僕が仙台支部長を務める(?)横浜の一ノ蔵男声合唱団が創立30周年を迎えた。
アマチュア合唱団が30年続くというのは、大変なことであり、つくづくおめでたい。
ここまで続けられたのは、なんといっても団長、団内指揮者の皆さんの弛まなき努力と人徳が大きな要素と思う。
人間が何人か集まれば、いろいろな意見や要望、異なる思いが出てくる。それを団長は柔和に広く受け入れつつも、持ち前の芯の強さでこうあるべきと判断した方向性を根気よく説きつつ、まとめてきた。
団内指揮者も同様。みんな合唱の経験はあるものの、指導、指揮は初めてのメンバーだ。仕事現役で、遅くまで残業したり休日出勤したりの合間に頑張って曲を勉強して団員を牽引してきた。いろいろ批判する声もあった。でもそこはいちいちめげたり腐ったりしないで、サラリとかわしながら、努力して自分の曲作りを貫いた。
団長、指揮者、偉い!団員も偉い!支えたマネジャー、偉い!みんな偉い!
みんなで作っていこうという気持ち、楽しく歌おうという気持ち、いい歌を聴かせたいという気持ち!そういう気持ちの総意が30年続いて来たということだ。
一ノ蔵男声合唱団の演奏は、技術的な部分を細かく言えば、いろいろ課題は多い。でもこの合唱団の演奏には、男の暖かな包容力、真摯な思い、ジェントルマンスピリッツが溢れる。そこに感動する。歌はテクニックじゃねぇーぞと思い至る。
結成2年目の我が合唱団も斯く在りたい。