今年のくじゅうミヤマキリシマは虫害がひどいという情報がある。かと思えば、見事な写真がアップされていたり。こうなると自分の目で確かめてみるほかない。というわけで、先週末、2年ぶりに三俣山へ。三俣山では、ミヤマキリシマ以外にツクシドウダン、マイズルソウやコケモモなど色んな花を楽しむことができるので、花好きな人にはおすすめ。
午前8時すぎ、長者原は人や車でごった返していた。そこを通りすぎて(冷たい飲み物を買い忘れていたので)、牧ノ戸まで行くとこちらも人で溢れていた。登山口では、ガイドの方が団体登山者に入山の際の注意喚起をしていた。一方、大曲登山口は人の姿もなく静かだった。そこからおよそ1時間で三俣山西峰端に着いた。やはり、「ようこそくじゅう連山」の永松さんの話のとおり、三俣山Ⅳ峰南斜面は虫害でほぼ全滅していた。ただ、どの峰も群生地帯を除き、単体の株は比較的被害も少なめで綺麗に咲いていた。
ミヤマの株をのぞいてみると、すでにシャクトリムシの姿はなかった。花の蜜をたらふく食べて、さなぎの準備に入ったのかもしれない。移動の最中だったのか、登山道には踏みつけられたシャクトリムシの姿があった。山腹付近のミヤマは虫にやられて終焉を迎えていたが、Ⅳ峰や南峰の山頂付近や本峰山頂直下では良好な蕾も残っていた。天敵もいなくなったので、これからひと花咲いてくれるかもしれない。
※三俣山はどこから眺めても3峰に見えることからその名が付いていますが、実際には5峰(西峰、Ⅳ峰、南峰、北峰、本峰)あります。
撮影日:2022.6.4
鮮やかなピンク色のミヤマ (左にⅣ峰南斜面、右に西峰、正面に大船山)
大曲登山口から入山
登山道から星生山を仰ぐ(いつもの年に比べるとピンクが薄い)
硫黄山登山道 落石多し
巨大な岩が登山道を塞ぐ
スガモリ避難小屋
三俣山へ
シャクトリムシにやられたミヤマ
登り詰めると、、Ⅳ峰南斜面はほぼ全滅
Ⅳ峰~南峰(スマホ撮影)
南峰東斜面アップ
足元を見ると、、
食いちぎられたミヤマ シャクトリムシの姿はない
西峰東斜面 比較的良好(正面に硫黄山)
一人勝ち
Ⅳ峰へ
マイズルソウがお出迎え
Ⅳ峰山頂 遠くに由布岳
Ⅳ峰山頂下 わずかに咲いている
Ⅳ峰北斜面、ほぼ全滅
コケモモは健在
岩陰にイワカガミの群生
南峰へ
ノリウツギが生い茂る
マイズルソウの群生地帯
ぎっしり
南峰山頂からテラスへ(ここは被害が少ない)
ミヤマと大船山
南峰テラスより大船山~段原~北大船~平治岳(スマホ撮影)
平治岳山頂
坊がつるキャンプ場 テントの花
本峰へ
北峰方面は崩落個所あり
ツクシドウダンと由布岳を見ながらお昼ごはん
ベニサラサドウダンも
本峰へ
良好な蕾がたくさん
本峰山頂
見事にやられている(本峰山頂は壊滅的)
紅一点
ぐるっと一周して、ふたたびⅣ峰
三俣山で最大の群生地帯(南斜面)もノリウツギが繁殖してミヤマは徐々に縮小している。果たして来年はどうなるか、、
突然ですが、、
車の中にシャクトリムシ!! 相方の体についていた!(キシタエダシャク?)
《余談》
くじゅうに着くまで、NHKラジオ「石丸謙二郎の山カフェ」を聴いていた。するとテーマが「初夏の花」だったので、これはピッタリだと思い、三俣山に登る前にメッセ―ジを送っておいた。家に帰って、らじるらじるで聞いてみると、なんとメッセージが読まれていた。(昨年は登山どころではなかったので)久しぶりに登山できただけで幸せだったのに。。(石丸さん、ありがとうございます!)
次項は「三俣山の登山道で出会った花たち」です。お楽しみに!(アップしましたこちらです。2022.6.7)