ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

死は背後から迫れり

2022年07月19日 | 研究・書籍
徒然草(吉田兼好)「世に従はん人は、先ず機嫌を知るべし」の155段に注目です。

社会できちんと生きようとする人は機嫌(=潮時)を知らなくてはいけない。いつまでも院政を敷かず後進に道を譲る、ということでしょうか。


四季は、なほ定まれる序あり。死期は序を待たず、かねて後ろに迫れり

暑い夏もいずれは去り秋、冬になる。しかし死には順序はない、前からではなく、不意に後ろからやってくることも。


人皆死ある事を知りて、待つことしかも急がざるに、覚えずしてくる。沖の千潟(ひがた)遥かなれども、磯より潮の満つるが如し


人々(ポポロ)は皆いずれ死ぬことはわかっていても、それは自覚なしにやってくる。足元の磯から潮が満ちていくのとおなじように・・。

徒然草は吉田兼好50代の頃の作。
なんとも見事に、ものごとを見定め悟っています。

死は背後から迫れり

人の寿命は予測できない不可解なものですね・・。



【木工さんの写真】制作 矢嶋秀一  / フォト 田口大輔



アメイジング・グレイス / 本田美奈子.
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