ふろしき王子のブログ◎
出前講座開催☆
http://furoshikiouji.asia
メール isamix@gmail.com
 



しばらく植物が植わってた鉢の土を再利用するには、
そのまま使っても問題ないこともあるが
ミネラルと有機物と微生物によって生きた土に還元できる。

ミネラルは、粉にした卵の殻や35倍に薄めた海水、
有機物は枯れ草や野菜くず、米糠を浅めに埋める。

微生物は餌があればそこに適した者が自然に現れるが、
土が発酵しやすいように適度に水をやること(汲みおいて塩素をとばした水がよい)と
土が乾かぬよう枯れ草やセダムで覆っておく。

雑草が生えてきても抜かずに、伸びすぎたのをハサミで切っておけば
芝のように保湿に役立つし、つよい雑草だけに土の養分をさん奪する心配はそれほどない。
むしろ虫の棲み家となり、小鳥も呼び、糞による栄養補給に貢献する。

何事も、自然界に存在する仕組みに近づければ、
はじまりも終わりもない循環がつづいていく。

そういう意味では、植物を育てる前も後も
土の性質は変わらないような育て方が理想かと。

リサイクルのための作業をしなくても、
いつも変わらず元氣に生きている土。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




キンギョやメダカらと一緒に、たにしを水槽で飼う方もいる。
コケを食べてくれる掃除屋なる位置づけたが、
意外と早く亡くなる場合が多い。
殻に包まれて丈夫そうなのに。

この、タニシが昇天する理由は
水のPHの問題と、共食いと、他生物による捕食。

魚の餌の残りや糞により水が汚れると、微生物がそれを分解しながら
有機酸を出し、水が酸性化する。すると、貝殻などのミネラルが溶けて中和しようとするので
雨が入る、窒素過多で水が緑に濁る、他に貝や卵の殻などが無いという環境で
たにしの殻が徐々に溶けていくと、たにし同士で互いにの殻をなめて
カルシウムを補給しようとするのでますます殻が崩壊に近づく。
そうして弱ってくると、他の魚につつかれたり食べられたりする。
こうして、いつの間にかタニシは空っぽになる。

もしかするとそれ以前に、底の泥の中が大量の微生物の呼吸により
赤潮のように酸欠になって死んでいる可能性もあり、
同時進行かもしれない。

魚の糞などの窒素分が多すぎないか、あっても水草がそれを吸収して
水が澄んでいることと 他に石や砂、貝殻が豊富であればタニシは長生きする。

実は今日、浅草の実家の屋上を片付けていて、
5年ほど放置していた水草茂る水槽を見たら
タニシがたくさんおってん。
今まで、魚は長生きしてもタニシはいつの間にか死んでいるという経験が多かったので
この環境から、タニシについてもう1枚思案することができた。



水槽の水草は他に移し、水は流してしまったので
今日のタニシは持ち帰って自宅の田んぼなどで飼うことにする。
卵の殻を入れておこう。
水の酸性を早く中和するなら、表面積の大きい珊瑚の小石がよい。

生きものを飼うのに、もちろん愛情は大切だけど
飼うという不自然な境遇に置くからには
大自然の理(ことわり)を少しでも理解しようと努めることが
安定した飼育につながる。

タニシのきもちになって、どんなとこで暮らしたいかを
我が身に問わば、ゆるやかに流れがあり、藻が生えてて、緑に濁りていない水。



貝のいのちは殻だから、ミネラルの豊富さが大切。

底に砂利と貝殻、そしてたくさんの水草があるとよさそう。

実家屋上の片づけはまだ何度も通う必要があるので、
次は砂を洗って持ち帰ろう。
珪(ケイ)素のひみつを探りたい。

コメント ( 6 ) | Trackback ( 0 )