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【感染者急増】福岡県と市、週末外出自粛要請~これで大丈夫? 

2020-04-02 14:02:00 | 新型コロナ

3月24日、オリンピック延期の決定直後、国内感染者数は見事なまでに急増した。(理由はあえて言うまでもないだろう)東京都の感染状況を見ると、24日に171人だった感染者は、1日(16時現在)までに350人増え、521人に上っている。致死率は3.1%で中国に次ぐ高さとなっている。もはや危機的状況と言ってよいだろう。かくいう、福岡市も例外ではない。2月20日、はじめて2人の感染者が確認され、約1ヵ月間は1人増の3人で推移していた。ところが、先週25日あたりから変化が現れ、27日から急増した。31日は、これまで最多の5人が確認されて23人に。さらに、4月1日に5人確認されて28人になった。また、院内感染が発生した北九州市では21人の感染者が確認された。これで福岡県は78人となり、あっという間に上位ランクに仲間入りしてしまった。(下写真参照)

こうした中、九州各県の首長は次々と自粛要請を出しはじめた。佐賀県山口知事は首都圏・関西・福岡・大分・熊本。熊本県蒲島知事は東京。鹿児島県三反園知事は東京・大阪・愛知などを対象に、不要不急の移動を自粛するよう要請。大分県は、今日から1週間、不要不急の外出自粛するよう求めている。そんな中、熊本市の大西市長は「市内の移動、市外への移動、すべて自粛することが感染リスクを減らす。平日、休日にかかわらず不要不急の外出を自粛してほしい」と地域や曜日を特定しないで自粛を呼びかけている。真っ当だろう。余談だが、大西市長の情報発信はリアルタイムで素早い。しかも、市民目線なので市民からも信頼されている。羨ましい限りである。

一方、福岡市高島市長は、31日の記者会見で、「関東圏や関西圏、海外では感染が急増している。市内の感染者の半数弱は1週間から2週間以内にこうした地域に滞在していた」と述べ、これらの地域への移動を自粛するように求めた。だが、外出自粛の要請はしなかった。福岡県(29市11郡29町2村)の中で最も人口が多く、感染者も多い福岡市の市民が移動すれば、感染者のいない近隣地域へ感染を広めることになるのではないか。どうして大西市長のように地域を指定せず、外出自粛を要請しないのか。このところツイッター上では、高島市長に対する不満や不安な声が多く見られる。中には、これまで信用していたが騙されたという人もいる。それもそのはず、これほど感染者が増えているにもかかわらず、記者会見は1ヵ月半ぶり。その上、ブログでしか情報発信をしないので、SNSをやらない人には市長の顔が全く見えない状況なのだ。これでは市民が不安になるのも無理はない。

福岡県小川知事は、1日、感染者が急増したことから、今月週末(19日まで)の外出自粛を呼びかけた。これに合わせて、高島市長も週末の外出を控えるよう、ブログで呼びかけていた。いや、週末だけでは駄目だろう。そもそも週末に外出しなくても、平日混雑する場所に行ってしまったら意味はない。福岡県は感染者の約6割が感染経路不明な上、北九州市の感染が広がれば事態はさらに悪くなる。今こそ、県と市が連携してこの難局を乗り越える時だろう。高島市長はブログに依存せず、もっと市民に見える形で、専門家の意見を取り上げて、外出自粛宣言をしなくては駄目だろう。もう一時の猶予もない。

 

 

3月31日、1か月半ぶりの記者会見で自粛を呼びかける高島市長 マスクなし(31日、NHK福岡ニュースより)

 

 

 

 

4月1日、臨時の記者会見で自粛を呼びかける、マスク姿の小川知事 (1日、西日本新聞記事より)

 

 

 

 

4月1日、全国で過去最多の266人感染 福岡県はトップ3に、、(今朝のNHKおはよう日本より)

 

 

 

 

全国の感染者数 うなぎ上りに増えている 今日もすでに37人(4月2日14時現在、最新情報はこちらで)

 

 

 

《関連記事》

コロナ、福岡で新たに32人 院内感染も 知事は週末の外出自粛要請(西日本新聞 2020.4.1) 

外出自粛要請、九州も続々 新型コロナ感染拡大(西日本新聞 2020.4.1 )

関東・関西との往来自粛呼びかけ(NHK福岡ニュース 2020.3.31)