今日は志波城まつりというイベントがあるので行って来ます。帰りに泳げればいいなと思いつつ、総合プールから自転車で10分程度の場所です。
広いです。志波城は平安初期の803年、坂上田村麻呂がアテルイ討伐で東北征伐してから盛岡近辺まで勢力を広げて作った城です。このころとしては最大規模の城なのですが、近代城郭を見ている人からはアレ?としか言いようのないものです。正確には城柵ですね。
軍事拠点でもあるのですが朝廷の最前線の役所でもあるわけです。そして朝廷のある平城京や平安京の考えを模したとも考えられるわけでこんな感じになったのでしょうか。山城という考えはなかったようですね。
東北自動車道の工事のために発掘作業のお金ができてようやっと場所がわかったというものです。中に入ってみるとまだ発掘作業が全面に終わっていない印象があるのは気のせいではないでしょう。多分堀と柵と一部の建物以外は全然できなかったんじゃないのかと思います。まだ中には民有地の田んぼや畑が残っていますし、とにかく広いです。
とりあえずこれが正門のようです。なおこういった建造物を再現するのは、かなり難しいものがありまして、ここでは門の屋根は桧皮ぶきになって、塀の屋根は板の上に土を乗せたものになっているようです。北側の門と塀は、門はこけら葺き、塀は3重の板葺きで当時の絵巻等から再現できる形を模索したようです。塀の上の魯も試行錯誤した感じがあります。何しろ発掘でわかるのは柱の後だけですから。
なお中に一部再現されている住居は、なんと竪穴式住居です。縄文時代と変わらなかったと考えられています。現代人の感覚からすれば難民キャンプみたいなところですが、当時はこれが一般的。
なお当時はすでに鉄器がいっぱいあったわけですが、鋸というのが出てくるのはまだまだ先の話でして、板を作るというのは至難の技だった。どうやって作るかといえば、丸太を割って作っていたわけです。割った木を平らになるように槍カンナで仕上げてゆくという作りです。まだちょうなというのはあるかどうか。さらに手斧とちょうなは全く形が違いまして今でいう手斧は斧でして、または鉈をさしたりしますが、当時の大工道具のちょうなは農作業の草取りに使うホーのような形をしています。かまぼこ型の、底辺に切削面があって円形の頂点に鉄で溶接された棒がついて柄にに着くというものでして、ちょうなのリンクで見ていただければわかりやすいんですけど、竹中工務店だから安全かな。
ただちょうなは板には使いにくい道具で、柱用だと言ってもいい。
なので復元時に板を多用するのは、当時の政府に財力を誇示するためという考えがなければ、多分使ってはいけない素材でしょう。
そして志波城は、広くていい場所に思えたのでしょうが、水害の多い土地でして10年で撤退しました。
さて今日はお祭りで岩手大学のジャス研が演奏するということで覗きに来たところがあります。でも広い。出店もある。産直もある。ということでウロウロしていたら赤武酒造のお嬢様が「最近天体写真にハマッていて一眼レフが欲しいんですけどどのメーカーがいいんですか?」。カメラの中でも最も難しい質問です。なぜなら長時間露光をすることが多いこのジャンルは、気温差でピントが狂ったりしやすく、さらに撮像素子の熱問題や画像処理の問題、そしてレンズのお値段の問題といっぱいあるわけで、わかりやすく解説するのが不可能な、いや基本的なことだから勉強すればすぐにある話なんだけど、これほど難しいのも滅多にない説明でして、基本的にフルサイズCCDのミラーレスをお勧めしつつ、つまり望遠鏡につけることまで踏まえればそうなる。そして汎用的であるということでニコンが単焦点レンズに安くていいのがあるからこちらがオススメとなった。
だがな、お星様初心者の人たちに説明するのは壮絶に難しい。球面収差からの5大収差を全部説明して、熱問題を言って、その上撮像素子の問題を言って、ピントが常に合うのかどうかという問題に心を配って、でもね全体で物理的原則が覆う世界で、わかりやすさというのはない。
おまけにお星様の人たちは凄まじすぎてこちらがなにもいえないくらいなのだが、秘伝のタレみたいな技術があって、それはなかなか初心者にはわからないわけだよ。
オリオン座の星雲を撮影したリスフィルムマスキング方なんて、アナログの極致なのだが、秘伝のタレから滲み出る伝統の技は今も厳然としてあるようだ。
そしてなのだが、ドローンを飛ばしている企業があって、そこにえらくどハマりしてしまう。一体なんのためにここに来たのかわからなくなるくらいだ。
航空測量会社の一部門としてなぜか出店していたのだが、どの程度の精度でドローンを使ったことができるのかというのが課題で徹底的に考えているようなのだが、問題はドローンだ。操縦技術が凄まじい人がいるようなのだが、電波を安定して繋げられる技術とかそちらがえらく問題になるようだ。なのでマニアックに改造しつつ、その度に会社なので真面目に手続きを踏まなければいけない話とか、4K画像のデーター量が大きすぎる問題と、逆にものすごい精度で2Dー3Dマッピングができること、しかもRGBデーターでのマッピングで3センチ程度の誤差データーの場合のインパクトとか可能性を語り合うだけで、なんかすごい時間を過ごしてしまった。
ただ5チャンネルデーター、RGBと近赤外線・紫外線データーをとるシステムがまだ高価なこととか、多角度2Dー3Dマッピングのソフトとクラウドサービスがえらく高いようだ。
古代の城郭跡で最先端の話を聞くのはえらく面白かった。ただドローンの法規制に問題はありそうだ。実はバックグランドでGPS座標指定の自動運転があるという。実際にこれがないとドローンの意味がない。法規制で視認化の状況でないとと罰せないわけだ。
じゃ自衛隊のドローン、どうなの?そう行った免許があるようだ。
なんとなくユルキャラ祭りでもありましたが、一番小柄なえべっさんに刃を突きつける方は知りませんが、中世そのものでなんか好感が持てました。このキャラ知らなかったんですが、あとで話をできるということを知って詳しく知りたかったです。何しろ3尺の大太刀ですから室町期の方なのでしょうか。
ということで、よくわかんない祭りなんだけど、マニアックに楽しみました。
なおここにいるキャラはユルキャラではなくて、旧来のマスコットキャラですね。えべっさんはちょっと違う気もしますが、中の人はいないと言われる世界でも、えべっさんの突出した能力には、驚きます。何しろキャラ最小です。小学生6年生程度です。すごいなと。
ということで出店とか一切関わらずに出てしまいました。
フラードーム発見!古代とモダンが融合しています。
ということで、泳げなかった。