去年の春前に制作会社から連絡があって、昔の拙作の丸〆猫(まるしめのねこ)をミニチュア化したいとのこと。その手本となる猫は、おそらくはじめて作った頃のもので、今の自分から見ると固くてたどたどしい感じで、恥ずかしいというのが正直なところなのですが、この拙作の昔のを所蔵している人の希望なんだそうで、持ち主がそうしたいのだから既に自分の持ち物ではないから、お好きなように…って感じでした。
ひとつ憂慮してしまうこと。今の自分の感覚からすると至って稚拙というか下手くそだと思うものが大量生産されることで、これを基準としたイメージが独り歩きして、今自分で作っているものがあたかも邪道のように見られるようなことになりはしないか…。
まあ、希望としては、今戸にあった丸〆猫の姿が、こんなものであったという認識が世間様にひろがってくれたなら…と思います。
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