カルテ番号 よ・6(34)
「先生、話が難しいです・・・」
「ごめんなさい。
昔師事していた師匠に言われました。
易しく話し、わかりやすい文章を書きなさい。
難しいのは、自分が理解していない証拠です、と。
本当にその通りなのですね。
そして、わかりやすい言葉や話が、相手に優しいという事でもあるのですね。
易しいと優しいは同じ意味だったのですね。
まだまだ、私は中途半端な理解しかできていません」
百合は何だか嬉しくなった。
自分が投げた言葉を、誠実に返してくれるからだ。
人と人が話す、交流するというのは、こういう事かもしれない。
内容が難しいのは、あまり関係ないのかもしれない。
「話が脱線して、先に進みませんでしたね。
無知は、お互い様ですから、気にしないでお話ししましょう」
「はい。え~と・・・」
訊きたい事は沢山あるのだが、何から訊けばいいのかまとまらない。
「あの・・・昨日は、変わろうとしなくていい。
ただ力を抜けばいい、というお話でした。
そうすれば、厚くなった色とか服が薄くなる。
すると、本来の生命が輝く、というように受け止めました」
院長は触っている頭を撫でてくれた。
「その通りですよ。
よかった。私の下手な説明をきちんと受け止めてくれたのですね」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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