脊振山中埋設地からの帰路、五ケ山クロスキャンプ場上の林道で発生している土砂崩壊の状況を確認するため、キャンプ場に立ち寄った。テントサイトには、アウトドアを楽しむ家族の姿が見られた。山のほうを見ると、前回(9月)に比べ、僅かではあるが、土砂崩壊が進んでいた。同時に、コンクリートの破片が谷底に落ちているのが確認できた。五ケ山トンネル手前にある展望台近く、崩落現場へ繋がっている倉谷林道入り口あたりを見渡してみたが、工事車両らしきものは見当たらなかった。この崩落現場以外に4ヵ所林道が崩壊していており、そちらを先に行うという福岡森林管理署の話だったが、まったく工事の気配がない。もしかして、災害が多すぎて人手が足りないのか。
その後、キャンプ場から五ケ山ダムサイトへ移動した。ここからも崩落現場が見える。ちょうど日が差していたので、斜面がえぐられている様子がはっきりと見えた。これから雨が少ない季節とはいえ、この状態が長く続くと大規模に崩壊する恐れもあるのではないだろうか。林野庁は心配ないと言っているが、雨だけでなく地震もある。自然はそんなに甘くないと思うのだが。
撮影日:2019.10.30
崩落現場 日を浴びてくっきりと(五ケ山ダムサイトから)
ここから見る(写真中央)
こちらは五ケ山クロスキャンプ場 朝早くからテントが張られていた
山のほうに目をやると崩壊場所が見える(写真右)
谷底にコンクリートの破片が見える(キャンプ場上の駐車場から)
倉谷林道北側入り口 工事の気配なし
五ケ山ダム 現在、平常時満水位を1m超えた約408mで維持されている
久しぶりに、福岡県の河川防災情報を見ると、なぜか10月以前のダムデータが削除されていた。どうしてなのか、何か都合の悪いことでもあるのか。過去のデータは防災上、貴重な資料となる。少なくとも1ヵ月前までは公開されていたのに、これは確認する必要がありそうだ。
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