オイルヒーターをばらして、すき間などに溜まっているホコリをどっさりと取った。
これで冬は快適。電気代が増えるのでコタツは用いず、エアコンは主に来客時。
本当は火鉢がよいけれど(お湯を沸かして加湿器にもなる)、子どもが小さいのでいつかまた。
それにしては軽装で、室内ではまだ夏と変わらない服装であるし、息子も裸が多い。
たくさん着こむのも暖かいが、一日の中で、ある程度体を動かしていればそこまで冷えないし、
寝る前に湯舟に温まれば大丈夫。
きょうは雨。
雨上がりは、池や田んぼにある緑の糸のような藻がうんと増えている。
雨が空氣中の窒素をとりこんで落とし、肥料になっているのか。
(この藻、もずくみたいで食べられそう。さっと湯通しして酢をかけて)
ただ、現代の雨水は残念ながら汚れていて、酸性度も高い。
先日、親戚にあげた小エビは、雨を溜めた水で飼ったところ、全滅したようです。
エビの体が酸で溶けてしまったのだろう。
雨水が入る池などには、貝や卵の殻を沈めておくとよいでしょう。
酸性雨の影響は植物も受ける。根の周りに共生している微生物が死んで植物も弱り病気になりやすい。
なるべく細かくした貝や卵の殻、木炭の粉を根元や周囲に撒いておくのも効果的。
石灰は土を固くするので使わないほうがよい。
森や林では、落ち葉や枯れ草の層やそれを食べるダンゴ虫の死骸などが雨を中和して樹を守っている。
土壌は性質が変化するのに3年かかるという。
たとえば何か肥料を与えても、そのミネラルが水に溶ける細かさになって(イオン化)
はじめて根から吸収できる。また、ミネラルの組成によって定着する微生物の種類も決まる。
そうなるまでに3年。すると、原発事故によって大地に積もった放射性物質も、3年もたてば
大地に溶けこんで、植物が根から体内に吸収する。
チェルノブイリの影響も、事故3年後から小児がんが急増している。
これまでのように、野菜の皮をむけばベクレルが大幅に下がるというわけにはいかない。
イオンテスターなどで自ら土壌を測定しながら、これからは自分の食べ物は
できるだけ自分で作るという意識が、放射能に限らず、必要悪な単一規格栽培による
作物に頼り過ぎず、健全に暮らすことにつながる。
有機栽培だから安全とはいえない。
成長ホルモンや抗生物質入りの餌の牛や鶏の糞、下水処理による汚泥も有機肥料。
未熟を埋め込めば窒素過多、完熟は養分0のカス。
現代農法は、必要な虫も農薬で殺し、役割のある草も除草剤で枯らし、
石の粉で嵩増ししている化学肥料で土を固める。燃料を注いで重機で耕さなければならない。
自分で小規模にやるなら、もっと生態系に沿ったかたちでできます。
植物が育つための栄養は、表土の微生物が産出するので、
発酵しやすい環境が希ましい。状態のよいぬか床のようなもの。
栄養の元となる有機物と、発酵に適した土壌環境(温度、保湿、水はけ)が必要。
有機物は、虫の糞や死骸、鳥の糞が自然に落ちればよい。
生き物は餌のある所に集まるので、虫の餌の雑草、鳥のついばむ果樹が
畑と一緒にあるとよい。温度は日あたり。保湿は雑草とその枯れ草、樹による半日蔭。
水はけは、はじめに畝状に盛り上げておく。
もっと多く収穫したければ、有機物を土の上に置く。
野菜や果物の皮、落ち葉、米ぬかなど。埋めはせず、虫に餌をやる感じ。
地表は乾かないように、草や枯れ草に覆われているのが自然。
ヨモギ、バジル、ミントなど多年草はつよい根で占領するので抜くが、雑草は抜かずに
日を遮る部分をハサミで調えるだけ。そうすれば土を乾燥から守れるし、虫の居場所が残る。
健康な畑には、様々な小動物が自然と集まってくる。
野菜=畑を作ろう、という観念を超えて、多様な生き物の棲める庭を作り、
そこに野菜も共存させるのが理想。畑でありながら、石積みや小丘、
樹や水の流れがあってもよい。本来は、そこの生き物を食したほうが効率はよい。
僕にとって、動物と植物に境はない。草が動いてるのがバッタです。
| Trackback ( 0 )
|