菅原道真公をお祀りされている各地の天神社は合格や就職などを祈願する人々で賑わっていることでしょう。東京では湯島天神や亀戸天神が特に有名で、参詣される人も多いことでしょう。
私は高校受験の折には亀戸天神にお参りしました。亀戸は木彫りの鷽守りで有名ですね。その当時、お参りしてから中学校に登校したので担任の先生から怒られた憶えがあります。
さて、画像の小皿は東京の近世遺跡からも同様のものが出土しています。子供のままごと用のミニチュア玩具とも考えられるのですが、白化粧土とタンパン(炭酸銅)で梅鉢が描かれているので天神様への信仰とも結びついているのではないかと思うのですがどうでしょうか。
昔は寺子屋というものが町々にあって、子供が手習などを学んでいたそうですし、天神様への信仰というものは、寺子屋単位で一種の講のような形で営まれていたのかどうか、、天神様の石塔など寺子屋で奉納されているものが見られます。
あくまで空想なのですが、寺子たちで天神祭などを執り行うような時にこの小皿を使ったものではないか?と思ったりするのですが実際どうだったのでしょう。
こうしたミニチュアサイズの小皿は型による成形のものも見られますが、この皿の底には糸切りの痕が見られるので、一枚ずつロクロで挽いて、あとからヘラなどで押して縁を波型にしているようです。
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