○「羊と鋼の森」宮下奈都著(文藝春秋社)
ベテラン調律師が調整した学校のピアノの音に魅せられ、自分もピアノ調律師になった若者が、悩み苦しみ、その中で双子の女子高校生のピアノや先輩調律師に影響を受けながら成長していくお話し。
最初本屋で見かけたときは、その題名からハードボイルド小説かと思ったが、ピアノ調律師の話と分り。別な興味が沸いてきた。「2016年度本屋大賞」受賞作ということもあり、めずらしく文庫本化する前にハードカバーを購入して読みました。
羊はピアノの絃を叩く羊毛のフェルト、鋼はピアノの絃、そして森は木材で出来ているピアノそのもの、ということらしい。
主人公が最初に聴いた調律師のピアノの音色は、まるで自分が育った北海道の山あいの、自分を包み込むような優しさ、暖かさのようだった・・・。
う~ん、ある意味ファンタジックな雰囲気のある話なので、あまり細かいことを言うつもりはないけど、調律師が、ポーンと鍵盤を叩いて出した音色でそんなに感動するの?曲を弾いたわけじゃないのに?それだけで調律師になってしまうの?
あー、僕はジイさんになって、そういうことに感動する瑞々しい感性が薄まってしまったのだろうか・・・、と思ってしまった。
「ピアノと森」となると、僕はどうしても漫画の「ピアノの森」を思い出してしまう。
この漫画は僕の60年の人生の中で、ひょっとしたらNo.1に挙げるぐらい感動した作品なので、どうしても結びつけ比較してしまった。漫画と小説はもちろんジャンルが違うが、「ピアノの森」は読んでいて、主人公一瀬海の弾くピアノの音がまるで頭の中で聴こえて来る気がした。
でもこの小説は、どうもそこまでにはならなかった。もっともピアノ演奏を表現しているわけではなく、まさにピアノの調律の音色なので、なかなか創造しにくいということもあるですが・・・、ちょっと期待はずれだった。
僕にとっては、星2.5個でした!(5個が満点)

ベテラン調律師が調整した学校のピアノの音に魅せられ、自分もピアノ調律師になった若者が、悩み苦しみ、その中で双子の女子高校生のピアノや先輩調律師に影響を受けながら成長していくお話し。
最初本屋で見かけたときは、その題名からハードボイルド小説かと思ったが、ピアノ調律師の話と分り。別な興味が沸いてきた。「2016年度本屋大賞」受賞作ということもあり、めずらしく文庫本化する前にハードカバーを購入して読みました。
羊はピアノの絃を叩く羊毛のフェルト、鋼はピアノの絃、そして森は木材で出来ているピアノそのもの、ということらしい。
主人公が最初に聴いた調律師のピアノの音色は、まるで自分が育った北海道の山あいの、自分を包み込むような優しさ、暖かさのようだった・・・。
う~ん、ある意味ファンタジックな雰囲気のある話なので、あまり細かいことを言うつもりはないけど、調律師が、ポーンと鍵盤を叩いて出した音色でそんなに感動するの?曲を弾いたわけじゃないのに?それだけで調律師になってしまうの?
あー、僕はジイさんになって、そういうことに感動する瑞々しい感性が薄まってしまったのだろうか・・・、と思ってしまった。
「ピアノと森」となると、僕はどうしても漫画の「ピアノの森」を思い出してしまう。
この漫画は僕の60年の人生の中で、ひょっとしたらNo.1に挙げるぐらい感動した作品なので、どうしても結びつけ比較してしまった。漫画と小説はもちろんジャンルが違うが、「ピアノの森」は読んでいて、主人公一瀬海の弾くピアノの音がまるで頭の中で聴こえて来る気がした。
でもこの小説は、どうもそこまでにはならなかった。もっともピアノ演奏を表現しているわけではなく、まさにピアノの調律の音色なので、なかなか創造しにくいということもあるですが・・・、ちょっと期待はずれだった。
僕にとっては、星2.5個でした!(5個が満点)
