明日は近所のなかまの、蓮池とため池づくりを手つだう。
どんな風につくるのか聞いていないが、
用水路から水を引くのなら、穴を掘るだけでも成り立つ。
でも、ため池なら水を溜めることになるので、
すぐに水を吸わないように水はけをわるくする必要がある。
昨今の小学校などのビオトープは、たいてい底に厚手のビニールなどで
防水しているが、水が地下へしみないというのは、循環を学ぶ場として
ふさわしくない。
睡蓮鉢のなかで、メダカの糞を養分にスイレンが生長する、程度の
小さな循環に過ぎない。
本当に水や生命の連鎖をまなぶならば、
水道で手や皿を洗った水が、池に流れこんで、それをバクテリアが分解するのを
ヨシが吸収して、そのヨシですだれを作ってつかう…ような、暮らしと結びついた
より大きな輪にしたい。
もっといえば、手を洗う水も水道ではなく、池の水を手づくりの緩速ろ過(生物浄化法)の
装置に通して清浄にしたものをつかうとよいだろう(飲み水にも展開できる)。
それは、非常時にも大いに役立つ。いつも水が流れていて、小石や砂にバクテリアが
棲みついていることが大切。
話をもどし、
なるべく自然なかたちで水はけのよくないため池をつくるなら、
荒木田土など粘土質の土を塗って、足で踏み固めればよい。
そのため池の水も、緩速ろ過器に循環させて綺麗を保てるとよいが、
たとえば、小石を詰めたネットを水中に吊るしておくだけでも、
そこを水が通れば、浄化が期待できる。
流れ込む水の流れと、風による水流、温度差による対流が存在する。
そういえば、ため池にはマコモを植えると聞いた。
とにかく、楽しみに行って参ります。
ここ地元には浅川がある。水再生センター(下水処理場)の再生水が大部分を占める
多摩川と比べて、浅川は有機物が多すぎないため、比較的きれいな水質といえる。
この浅川の水を、上記の緩速ろ過装置を通せば飲み水にも通用するだろう。
ただし、放射性物質を含めた水質検査を定期的に行なう必要がある。
浅川や流域の用水路の各所にこのろ過装置を設置し、市民や旅人がいつでも
飲める「水飲み+休けい処」とし、地元の竹やヨシや間伐材を生かした
和風の設えにすれば、よい撮影スポットにもなる。
日野市は新撰組でまちおこしをしているので、そこに「新撰組之休憩処」のような
のぼり旗を立てて、スタンプラリーができるようにしてもよい。
ベンチも地元の材で、竹を縄で結ったような簡素なものでよい。
傍らに常緑樹を植えて、日よけと、多少の雨よけにするとよい。
全て同じ樹種というのもつまらないので、
1.白樫(日野市の樹)
2.夏みかん(実は食用)
3.ヤマモモ(実は食用)
4.柚子(実は食用)
5.くすのき
6.ホンサカキ
7.スダジイ(実は食用)
8.マテバシイ(実は食用)
9.ギンモクセイ(金木犀ほど香りがつよすぎない)
10.モミ(クリスマスに人氣?)
10種類なのは、新撰組が十番組まであるからだが、
水場は多いほどよいので、こだわりすぎなくてもよい。
生命の中心は水であり、水のあるところに人も物も、思いもあつまる。
| Trackback ( 0 )
|