ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

アズナブール『イザベル』とコブラ君の思い出

2018年10月06日 | 音楽

フランスのシャンソン歌手、シャルル・アズナブールさんが1日に亡くなりました。94歳。
私はこの人の曲では濃厚な恋人の名前をひたすらつぶやくラブソング『イザベル』が一番強く印象に残っています。

昔、新入社員の販売研修で秋葉原の電気店にいたときのことです。隣のお店に私と同じ歳くらいの若い大柄な店員さんがおりました。聞くところによりますとアズナブール来日公演での感激がさめやらないようで、アズナブールの『イザベル』をステレオで流しますと必ずむくむくと顔を出して近づいてくるのです。

前奏のヴィオリンの音が合図のように現れステレオの周りにいる私たちの前で体をくねらせて、切なくイザベル、イザベル、イザベル、モナムーン~♪と口走って去っていくのです。その姿がなんともユーモラス。西田敏行のような雰囲気の彼は『イザベル』を流しますと100%近く姿を見せます。まるで笛に合わせてツボから出てくるコブラのようだ、と他の店員たちとみんなで笑いました。
店にもなじんだ頃、なんだかそのうちに私もこの曲が気に入り、聴いていると自然にくねくねするような感じになり体がひとりでに動き出したのを思い出します・・。
アズナブールさん... Adieu.(アデュー)さよなら

 


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔

Charles Aznavour Isabelle

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