カルテ番号 よ・6(60)
目覚める、と言われても百合は戸惑う。
疑うわけではないが、信じるわけでもない。
確かに自分の中の何かが変わったのはわかる。
何かのスイッチが入ったのもわかる。
「あの~玲香さん。
私、まだ何が何だかわからないままです。
変われたのは実感できるのですが・・・
先生や玲香さんの言う意味は理解できていません」
玲香は笑って言った。
「そうよねぇ。
私だって、最初は戸惑いだけだったわ。
でも、それは自然体でいいの。
当分は私と一緒に行動しましょうね。
特に百合さんは高齢者の相手が向いていそうだわ。
大丈夫、ただ、話を聞いてくれればいいの」
若い人は苦手だけれど、高齢者なら大丈夫だ。
百合は実家と親戚にハッキリと報告しようと思った。
自分はこちらで生活していく。
自分の居場所が出来た。
仕事も見つかった。
親はどんな顔をするのだろう?
でも、許してくれるだろう。
一人で生活する、なんて親としては理想だったはず。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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