:07 | 日記

 

今日も高松の池ではカイツブリ夫婦が子育てに追われています。

 

 

どっかいっちゃうの?と不安そうな子供達。すかさず潜って、

 

 

すぐに餌を持ってきました。ドジョウでしょうか。

 

 

今度は親の羽の下で寝ている子供達。あんな小さな翼でどうやって覆っているんでしょうか。

 

 

何かがきたようです。

 

 

もう一羽がきて警告音らしい声を出してまたどこかに。

 

 

全員起きてきました。

 

 

ご飯です。

 

 

ちょっと大きいかな?

 

 

さて飯にするか。

翼が本当に小さい。

 

 

餌はまだいっぱいあるよと、雛がついてゆきます。

 

 

と潜ってしまいました。

 

 

ということでまた羽の下でお休みです。


カツラマルカイガラムシ・対策

2017-09-01 00:52:07 | 日記

 

写真は今年6月に撮影した、カツラマルカイガラムシの被害にあった木です。被害にあった木はこう言ったボソボソとした枝ぶりになるのが特徴です。

 

 

これは今年8月31日に撮影したカツラマルカイガラムシです。木はサトザクラの代表品種の寒山です。

この虫は一般には7月上旬と9月上旬に発生すると言われていますが、今年は早いもので6月上旬、そして8月中旬に発生していたようです。どうも適温になればいつでも発生するようです。この木は7月下旬までは元気だったのですが、8月に入って一気に衰弱して、葉を枝に残したまま枯れ始めています。

 

 

薬はマツグリーン2を、森林総合研究所が使った例があります。細かいところは、この森林総研の資料を参照してください。魚毒性が少ない農薬です。

 

 

希釈倍率が恐ろしく濃いように感じますが、カミキリムシだとこうなるということです。葉面散布だと250倍が基準になります。ツツジ類は500倍になっていますが、ウチの庭で使用した限り薬害は出ませんでした。

農薬というのは使い勝手を計算して作ります。この場合は原液の主剤分が薄くなっており、希釈倍率が多少間違っていても被害の出ないようにしています。例えば散布液10リッターを作るとして、2000倍液だと5CC原液を取らなければいけませんが、1CCは簡単に間違ってしまいます。6CC希釈してしまうと1600倍です。でも250倍だと40CCです。1CCの誤差は小さくなるわけです。

 

 

樹幹注入のためにはスポイトボトルが推奨されていなす。ご家庭ではなかなか手に入りにくいものなので、100均で見つけたペットボトルを使った鉢植えの自動給水口を使います。上下に穴かありますので上をビニールテープで塞いで使います。

この自動給水口は太いという欠点がありまして、11ミリの穴を開けなければいけませんでした。できればスポイトボトルをアマゾンあたりで買ったほうが良さそうです。

 

 

ウチのシダレカエデは地面から140センチくらいの高さで20センチの太さがなかったので、深さ5センチの穴を4箇所開けて1リッターの50倍液を樹幹注入しました。農薬メーカーは50倍指定で森林総研は100倍でしたが、このしだれ系統の木は枝と葉の数が太さの割に多いというのがあります。なので薬剤の量は多めで濃度も多めと計算しました。

ウチではカイガラムシ幼虫の発生期と樹幹注入の時期がずれる可能性があったので、6月中旬に一回250倍を葉面散布して、7月上旬に樹幹注入しました。この農薬は浸透性農薬なので、撒いただけでも葉や茎から農薬が浸透して2週間は薬効が残ります。その間にできるだけの枯れ枝の除去を行いました。

さて樹幹注入はみっともなささえ抜かせば一発で数年永続するのですが、樹種によっては液がなかなか入ってゆかないことがあります。森林総研ではコナラやクヌギ・クリで実験していますが、二日ほどで終わると言っていましたが我が家では一月近くかかりました。こうなると薬剤の分解すらも考えられるので、樹幹注入は我が家では基本的に失敗したと考えています。

樹幹注入を終えた穴は、昆虫の巣になったりテッポウムシが入ったりする原因になるので、我が家では殺菌剤の入ったトップジンペーストで充填しましたが、もう少し粘度の高い殺菌充填剤で埋めたほうがかっこいいかもしれません。またトップジンペーストなどをまぶした木の棒を打ち込むのも手かもしれません。

また樹幹注入しても効かない場合があるようです。その原因としては我が家と同じように注入に時間がかかったとか、葉や枝の数に対して薬剤量が少なかったというのが考えられます。庭木では数本の木を束ねて育てたものなんかありますが、それだと樹幹注入の意味がない場所ができたりするわけですね。

樹幹注入して安心というわけではなく、樹幹注入の経緯とその後にどうなったのかを観察する必要があります。樹幹注入しても発生することがあるということは忘れてはいけないと思います。まず一番重要なのは枯れ枝の徹底除去でしょう。特に重症の木に樹幹注入しても樹液の移動が少なくなっているので効果が薄くなっている可能性があります。また昨年カイガラムシがついて枯れた枝には薬剤が回りません。カイガラムシが残ってしまって、そのうちいくらかが生き残って子供を大量に放出したら、元の木阿弥になってしまうわけです。

8月中旬にもう一度簡単に葉面散布をしておきましたが、今の所カツラマルカイガラムシは発生していないようです。

結果として家庭では、マツグリーン2は年5回の薬剤散布ができるようなので、6月から9月まで4回の葉面散布を行ったほうが効果が出そうな気がします。ただ薬剤を使いすぎると対薬剤性のカイガラムシが出そうなので嫌なとこです。なので結論は枯れ枝の徹底除去につきます。

 

 

カツラマルカイガラムシの被害は昨年顕著になったこともあって様々な説が出ています。このカイガラムシは昨年の遅霜で木が弱ったところに大量発生したという説は、結構いけています。その意味では今年の冷害で木が弱ったところで発生したとも言えます。

ただその考えでは昨年からの増殖ぶりが説明できても、それ以前にどの程度蔓延していたのかが説明できないわけです。確かに木が健康的だったらカイガラムシの蔓延を自ら防いだと考えられるわけです。でもその力が徐々に削ぎ落とされて十分な虫の量が蓄えられていたから、弱ったところで一気に増殖したと考えたほうがいいと思われます。それは昨年の話と、今年の8月以降の話で辻褄が合います。

自然にいなくなるという説もあるのですが、それは自然がある場合であって人工空間の中にある公園とか庭ではどうしようもない話で、天敵の菌がいるとかそういった説も、その菌がやってくる経路がなければこれもまたどうしようもないわけです。

この虫は等比級数的に増えます。しかも年2回発生です。ただ隣の木や他の木にたどり着いても、その木が健康だったりその虫に合わなかったりしてもとりあえず生きてゆくうちに、なんとかその木を攻略してしまうようです。その厄介さがまだ解明されていません。外来種説すらあるくらいです。

写真は桜の寒山での枯れっぷりですが、葉がそのまま枝に残ってしおれたりして枯れてゆきます。新芽も枯れるのがわかりやすいです。その前に紅葉や桜では部分的な紅葉があったりします。まだ生き残っている葉っぱにその特徴が出ています。

薬剤を使う前に、こういった枝を切ってしまうのが一番なのですが、夏に丸坊主にするのはただでさえ弱った木を枯らしてしまう原因にもなります。でも安全な冬ではわかりにくくなるわけで、そこが難しいところです。特に公園などの木は樹高が高かったりしますので、ほぼ不可能だったりします。

再整備の予算もなかったりしますしね。