初午までカウントダウン状態です。装束稲荷さまの「招き狐」が既にやすりがけも終わり、地塗りするところなのですが、地塗りするなら昨年中に素焼きしておいた他の人形もいくらか一緒に塗ってしてしまおうとやすりがけしています。
棒やすりやサンドペーパーで余計なものを落とし、濡れ雑巾で拭き取ります。やすりがけなしに地塗りをすると、木地のざらざらや、余計なものが地に見えるのできれいではありません。
正直いいますと土から完成した人形までの全工程の中で、この「やすりがけ」と「地塗り」に苦手意識があります。「やすりがけ」ではごしごし磨く単純な作業、でも見落とすときれいにできない。単調な作業。「地塗り」では胡粉と膠とを混ぜる塩梅が季節や天気によって変わってきて、きれいにしかもある程度の厚みに塗るというのが案外難しいからです。
地塗りさえ終われば、楽しみな面描きや色の重ね合わせが待っています。
昔はサンドペーパーなどなかったですから、「とくさ」などで磨いたのでしょう。