家の前の樫の木に、山鳩(キジバト)ががさっと飛び込む。
葉っぱに囲まれた中で巣作りをしているようだ。
いきなりうちの庭の手すりに降り立った。
地面に敷かれた、収穫後の麦のわらが欲しいみたい。
日本は比較的湿度の高い、発酵の国だ。
陸であれ水中であれ、酸素の豊富な環境で発酵すれば
人にとってよきに働くが
酸素の乏しい環境で腐敗の方向へ行くと
心身にとって抵抗となるだろう。
庭には野菜くずを放っておいて
立て掛けたよしずで目隠ししていたが
堆肥を作るなら、多少土と混ぜたほうが
虫に食われにくくなる。
漬物のように、直接微生物に食わせて
そこで生じるエッセンスが肥料となる。
色々と思考・試行錯誤中だが
僕なりの肥料の考え方は、人と食べ物の関係と同じ。
野菜をそのまま食べ、お腹の中の微生物で発酵させて栄養とするか
野菜を漬物にして、あらかじめ発酵させて栄養を抽出させたものを食べるか。
これを畑に置き換えると、
野菜の根元付近に野菜くずを(浅めに)埋めて、土中の微生物で発酵させながら、栄養を供給。
もう一つは、別の場所で野菜くずと土を混ぜて
ある程度発酵させたものを、栽培する野菜の近くに添える。
どちらも結果的には同じだが、畑が腐敗しやすい環境にあると
野菜くずは毒を生んで作物を痛める。
今は酸性雨や放射線や石灰など腐敗環境になりやすいから
よほど調ってないと難しい。
別に堆肥をつくるのは、切り返して酸素を注いだりしながら
集中して作れるからやりやすい。
水分が多いほど発酵ははやいが、現代の水道水や雨水では
間違いなく腐敗する。
だから、水分を切って寝かせる必要がある。
このように環境によって、同じやり方でも
結果が正反対になる。
うちでは、目の細かい網かごに土と野菜くずを混ぜて
なるべく水分を飛ばす方と、
地面で直接土と野菜を、ぬか漬けのように、毎日素手でかき混ぜる方の2種類がある。
野菜くず混じりの土が付いた手から悪臭がなければ
少なくとも腐敗していないと判断できる。
読みづらい長文を書いてしまったが
今までは、野菜くずを土に戻してはいたが
作物に肥料を使ったことは無かったので
今後のお庭や植物の挙動によって色々と学べそうです。
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