今朝のニュースを見ていると、全国で皆既月食が観測されたとのことだったが、昨夜は九州から西日本にかけて広く雲に覆われていたので、これらの地域では観測できなかったところも多かったのではないだろうか。福岡市では、夕方、薄雲の中にうっすら見えていた月も、皆既食がはじまる午後9時51分には完全に雲に隠れてしまい、その後、ふたたび現れることなく皆既食ショーは終了。ツイッター上では華やかな画像が次々とアップされる中、 こちらは曇った空を眺めながら、1月を振り返っていた。
私事ながら、先月、生まれて初めてインフルエンザにかかってしまい、寝込んでいたところに、元気だった義父が突然亡くなり、その上、母までインフルエンザで倒れてしまうなど、心身ともに苦しかったこの1か月。ようやく落ち着き、体調も良くなったので、せめて華麗な月でも撮って、沈み込んでいる相方を元気付けようと思っていたけれど、それも叶わず。
ところで、日本で部分食の始まりから終わりまで見られる皆既月食が起こったのは、平成27年4月以来およそ3年ぶり。NASAが名付けた“super blue blood moon”は35年ぶりだったとか。ちなみに、“super blue blood moon”のスーパームーンは見かけ上大きく見える満月、ブルームーンは1ヶ月の2回目の満月、ブラッドムーンは皆既月食中の赤銅色の満月のこと。今年7月28日、ふたたび皆既月食は起こるが、月食の途中で月の入りを迎えてしまう(皆既食が始まる前に月の入りとなる)ので、部分食しか見ることができないらしい。それで、今回のように月の欠け始めから元の満月に戻るまで観測できるのは、4年後の2022年11月8日。“super blue blood moon”となると、19年後の2037年。ん~これは天気が良くてもちょっと無理かも、、もう星になっているかもしれないから。
撮影:2018.1.31(福岡市内)
31日午後7時ごろ 薄曇りの中、どうにか見えていたけれど
同午後9時半ごろ 皆既食がはじまる直前、雲の中へと消えていった
食分ピーク時の雲の様子 晴れていたのは関東地方と東北・北海道の一部、九州南部は撮れたかな?
というわけで、ツイッターで見た写真をいくつか紹介
国立天文台@prcnaoj公式ツイッターより 少しチリがある?
富士写真家@hashimukiさんツイッターより ブルームーンパール富士!?(18時26分撮影されたもの)
地形研究者小口高@ogugeoさんツイッターより ノルウェイ・スバールバル諸島 世界各地の“super blue blood moon”はこちらで
《関連資料》