沖縄県知事選、よくここまでの大差で玉城デニー氏が当選したと思う。
今度の沖縄の選挙は、先の新潟県知事選で「野党共闘」が敗れたこともあり、共闘のもろさを痛感する中、当初「オール沖縄」から地元経済界の一部が離脱したこともあり、これはかなり厳しい選挙戦になると感じていました。
ケータイ代4割削減の怪
佐喜真淳氏の側には人気者、小泉進次郎氏がたびたび沖縄入りしての盛況な街頭演説。前回と変わり公明党が佐喜真氏推薦を表明。菅官房長官も街頭に出て「ケータイ電話料金の4割削減」を掲げるなど、なりふり構わぬすごい状況だと思いました。小池都知事も松井府知事も佐喜真陣営の応援に加わる。
遅かった佐藤優の態度
注目していた元外交官作家でお母さんが沖縄・久米島出身の佐藤優氏は、この一戦でなかなか態度を出さず投票前々日の28日に「沖縄の選挙は植民地の選挙。沖縄人を軽く見てはいけない」(東京新聞「本音のコラム」)と遅い遅いオール沖縄へのエールらしきものを。究極の切り札?として期待した安室奈美恵さんの「玉城ラブソング」も最後まで無かった(笑)
以上のように私が感じただけでもマイナス要因が多かったなかで、よくぞ沖縄県民は翁長氏の遺志を継ぐ玉城氏を選んだと感心しています。
民意を再度固め交渉を
「辺野古NO」の意思をどのように具体化していくか。市民団体が12月にも「県民投票」の実施の方向で動いている。県民投票の結果は、民意を重視する米国にはとても有効なアピールになる。
辺野古への移転には、地盤の改良工事や設計変更には新知事の承認が必要。移設工事は進まなくなることは確か。ただ普天間の基地も動かず、これからも睨み合いがつづくことになりそう。それでも辺野古の自然を依然守れることにはなる。たった一つの普天間基地の代替地を無理に用意しなくても十分行けるはず。自信を持って米国政府と交渉すれば、必ず埒は明くと思う。
玉城デニー新知事と沖縄県民の願いをこれからも応援したい。
【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔
沖縄県知事選 翁長氏後継の玉城デニー氏が初当選(18/10/01)