最低気温が氷点下を下回るようになって来た。
もはや冬だ。
ダイヤモンドオンラインに面白い記事があった。
僕らはなぜ、イスラムの戦地を目指すのか?──テロリストとは違った過激派の表情【「宗教」を学ぶ:座談会拡大版】
なにが面白いかと言えば、ジャーナリストとしてシリアにはいった三人と、戦闘員としてはいった人との座談会だ。もの凄くリアリティのある話だ。特にジャーナリストの内2名は女性なので、変わった話がでてくる。痴漢が多いとか、くどき始めるとかだ。これは実際目撃した事がある。イスラムの男性は女性に非常に優しい。で、行き過ぎる奴がいる。さわりながら口説くとなれば、それは痴漢と言っていいだろう。ヨルダン人はさわってくるが、シリア人は食事に誘ってからとか少しはロマンチックだったといっている。
しかも、女性はニカブ着てないと「あれはどういう関係なんだ」と指摘されちゃうんのですが、その割には、コーヒーとかご飯とか誘ってくるんで……
ヌスラ戦線の、厳密なイスラム教徒でも男は男。チャンスはすべて使うと言う事でしょうか。嫁問題もかかれております。なおこの程度だったら痴漢とは言えないのでは?と思うかも知れないが、彼らはしつこい。その辺りも後半に書かれている。
人質の取り方も書かれている。
ISISが密輸屋の人に、「2000ドルやるから、この日本人たちをくれ」と持ち掛けたみたいなのですが、断ったっていうんです。
生々しい言葉です。
これまで、イスラム国が殺したとされる人間の数は9000人と言われています。ですが、その前に、この内戦が始まってからシリア国内で少なくても19万人が殺されている。
確かに信用もできる。私が向こうで一番信頼していたのは一般的に過激派と呼ばれるような人たち。彼らは絶対イスラムに反することはしないから、窃盗なんかも絶対しない。
これも事実でしょう。
アッラーのために戦うんだけども、アッラーに反する存在としてのアサド政権というものがあって、敬虔なイスラム教徒や他 のいろんな民衆が苦しんでいる中で、苦しんでいる人たちを救ってアサド政権と戦うのはアッラーのための戦いになる、という考え方だと思います。
チェチェン人と一緒にいた時、彼らは「聖戦士に怒りはない」っていう言い方をしていました。「怒りで戦うのではなくて、アッラーの愛に満たされて戦うのである」と言う人は結構いましたね。
彼らの戦闘に対する意識が良くわかる部分だ。
看病していたボスニア人が「これ、さっき死んだチェチェン人の血なんだ。いい匂いするだろう」って言うんです。「天国に行ったからいい匂いがするんだ」と言ってたんですが、彼らは現世はあくまで仮のものであって、本当の人生は死後に始まるというスタンスがあって、
日本人の生死感とかなり違うのが解りやすく書かれている。
常岡 ちゃんと解釈していく動きは常にあるんですが、イスラムの場合は、キリスト教と違ってローマカトリック教会のような組織があるわけでもないので、解釈をまとめる存在がないんです。
それは、「異端」というような存在も生み出さないので、非常に自由とも言えるのですが、一方で“正しいこと”をまとめる存在もないので収拾がつかない。みんなが「俺イスラム」になってしまう。
そこが良い部分だとも思うのですが、サラフィーの人たちは、それが気に入らず9世紀のままでやっていこうとしているわけです。イブン・タイミーアは13世紀の人ですが、教義問答みたいなことをすること自体を禁止しています。
まず、コーランは7世紀のアラビア語で書かれているので、単語自体が非常に少なく、その分一つ一つの単語の意味が非常に広いんですよね。なので、解釈の幅が広くなる分、文脈で読まないといけないわけですが、サラフィーは絶対に文脈で読むことを拒否しているのです。
この座談会ですが、4人中3人がイスラムに改宗しており、改宗していない一人もかなりイスラムを勉強している。そこからでてくる実体験のサラフィー達の姿が見えてくる。
サラフィーというのはコーランをあくまで字義通りに捉え、解釈は徹底的に拒否するという立場なので、ムハンマドが奴隷を所有していた時代があるということ は「奴隷制は許されている」という方向に行ってしまう。異教徒だった時のビラールは奴隷だったので、「異教徒は奴隷でいい」という考えになっているんです。
ヤジディ教徒を奴隷にしている。もしくは性奴隷にしていると言う問題が出ているが、問題なのはこのピラール氏は、イスラムに改宗して奴隷ではなくなったと言う文節が抜け落ちた解釈になっているのが問題となっている。
イスラム問題に興味のある方は是非ご一読の座談会です。とはいえ最低岩波のイスラム関連の本くらいは読んでいないと解りにくいでしょう。
ただコーランを字義通りに捉え、解釈は徹底的に拒否するという立場と言う事に、かなりの違和感を感じます。字義通りに捉える事そのものが解釈なのです。13世紀からはじまる流れですが、それでも文脈での解釈はあった訳です。そして他の章にある、相反する部分は無視すると言う解釈は許されるのか?というのがあります。奴隷問題では、改宗したら奴隷ではなくなるわけです。
なので普通なら、占領した時点で改宗を勧める。ユダヤやキリスト教などの経典の民は庇護下に置かれると言う事で人頭税を取る。それ以外の異教徒は更なる説得をする。それでも改宗しない場合は追放する。敵対して来た場合には殺してもいい。そういった流れになります。私の理解する範疇では、奴隷制度はこの中には無いはずです。
とはいえあんまりにも厳密に男女を分けたりするのは、日本でも男子校と女子校を分けていた時代にあんまり良い事が無かった、というのも解っている訳で、その上7世紀の部族社会での婚姻と、現代の婚姻、特にISISのような多国籍で男過重の場合の出会いが全くない状況での婚姻と言うのはあり得るのかとなります。そうすると、ポゴ・ハラムの問題もそうですが、強制結婚などのことが起きるのでしょう。
本当に色んな問題を考えさせられるテーマが、この座談会に並んでいます。
でもやっぱりテキスト論を考えてしまいます。解釈とは何かです。キリスト教と言うのはどこか現実的です。神の子の言葉は直接的に記載されずに、使途が記録しました。だから福音書と外伝を延々と付き合わせながら解釈して来た歴史があります。しかしプロテスタントだと、聖書を通じて神と対峙する事が求められる訳です。実はムスリムとあまり変わってはいません。解釈する事が許されているかどうかだけです。でもそれら教典の一節から、啓示を受ける事はあり得る訳です。
解釈を否定するが故に、啓示を求める。これがプロテスタントとイスラムの同根の問題だと思います。ただプロテスタントはヨーロッパでの宗教戦争があるので、話し合うシステムがあります。そして聖書も統一化しています。
あともう一軒くらい面白い記事を紹介したいのですが、大体これで終わりです。
今日のトピックスとしては、イオンモール盛岡が異常に混んだ事でしょう。クリスマス一週間前くらいのレベルです。3連休と言うのもありますが、消費税先送り効果はありそうです。ボーナスとか学校の学事日程とも関係ないので、後は今年は寒い冬になるかも知れないという予感でしょうか。
盛岡で見ていると、食品と衣料に関しては需要はあります。
そういえばCNNの記事、中国が新型「ステルス戦闘機」を公開、その性能はなのだが、実は変な事が解っている。これは民間航空会社が作った物であって、中国空軍が正式に発注した物ではないと言う事だ。
通常空軍が仕様書を作り、それを受注した会社が作り上げ制式採用されて、その派製品を会社が売るというのがどの国でもそんなシナリオになっている。ところが中国はその仕様書は無いと言っているようだ。
中国・珠海(CNN) 中国の広東省珠海で今月中旬に開催された航空ショーに登場した同国の新型兵器の中で最大の注目を集めたのは、開発中の最新型戦闘機「FC31」の公開だった。
なぞのステルス機だったが、どうもエンジンに問題があるようだ。機体設計とエンジン出力のバランスが悪いらしい。
それでは中国人民解放軍の空軍はなぜ重量過多、出力不足もしくはこの2つの欠点を抱える航空機の展示に踏み切ったのだろうか。アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席するためオバマ米大統領が訪中する時期をにらんだ可能性がある。中国が同機公開に込めたメッセージは「中国はあなたが考えるより強い」との内容だろう。
もちろんエンジンを改良すればいいのだが、システムとしてはそれだけでは済まされない。輸出向けのローコストバージョンだとしても、何か変な感じがする。
最近半径600メートル内の飛行物体を撃ち落とすレーザー兵器を発表したが、これもまたなにがなんだか良くわからない物だった。無人機を撃ち落とす兵器だと言うが、超小型のドローン対象かとおもった。スパイ対策だろうか。しかし大気汚染が厳しい中国でレーザー兵器って、どう考えても無理でしょう。
長野県北部で地震があった。ただこれが「糸魚川-静岡構造線断層帯」北部の神城断層と言うのが気になる。04年の新潟県中越地震から徐々に南下しているようにも感じる。11年の栄村大震災は震源が少し違う位置だが、とても近い。
何も無ければいいのだが。
そう言えばイスラエルのアルアクサー・モスクにイスラエルの警察が突入した事件から、パレスチナとイスラエルが対立している件はどうなったのだろうか。東エルサレムはイスラエルが占領しており、併合したと彼らはいっているが、国際連盟は未だかつて認めていない物だ。
ロシアのクリミヤ併合は認められなくとも、イスラエルの東エルサレムは黙認されているように見える。何かこれはおかしくないか。
三連休のせいか、高松の池に人出があった。近・安・楽の風潮だからそうなる。とはいえ鳥インフルエンザを怖がる母親がいたが、それならなぜここに来るのだろうか。
人は不思議だ。
飛行機雲がどんどん長くなる。
ああそうだ、プーチンが空手8段になったそうだ。極真館だそうだ。柔道は5段、テコンドーは9段で合計21段となる。まあすごい。