ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

基地建設は利権がからむ

2010年08月12日 | 研究・書籍
さっそく守屋武昌著「『普天間』交渉秘録」の当ブログについて、読者の方から関連資料の提供とコメントをいただきました。

「『週刊ポスト』8/20-27号の覆面官僚座談会後編に、辺野古に決めた経緯が書かれています。参考までに。今後とも、普天間移設問題についての追及をお願いします。」

同誌の当該記事を要約しますと
(1)小泉政権は普天間飛行場の代替として辺野古に決めた
(2)その後、海兵隊のグアム移転合意で大きな代替基地は必要なくなったが小泉政権は方針を変えなかった
(3)米国の要請を口実に無駄な巨大基地をつくる公共事業をそのまま継続させた(4)その矛盾を誤魔化してきたのが守屋防衛事務次官だった
「いくら大物次官でも海兵隊の人数を水増し(1万2千を1万8千人)するなど、時の官邸や自民党防衛族の同意がなければやれることではない」と某財務官僚の見方・・。

私が思うには、最高裁上告中の守屋さん自身が退職後、ご自身のこれまでの仕事や生き方を真摯に点検されているのではないかと思われます。引退者の心境として良く理解できます。接触してきた各大臣や関係者について実名入りで著述されたということが、その証。本書を通して私は守屋さんの善意を解釈できました。

9月の民主党代表選の焦点は、依然消費税と普天間になるともいわれています。
これから辺野古現行案を、どのように「料理」していくのか、「名コック長」は果たして誰なのか、注目です。
ご意見をお寄せ頂きました読者さまには、感謝いたします。
ありがとうございました。

【写真】読売新聞2010.5.19から

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コメント
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