ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

高校生徒会に期待したい (18歳選挙権)

2015年03月06日 | 政治

選挙権年齢を「20歳」から「18歳」以上に引き下げる改正法案が出ている。
良いことだと思う。

かつて革新側が「18歳」を要求し、保守は「20歳」維持だった。ところが、いつからなのか憲法改悪を意識してか革新側の方が「18歳」に躊躇するという珍現象が起きている。一方、この法案を出しても今なら負けないという自信が「一強多弱」の政治状況の中で保守側から出てきたところに時代の変化を感じさせる。

世界の大勢は「18歳」

世界的には多くの国が18歳選挙権を行っていて中には「16歳」の国もある。先進国で「20歳」は日本だけだ。もし18歳が選挙権を持てば高校3年生が対象になる。がぜん高校生徒会の存在も浮かび上がってくるだろう。高校生たちの関心事である「入試」「授業料」「いじめ」といった広く教育問題を始め「環境」「食品」などテーマは事欠かない。選挙では全候補者に向けて生徒会が公開質問するような行動も可能になるのではないかな。

これまで高校生以下の政治活動は規制されてきた。中学生が政治活動をしてたことを悪く書かれ問題になった「内申書裁判」や県立高の校長が生徒には読ませたくないと一方的に「禁書」を列挙した事例も思い出される。

「大学自治」が泣いている

18歳選挙権によって、どの政党が、どこの候補者が高校生たちの権利を守るかが試される。ずるい大人たちがこれまでのように子どもたちを軽く扱ってはいられなくなるのではないかと思うとちょっと楽しみだ。もちろん大学生同様、高校生たちも言い包められてしまう心配は十分あるものの、それでも子どもの権利の拡大のためにも18歳選挙権は前向きとらえたい。

いまでは学園紛争はなく、大半の学生たちは外に向かって発言や行動をしなくなった。自治会(学生会)無し状態に甘んじ、今や「独立自治の旗かざし~♪」は校歌の中だけの明治大などその例。学生のアクション低下はなんとも情けない。それだけに私はあえて高校生たち、高校生徒会のこれからの活動に期待したい。

 

子どもの声を社会へ――子どもオンブズの挑戦 (岩波新書)
桜井智恵子 著
岩波書店           

  

福島県立安達高校卒業生3年1組 バカッコイイ青春

  

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殺害脅迫で中東問題が茶の間に

2015年01月22日 | 政治

今日(1/21)は衝撃的な写真が新聞一面に載りました。

中東の過激組織「イスラム国」が2人の日本人殺害予告の写真。
国際日本ブログ村の住人、ポポロとしても驚きました。

中東問題は、複雑でどのように把握すれば良いのかむずかしい。
イスラム国がこれまでの過激派組織と大きく異なっているのは、「国」を自認していることだ。それはオスマン帝国が滅びた後、英仏露の大国によって線引きされた現在の中東諸国の地図を、国境を超えボーダレスに新たなイスラムの国家を建設しようとしているところ・・。

今や地球はひとつ。日本村の住人にとっては遠い出来事のように受け取りがちな中東情勢が、一瞬にしてお茶の間に飛び込んで来た感じ。
それにしても論評するには余りにも予備知識が足りないことに気づく。「イスラム国」と何なのか、なぜかくも恐ろしい非人道的な脅迫で要求を突きつけてくるのか、ことの本質を早急に考えなくては・・。

 

イスラム国 テロリストが国家をつくる時 (文春e-book)
ロレッタ・ナポリオーニ著 池上彰解説
文藝春秋
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すっきりしない小渕経相辞任

2014年10月23日 | 政治

なぜ、いまこの時期なのか
なぜ、小渕優子議員なのか

ラジオ番組で、あるジャーナリストが小渕辞任は「政争の臭いがする・・。」とつぶやいていましたが、わたしも同じように感じています。

まず気になるのは今回問題の発端が、週刊誌の告発記事から始まっているところからです。所轄の資金関係の官庁からではなかった・・。告発のねらいは・・。

同時期に2人の女性閣僚が引責辞任となったわけですが、松島法相の「うちわ問題」はレベルが低すぎ。法相就任前の配布のことですから、謝れば済むことで、大臣職まで辞任することはないように思えます。今回の辞任劇の政治的本命は小渕経産相辞任の方でしょう。松島法相辞任はその本質をぼかす、そらす効果はあったかもしれません。

「うちわ」でも「カレンダー」でも「後援会」でも厳密に調べれば政治資金収支では、なんらかの形で多くの議員が問題を内包しているのはないでしょうか。もちろん明朗会計、襟を正すことは当然としてもです。これまでの慣習もあると思います。

経産相の役割としては、直近の重要事項としては川内原発再稼働の承認が控えています。小渕優子議員は、原発再稼働には賛成とはしながらも目下、慎重に勉強中で、「経産省幹部は、小渕氏について『原発問題を一生懸命やっていた。役人の言いなりでなく、自分で咀嚼(そしゃく)して、納得しないものは通さなかった。筋がいいなと思っていたので辞任はもったいない」(読売新聞10/21社会面)としています。この辺に今回の辞任劇のヒントが隠されているように思えてなりません。ちょっと気の毒に思える小渕議員です。


【写真】政治の世界の裏側は、まったくわーけが分かりません、と木工さんたち

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日本政治のウラのウラ 証言・政界50年
 
講談社
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“助手席”の公明党にエール

2014年05月19日 | 政治

「助手席で ブレーキきかす 公明党」

埼玉県のスズキユウジさんの川柳です。(TBS時事川柳5/14)

「集団的自衛権」は腕白なジャイアンが仕掛けたケンカに、争いのキライなノビタくんがイヤイヤ巻き込まれるようなもの。今、集団的自衛権の行使容認では、連立政権を組む公明党がどう出るのかが注目の的(マト)です。「平和と人道と連帯」の世紀を求めるとうたっている公明党の政策と、戦争体制に国家として参画する「集団的自衛権」とどう整合性を図っていくのだろうか。

創価学会の創設者、牧ロ常三郎(1871-1944)氏は、終始、非戦論の信念を変えず、そのため治安維持法により逮捕され獄死している。もし牧口氏が今の政治状況をご覧になったら集団的自衛権には絶対に賛成しないと思われる。牧口氏の創始者としての情熱には敬意を感じます。

今、公明党だけが、安倍暴走車にブレーキを掛けられるところの助手席に座っている。他の政党は、みな目立たない後ろの席(BackSeat)で手も足も出せません。
迷走運転に急ブレーキを!!

頼むよ、がんばれ!!公明党

この状況はMizの『Backseat Baby』のイメージです。
 
このまま、あなたとつきあっていても進歩がない。
後ろの席ではいやよ。もう振り回さないで。
“自民党”君との連立なんてもう要らない♪

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Miz-Backseat Baby

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中国船体当たり映像公開したベトナム

2014年05月10日 | 政治

すみやかに映像を情報公開したベトナム外務省に好感 !!

2010年の「尖閣ビデオ」も隠さず即時に世界へ向けオープンに発信するべきでした。

「尖閣ビデオ」では一海上保安官の犠牲的な勇断で、この国の体面はかろうじて保たれたにすぎない。(ポポロの広場「sengoku38の告白」ご参照)

今回の毅然としたベトナム外務省の対応、かつて米軍基地撤退を粘り強く交渉したフィリピン外務省・・。日本の外務省もしっかり先進例を見習って拉致問題、領土問題等解決してほしいものです。

 

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中国船による体当たり映像公開=ベトナム外務省

何かのために sengoku38の告白
一色正春 (元海上保安官)
朝日新聞出版

 

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今だけ、カネだけ、自分だけ

2013年12月30日 | 政治

こんな流れで許されるのだろうか・・。
この1年の感想です。

「経済優先生活を変えよう」「安倍政権の暴走止まらず」これは今日の毎日新聞の「オピニオン」欄のタイトルからです。

投稿者のお一人、年金生活者の高塚鎮昭さん(長崎県)は「社会から遠近法が失われてしまった。眼前の平べったい利害損失がすべての「今だけ、カネだけ、自分だけ」という不気味で不思議な国。オリンピック開催に乱舞する国民は、戦争にもたやすく熱狂するかもしれない。ヒロシマ、ナガサキ、フクシマを忘れ果てて。」

同感です。
すごい政権だと思います。単なる貨幣増刷、無駄な公共投資復活の古典的なインフレ経済政策を「アベノミクス」などという造語で飾り期待を持たせ、原発汚染水は0.3キロ四方で完全ブロックしていると断言。製造物責任も考えず眼先の利益で原発輸出を画策する。もちろん兵器も海外に渡す、いずれはじゃんじゃん有償で売りたい。今回は受取人がゴネてご破算にはなったものの・・。TPPも選挙公約反故にして行け行けどんどん。秘密保護法だって国会採決だ。普天間は県外移設でなく見え見えの下手な手品で辺野古を“プレゼント”。天下の東京電力に楯つくウルサイ都知事は切り捨てた。TPP推進の障害になる巨大医療団体徳洲会も、もう邪魔だ・・
たしたものです、この流れ。

【動画】原発を推進してきたのは大きな利権。大きな金が入れば皆さんだって賛成しますよ・・(劇団ザ・ニュースペーパー松下アキラさん)

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さようなら原発講演会「原発を東京湾に造らなかったのは万が一の事を考えて」

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民主国家では秘密の指定権は国民に

2013年12月07日 | 政治

国政選挙では国民のわずか18%支持の自民党が、死票の多い小選挙区制のもとで国会議席の圧倒的多数を獲得している。

消費増税、原発輸出・再稼働、そして秘密保護法・・。
現行法のでも原発の煙突を撮影するのもむずかしいし東電福島原発事故当時の偵察衛星による爆発映像は今も公開されていない、政府の意思で伏せられたまま。そんな中で改めて新法を作るまでもなく、秘密にされているものは今でも多くある。なぜそれなのに危ない法律を急いで作ろうとしているのだろうか。

武田邦彦(中部大学)先生が言われるように「民主主義国家の秘密指定権者は国民である」と言えます。

「監視社会」の到来を感じます。公務員に限らず広く国民や報道機関も口を閉ざし自己規制がますます強くなる時代がやってきそうです。

気持ちが萎える中で、緑の党グリーンズジャパンが、すこぶる健康で前向きな見解を示しているのでその一部を記します。

「かつてドイツのヒットラーは失業者救済のためにと国中に高速道路を建設しました。そして新政党の結成を禁止し、憲法を変えて独裁体制を確立し、この高速道路からヨーロッパの国々に侵攻していきました。

平和を構築するには長年の対話と忍耐を必要とします。しかし、独裁や侵略はほんの数年で成し遂げられてしまいます。

日本の政治は闇の時代への一歩を踏み出そうとしています。この一歩を踏みとどめさせるには、私たち一人ひとりの勇気と行動力が必要です。
あきらめることなく、共にがんばりましょう!」

いずれ秘密保護法は無くしましょう

宮台真司氏は秘密保護法は国内法なのでいずれなくせばいい、それより対外的に結ぶTPPの方が要注意、と述べています(12/6 TBSラジオ)。たしかにかつての国内法の治安維持法も永遠ではありませんでした。時代とともに消え去りました。ただそれに至るまでの間、悪法の下で多大な犠牲者が生れてしまったこと、また同じようなことが今後起きるのではないかと思うとやりきれない・・。

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 【重要】 民主主義国家における秘密の指定権者は国民 / 武田 邦彦

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秘密保護法は廃案、衆議院は解散を

2013年11月22日 | 政治

秘密法に連合も反対

連合(日本労働組合総連合会)が秘密保護法案に反対の方針を決めた。会長の古賀氏は「議論が拙速すぎる」と政府の動きを批判。連合・民主党ラインの対応には注目しています。

現行法でも秘密は公開していない

中部大学の武田邦彦先生は、東電福島原発事故の当時の爆発映像がまだ公開されていないことを例に、最高裁が「偵察衛星の映像公開はどうなったのか」を(政府に)尋ねると「秘密が保全されているから公開はできない」と返答している。つまり現状は「すでに今でも政府の意思で秘密は保全されているのになぜ改めて保護法が必要なのか」と疑問をもたれている。最高裁は「秘密」を決めるのは「国民」だとしている。最高裁の考えは正しい=下記ブログ音声参照

何がどこまで、いつまで秘密になるのか不透明な秘密保護法。何を秘密にし誰が指解除をするのか大事な点は隠されたまま。「秘密」はすべて権力機構の内部で決められ収められてしまう。もしこの法律が制定される様なことになれば、国民はおしゃべりをすることも気がねし委縮する。記者たちもまた自粛し取材活動もペンも鈍り「知る権利」は大きく後退することだろう。

国民世論で廃案、解散へ

良心的なテレビのキャスターやジャーナリストも立ち上がりました。テレビ朝日「モーニングバード」でおなじみの赤江珠緒さん=写真=もその一人。彼女の真っすぐものごとに向かう真摯な眼、好感がもてます。その視線も受け国民世論で秘密保護法は廃案にし、民意から日に日にかけ離れて行く国会を解散に追い込みたいものです。

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秘密保護法と衆議院の解散 / 武田邦彦(中部大学教授)

 

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藤原紀香さんに拍手(秘密保護法案)

2013年09月20日 | 政治

安倍内閣は秋の臨時国会に特定秘密保護法案(略して秘密保護法案、秘密保全法案とも)を提出します。これは国民の知る権利と報道の自由を狭める怪しい法律です。法律名からして、一般国民には、馴染めなく自分には関係ないと思われそうな話です。

それを女優の藤原紀香が自身のブログで取り上げ、その危険性を指摘しました。=動画参照。海外ではマドンナ(米歌手)が米国のシリア介入に対して「シリアには関わるな」と表明しています(9/18東京新聞)。しかし日本ではタレントの政治的発言は一般にタブー視される。それによって広告会社や事務所から圧力がかかり仕事は無くなると言われています。今回の藤原紀香の発言に対しても賛否が分かれていますが、当広場としては彼女の勇気ある発言に敬意を表し応援したいと思います。

真実を知らせないことが正当化に

秘密保護法案が制定されますと、政府による情報隠しが多くなりそれをマスコミが追及すれば逆に同法に抵触するとして罰せられる恐れがあります。「尖閣ビデオ」をネットで公開した一色政春元海上保安官のような事件では秘密保全を理由に国家が国民に真実を知らせないことが正当化されることが考えられます。

善法と悪法がセットで出てきたが・・

沖縄返還時の密約事件で「知る権利」を闘った元毎日新聞の西山記者は、情報公開法と秘密保全法はセットで民主党政権時代に出してきたが、前者は一度も審議されずに廃案。悪法の秘密保全法だけが生き残っている。この法案の中で「特定秘密」と定めるのは外務省や防衛省の役人でそれは極めて恣意的に決められる。今でも各省には「部内秘」があるのに・・と懸念しています。(9/18 TBSラジオ・セッション22)

参院選挙で多数の議席を獲得した安倍政権。向こう3年は解散でもない限り国政選挙は予定されていない。安倍政権にとってはまさに「黄金の3年間」となります。この間に反国民的な法案が次から次と通過されそうな気配です。しっかり監視していきましょう。

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カンダクゥ 笑顔で
藤原紀香
日本テレビ放送網
ハッピー・スピリット 紀香魂
藤原紀香
幻冬舎

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シリアへの軍事攻撃、間近か

2013年08月29日 | 政治

大量破壊兵器疑惑を大義にイラクを米英軍が攻撃した2003年の「イラク戦争」からちょうど10年経ちます。。今度は、化学兵器使用疑惑からシリアへ照準が向けられています。

今度の大義は化学兵器疑惑

CNNによりますと、オバマ米大統領は28日、米公共放送PBSの番組で、米国はシリア政府が国民に対して化学兵器を使用したとの結論に達したと発表した。シリアに対する限定的な軍事攻撃を実行するか、あるいは一定期間の攻撃を行うかについては「まだ決定していない」と述べている。・・・・「まだ決定していない」とはいえ、すでに攻撃前夜の戦闘モードになっていることが感じとれます。

「人道的」な兵器って?

アサド政権が非人道的な化学兵器(毒ガス)を使用したとして、それを大義にシリア攻撃をするということですが、そもそも人を殺める兵器に「人道的」と「非人道的」があるということが分かりません。人道的な兵器なら許されるとでもいうのでしょうか。これも妙な話です。まったく、わーけがわかりません。

軍人さんの時代は終わらせないと

さいごに、わが老人党の同志の言葉を紹介します。
「私は、第二次世界大戦で戦った軍人の方々には、心から「ご苦労さま」と言いたい。そして同時に、この大戦が終わった時点で「軍人さんの時代は、終わった」と思います。
 その後世界で起こった戦争の中で、個々の場面ではともかく、総じて軍人さんの倫理的役割というものを認識させられるような戦争があったでしょうか。
 イラク戦争では、兵士がさまざまな種類の薬を軍から接種され、それがもとで、疾病を抱えて帰国後、まともに生活できなくなった方々も、少なくありません。もはや兵士にとっても、戦争は、自らに害悪をもたらすものになっているのです。老人党の掲示板だけでも声をそろえましょう」
 「物事は殺し合いで解決しない、軍人さんの時代は終わった!」

【写真】シリアの化学兵器使用疑惑を調べる国連の調査車(琉球新報)

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護憲・環境リベラル勢力、芽が出ず(2013参院選)

2013年07月22日 | 政治

参議院選挙が終わりました。結果はみなさんご承知の通り。
3.11の原発震災後、昨年の衆議院選挙につづく重要な国政選挙でしたが、ヨーロッパ諸国のような社会民主主義政党や環境グリーン政党・緑の党などの躍進は、ここ日本ではまったくみられませんでした。
放射能・被曝やTPPの危険なワナには目を合わせず、ひらすら景気回復に期待をかける有権者が、まだまだ国民の大多数であることが示されました。

そんな中で、「みどりの風」の谷岡郁子代表は現職参議4人全員が落選したことで「みどりの風」は政党としての役割は終えたとし、自身の政界引退も早々と決意された。潔い引き際として好感が持てます。残念ではありますが。

逆境あるも歩みは止めず

今回の選挙結果を見て正直、暗澹(あんたん)とした気持ちにさせられています。しかし敗退した高校球児に負けないようインドの独立の父、マハトマ・ガンジーの言葉を噛みしめて、これからも歩み走り続けたいと思います。

「束縛があるからこそ、私は飛べるのだ
悲しみがあるからこそ、高く舞い上がれるのだ
逆境があるからこそ、私は走れるのだ・・」

「自分が行動したことは、すべてはとるに足らないものかもしれない
しかし行動したという、そのことが重要なのである・・」

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マハトマ・ガンジーの偉大な言葉

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原発TPPは嫌い、でも安倍自民は?

2013年07月10日 | 政治

「原発もTPPにも賛成はできない。でも安倍首相と自民党は嫌いになれない」という人、けっこう身近にいませんか?

政権交代は起きない今選挙

今度の参院選挙は、ぜったいに政権交代は起きません。そこは2009年、2012年の衆院選とは大きく違うところです。ですから安倍首相が率いる自公政権が、仮に大敗しても安倍首相が変わることも政権与党(自公)が下野することもありません。衆院の優位性は変わらないからです。参院選挙の結果が大いにねじれて、参院内での与野党逆転があっても、安倍自民党政権はそのままです。

ねじれは民意の反映

しかし参院が、原発やTPPなどの政策を慎重に審議してブレーキをかける役割は担っています。それが2院制における参議院の存在意義であるからです。「ねじれ自体は民意の反映であり、参院選挙が政権に対する評価を問う中間選挙の性格を強めた以上、不可避的にねじれは起きる。他国でも珍しいことではない」という大山礼子先生の見解に同感です。

野党伸ばし危険な政策にブレーキを!

ですから「原発TPPは嫌い、でも安倍自民はスキ」と言う人は、2院制の長所を生かすためにも今度の参議院選挙では、原発・TPPに反対の野党に投票することが賢明だと思います。野党が強くなることによって安倍自民政権にとっても薬になるからです。有権者は「ねじれ国会」解消のマスコミの大合唱には乗らないことですね。

 

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日本の国会――審議する立法府へ (岩波新書)
大山礼子 著
岩波書店
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衆参の「ねじれ」こそ優れた2院制

2013年07月06日 | 政治

「マスコミの見出しでは、<「ねじれ」解消焦点〉(読売)、〈ねじれ解消焦点に〉(日経)、「ねじれの行方は」(毎日)と「ねじれ=悪」と報じて自公与党に投票を促す応援団を演じている。
『自民党は「ねじれ」解消が争点だという。しかし「ねじれ」というなら、
 国民の声と自民党政治との「ねじれ」こそ大問題ではないか・・。」


友人で当広場もご覧頂いている親愛なる I 氏から意見をいただきました。まさにその通りです。マスコミは「ねじれ国会」が悪政でそれを是正するのが今参院選の目的のような誘導をしています。衆議院と参議院が異なった見解を出してこそ2院制です。どちらも同じ結論を出すようなことでは2院制のもつ意味がありません。そんなことならいっそ1院制で充分ということになります。

参院は衆院の2軍で良いのか

今の参議院は、そうでなくとも存在価値が怪しくなっています。事実上「衆議院の2軍」と揶揄されてもしかたがないほどです。むしろ参議院が異なった結論を出してこそ存在意義があるというもの。それを「ねじれ」という表現で揺り戻そうとするマスコミの書き方は良くありません。

今のような参議院では、衆議院との違いがなさすぎます。歴代、首相は衆議院議員から出ますから参議院議員は2軍的と見られ、首相を狙うものは参議院から衆議院に移りたいと願っています。供託金は衆参どちらも同じ選挙区300万、比例600万円の高額。これも問題です。

いっそ参院は全部「比例」に

私案ですが2院制の特色を出すために、たとえば「衆議院は小(中)選挙区制」にし「参議院は比例代表制」にして、それぞれの院の特徴をはっきりさせてはいかがでしょうか。

それにしてもマスコミの「ねじれ」現象という表現には、乗せられないことです。「ねじれ」ていてこそ優れた2院制なのですから。

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研究ノート 上院廃止―二院制議会から一院制議会への転換
藤本一美
志學社
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「ネット選挙」の効用はこれから

2013年07月04日 | 政治

参院選、きょう公示。今回からインターネットを使った選挙運動が解禁されました。ネット選挙でどこまで投票行動が変わるか・・。自民党や民主党には大手広告会社がしっかり張り付いています。ネット選挙になるからといって選挙コストの削減にはなりません。むしろウェブ投資は活発になりお金はかかります。それを証拠に選挙関連IT企業の株価が軒並み上がっています。

日本のインターネット利用者数は9610万人。普及率79.1%。世代別では20歳から49歳の利用率は95%。これまで選挙に無関心だった棄権者が「ネット選挙」解禁で政治を考えるきっかけになれれば良いのですが・・

ネット解禁によって、これまで以上に選挙の情報公開が徹底することは良いことです。ただ「なりすまし」のニセモノ候補や誤報、デマ、ネガティブキャンペーンがさらに横行しないともかぎりません。

一般有権者の電子メールによる選挙活動は禁止されています。高い供託金制度も含めて現在の公職選挙法は時代遅れです。これを機会に同法の改正論議も高まらせないと。

ネット選挙の醍醐味は、都市部の接戦選挙区ではその効果が表れるのではないかといわれます。そこに行きますと現職圧勝が予想されるわが群馬選挙区ではネット選挙の効用も何もあったものではなく、のんきなものです(笑)

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新法対応! ネット選挙のすべて
飯田 泰士
明石書店
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全野党統一、過去の群馬選挙教訓

2013年06月06日 | 政治

いよいよ来月に迫ってきた参院選。
群馬選挙区では、現職官僚の自民党参議の前で、野党の足並みはそろっていない。投票を待つまでもなく、結果はすでに誰もが想像がつくような味気ない選挙戦になり下がろうとしている。この陣形では自民現職が圧勝することは疑いないからだ。

2009年の政権交代を目前にした総選挙では、共産候補が全国的に絞られ戦線統一に協力した。しかし今回の参院選では各選挙区に定番通り、勝敗を度外視したように候補者を擁立している。
群馬選挙区の場合、共産、民主の候補に類似の政策的主張(脱原発、反TPPなど)が見られるだけに政権批判票が分散することになるだろう。それに女性候補という点も双方共通している。

野党各陣営が政局に対してまだまだ危機意識が弱いように思う。群馬県で全野党、全労働団体が一致団結し統一して闘ったのは後にも先にも1976年の県知事選のみ。群馬県労働基準局長だった山田譲氏を当時の全野党(社会党、民社党、公明党、共産党)と地評(総評系)、同盟、中立労連、新産別の主要労働4団体が結束し統一候補として選挙戦に臨んだのは布陣の形としては実に見事だった。以下のような結果ではあったが闘い方としては正攻法であり、敗れてもすがすがしいものがあったと記憶している。

群馬県知事選挙1976(昭和51)年7月25日(投票率:71.66%)

484,459 清水一郎 自由民主党(新)
373,443 山田  譲 無所属 革新(新)

今や小選挙区制度になり死票は増えている。それだけに各党は小異を捨てて大同団結をしなければ民意には応えられない。群馬に住む年配の有権者なら過去の「山田譲方式」を覚えていらっしゃるはず。この経験に照らしてみて今回の挑戦者・野党側の対応を、どのようにお感じになられるか・・。残念です。


山田譲(やまだ ゆずる 1924-2012)群馬生まれ。東大(法)ー自治省ー群馬県労働基準局長ー革新統一候補で知事選ー群馬地方区から参議院議員(社会党)1期。

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