丸〆猫(まるしめのねこ)の昭和戦前風型についてはこれまでも記しているので今更という感じぁもしれませんんが久しく塗っていなかった配色パターンをやってみた、ということで改めて記します。
画像に並ぶ3体とも形は同じですが、これまで確認できた古い作例をもとに塗り分けています。
いちばん左のが古い収集家のコレクションに残っていることが多いのではと思います。また明治の「うなゐの友」に描かれている画に似ていると言われています。
真ん中のは調布の郷土博物館ある古い収集家のコレクションにある手のものです。眼の上瞼と瞳の一体となった描き方は江戸からつたわっていた今戸人形最後の作者であった尾張屋 金澤春吉翁(明治元年〜昭和19年)の残された猫にもみられるパターンなので春吉翁の作なのか?とも考えられます。耳に桃色をさしているのが今戸人形としては変わっていると思います。
左端のものは瞳の入れ方が他の土人形産地の猫とも通じるような感じがします。これも春吉翁の作なのかどうか?背面の丸に〆が群青色で描かれています。
今まで実見した作例に倣って塗り分けていますが、もしかしたらこれら以外の彩色パターンがあるのかどうか?あったら見てみたいです。
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