懐かしい本が、なんと娘宅の本棚にありました。
『空調用ヒートポンプ』1987(昭和62)年の発行。
この本が発行された事は、はっきり覚えていますが、じっくり読んだ記憶はありません。それに私は所持していませんでした。まさか娘が読んでいたとは・・。
なぜかと聞くと、「著者が大泉町の三洋電機の人たちで内容に興味があったでの購入して読んだ」という。
著者は2人。大塚政尚氏と大山健一氏。いずれも発行当時、三洋電機空調事業本部に所属していた優れた技術士(国家資格)たちだ。お二人とも今も大泉町に在住。大塚さんは前回の町長選に出たことでも有名。
本書は「冷凍と空調の歴史」「やさしいヒートポンプ理論」電動や熱駆動のヒートポンプの基本構成、施工技術、実施例などが教科書的に丁寧に解説されている。最終章は「インテリジェント空調システム」。快適性、省エネ、省力、安全性、トータルコスト低減を目的にインテリジェントビルにおける空調システム、遠隔空調監視システムに触れている。ここで使用されている通信モデム速度はわずか300bps!! 通信技術の進歩は隔世の感ですが、ヒートポンプに対しての考え方、本質や原理は今の時代を予見した輝きを放っています。良書です。
空調用ヒートポンプ(amazon) | |
大塚 政尚 大山 健一 共著 | |
発行 日刊工業新聞社 |
ヒートポンプの仕組み_実機を使って説明