東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

茶坊 「たんたん」さん

2011-02-21 22:01:24 | 散歩

P1010117 今日の午後、ふらりと京王線に乗って、高幡不動まで行ってきました。

境内も少し見物してきたのですが、近くの茶坊「たんたん」さんに久しぶりに寄らせてもらいました。

旦那さんと顔馴染みになってかれこれ長いかもしれません。ここのお店はこけしマニアの人には結構有名なお店ではないでしょうか?

私も十代の頃、こけしにハマっていた時代があったので、こけしは今みてもいいなあという気持ちがあります。

ハマっていた当時のこけしの賑わいは肌で感じているので、お店に並んだこけしの中でも、その昔高嶺の華だったものが、今ではこんなに手ごろに買えるのか!!とびっくりしてしまうものもあります。

知り合いの人にプレゼントしようかな、と思って安いのを数本いだだいてきました。

新幹線に乗って出かける距離のところではありませんが、多摩の山並みを背にして歩くのんびりとした時間でした。


開設1周年

2011-02-21 11:50:14 | 日々

P1010115 2月21日。当ブログの第一回目の記事を書いた開設の記念日です。とはいっても極く個人的な思い入れなのですが、、。これまで40000を超えるアクセスをいただきありがとうございます。

この一年間というのは、これまでの人生の中での大きな節目というものがあり、開設当時には予想だにしていなかったこともありました。

また、画像の十五夜さんも一年前にはまだ出会っていなかったのです。

個人的な記念日ではありますが、それなりに何の画像で飾ろうかとあれこれ考えましたが、私の人形作りの中でも一番数を作ってきた「丸〆猫」と「丸〆猫」を地で行っているわが家の十五夜さんに登場してもらうのがよいかと思いました。

思いつきで撮った画像なのでちょっと目がまわりそうなアングルになってしまいました。

「いまどき人形」という命名についてはこれまでも記していますが、改めて記してみたいと思います。

私が今戸へはじめて行ったのは中学生の頃ママチャリで出かけた時です。アスファルトがべとつくような夏の暑い日でした。交番で「今戸焼を焼いている家」を尋ねたら、何とその隣の家でした。2階建の一軒家で玄関の三和土を入ると右手が住まい、左手が窯場になっていました。とても気さくなおばさん(白井孝一さんの奥さん?)が出てきて、こっちが子供だったのでひどくおまけしてくれました。)

その後時間が飛びますが、いつの間にかマンションになっていて、ご当主も代替わりして靖二郎さんになっていた頃です。何度も訪ねていたあるとき、靖二郎さんがある趣味家から預かっているという尾張屋春吉翁作の「おいらん」の人形を見せてくれました。話に聞けば、この人形を手本に「おいらん」を作るということでした。私も楽しみにして、その後何度も足を運んだのですが「先代萩」の千松政岡ではありませんが二年待てども三年待てどもできたというお話がありませんでした。それに対して何か言ったつもりもないのですが、「そんなに欲しかったら自分で作れば?」と言われたのです。「ああそうか?自分で作ればいいんだ」と目から鱗が落ちる気分でした。

よく通る土手や河原、川沿いには工事現場などに掘り出された粘土や粘土層を目にしていたので、これらの粘土を使って焼けば、今戸焼のようになるんだと思い始めたのが今に続いているわけです。

今は亡き、湯島に住んでいらっしゃた錺職人の方(戦後、防空壕の中で色のとれてしまった尾張屋さんの人形を白井さんに預け、人形作りをお勧めになったという有名な方)、人形玩具の遺跡からの出土物や色素の成分にお詳しい方にもいろいろお世話になりましたが、折角作ったのだから世に問うてみたら、というこになり「今戸焼」と名乗っては失礼だし他の名前にしたら、というご助言で「いまの人形」アルファベットで「IMANO」とはちょっとイタリア料理のようで洒落ているかと思いました。しかしその後湯島の方が「いまどき人形」のほうが面白いと言ってくださったのでこれに落ち着いたわけです。それからもう20年近くなります。

最近ネット検索していましたら、たまたま当ブログについて紹介くださっている方がいらしてありがたいと思ったのですが、そこへのコメントで「性癖、意図がわからず怖い」と書かれているのを目にして正直ショックでした。

常々自分を思えば変な子が変なおじさんになってしまったな、と感じてはいますが、具体的にどこを指しているのだろうか?ブログの構成についてなのか、或いは私のことを知っている人なのか?一番堪えたのは「性癖」という言葉です。世間から外れたところはあるかと思いますが、警察にお世話になるようなことはしていませんし、、、。変質者とか窃盗犯のように見えるのだろうかと思ったり、、。

しかし、いろいろ考えてみても、こういう私の「性癖」は天然ものなので、どう逆立ちしても治るものではありません。そんな訳で、「怖い性癖」に見えるかも知れない人間が書いているブログですが、「怖い」と思われる方にはお越しくださらないようご遠慮いただければ無害だと思いますし、お付き合いくださる方は今後とも引き続きどうぞよろしくお願いいたします。