曲がり角で 迷いながら

自分も家族も人生の曲がり角に。戸惑いの中の日々を迷いうろついています。

事故の日の夜

2013年10月20日 | 高齢者

私の住んでいる、静岡県は人口一人当たりの医師の数が少ない県です。

静岡市内に総合病院はたくさんありますが、それでも、いつも満床状態で、実際に実家の父親が15年前に腸閉そくで緊急入院するのも、本当に大変でした。

総合病院に通院していたものの、別の科になるからと始めに門前払い。仕方なく近くの胃腸科に掛かり、そこの先生が頼みこみ付き添いで入院しましたが、1日半はストレッチャーで廊下で過ごすという状態。その後手術を受けるまで、1ヶ月半水も飲めない絶食ですごしました。

母親の肩の脱臼も一度近くの整形外科に掛かり、そこから大きな整形外科にタクシーで移動。そこでも駄目で、今度は救急車で総合病院に運ばれ、何人かがかりで脱臼をはめようとしたけれども駄目とのことで、手術をすることになりました。

が、その手術を受けるのに、手続きを踏まなくてはならず、誰かが駆けつけないと、手術が出来ないとの事で、その時も私が駆けつけました。部屋が1泊2万円の部屋しか開いていないとのことで、1泊の入院の手続き、(1泊2日は2日分の支払いで4万円の支払い)その後も、何度も脱臼を繰り返し、その度何時間も(朝行って夕方やっとはめてもらえる)を繰り返した揚句、肩の手術を受けその後40日入院しました。

その間、特に命にかかわらなければ、受け入れてもらえない事もあるし、希望通りの病院に入れるわけでもないし、予約時間があっても、なかなか特に外科などは時間通りには行かない事も、嫌と言うほど経験してきた。

けれども、弟夫婦はそれを知らない。

いつも、そういう時に駆けつけ長い時間付き添ったり、手続きだけでもひどく待たされることもあると言う事がわかっていない。

今回の事故の時も、たまたま主治医が手術室にいて、ERで腰椎頚椎の損傷や内臓破裂が無いことを確認してくれてあったため、主治医が手術の合間に駆けつけて、処置をしてくれたわけなのだけれど、その晩はまだ、これから緊急手術が2つあり、医師の手が開くのが明日の朝になるし、当番医ではないため、体制が取れていないし、ベットも開いていないので、ERにそのまま、泊まることは可能だけれど、ただ、病院の中だからその方が安心と言うだけなので、一度ウチに帰り、ベットが開き次第の入院でもいいですよ。早ければ、明日には入院できますから。手術は1週間後をとりますからねと言われました。

まあ、ERの部屋にとまってもいいですが、付き添いは必要ですし、付き添いのベットはないので、椅子でまどろむぐらいしかできませんし、食事もなんとかしなくてはなりませんし、そのまま居させてもらうと言っても大変な訳です。

私も父親が入院したその日にお風呂に入る支度をして転んだあと、錯乱してしまって、夜中に呼びだされた経験がありますが、付き添い用のベットも寝ずらいベットですが、椅子しかないところで、一晩というのは、過酷なんですよ、もしろん消灯してしまいますし、正直言って、夜中の病院ってなかなかなもんですよ。

だから、母親がそれでは一度家に戻りますと言った時も、同じ付き添うでも、家なら、傍に寝ることも出来るし、一応介護用ベットなので、トイレの時は大変ですけど、一晩ならなんとかなるだろうというか、するしかないと思ったんですが…

まず、駆けつけた弟嫁は、前にも書いた通り、保険証を持ってきて、そうですね、5分ぐらいはいましたかね。どうやって実家に母親を連れて行くかと言う話になったら、「じゃ、私は帰りますから。で、お義母さんは、夕飯はまだってことですか?ふ~ん(何がふ~んなんだ?)」

ERの人が、介護タクシーを呼びましょうか?介護タクシーなら、家の中まで連れて行ってくれますから、そうしたらどうですか?」と言ってくれたら、

「いいです!○○(弟の事)が帰ってくるまで、ウチに連れてこないでください。何かあったら困ります!」ぷいっと踵を返して帰ってしまったんです。

ERの人が{あの~~、会計が出来てますけど~~」と点滴をつけかえながら、声で追いかけてくれたけれど、そのまま、いってしまったんですわ(Q )) ><ヨヨ

ええ?

帰った??

置いて帰った???

私にしてみると「捨てられた」って感じです。

その後、私もちょっと家に帰ってもいいか?と聞くと、5分で来れますか?と言われて、そりゃ無理だ。じゃあ、トイレと電話をしてきてもいいですか?と言うと、

「電話の出来る場所はわかりますか?それから、コンビニがあそこの角を曲ったところにありますから、そこで、何か買って、水分補給もしてきて下さいね。」と言ってくれて、そして、家に電話をして、とどに、「義妹がやっと来たと思ったら、捨ててったよ!そんなわけで、当分帰れないから、うちの方よろしく。」云々

コンビニで、そうだよ、夕飯も買わなきゃと母親の分と2人分のサンドイッチと飲み物だけ取りあえず買って、戻ると、なんだかまた慌ただしい動き。すわ、急変か?と思ったら、警察やら、加害者やら、なんだかんだ、ありましてね、(だからさ、そこに義妹がいれば話が早かったわけですが、結局私が対応したわけですよね。連絡先とかもね。

会計と、薬が出ているので、夜間の薬の窓口まで、行ってくるように言われて、ちょっと懐具合も寂しかったので、(だって、時間外で思い切りいろんな検査やらレントゲンやらしている訳で、前の会計の人カードで3万いくらお支払いでしたもの。これでお金が足りなかったらどげする?今日はカード持ってないし…)なんて思って恐る恐る会計に行ったら、加害者の指導者保険の方での支払いなので、支払いの必要はなく、いったいかった(*^^)vこれだけはさ~~~。

なんでも、ここのERの人も、事故現場に近かったことと、一応その病院の外科に掛かっている患者であることから、現場に急行し、その場で、携帯用の医療機器で、怪我の状態を確かめてくれていて、怪我の状態左足の親指側からぐるんと右に回転しだことから、ねじれて骨折している。履いていた左足の靴の親指側が敗れ、靴裏にひかれた跡がある)から、事故の状況が正確に把握できたのだそうです。

とりあえず、一段落した母親を、車いすにのせ夜間入口の近くのソファーと机のあるところで、サンドイッチを食べさせているところで、弟から電話。

やれやれと思ったら、第一声「おばあちゃんが家に帰りたいと我がまま言ったとかみさんが怒ってるんだけど、そうなのか?」ってさあ、あんたまず、お母さんはどう?だろ?

弟にも、そんなことを言っている義妹にも、怒りがこみあげてきたけれど、とにかく、今晩は弟夫婦に託さなくてはならない。

傍で母親も聞いているし…。

出来るだけ冷静に、説明し、とにかく迎えに来てくれる?今夕飯を食べさせているし、もう処置室は出たから、あんんたまで事故にあうと困るから、ゆっくりでいいから、と、本当は早く来てほしいけれども、そう言ったわけですよ。

そしたら、30分で来ると言っていたのに、来たのは1時間後。

何やってたんだ!

と思ったけれども、一応、義妹もやってきた。

そのころには、右足首も捻挫をしていたところが痛くなってしまって、母親は立ち上がりが困難になっていた。苦労して車に乗せ、「こんなんじゃ、どうすんだよ!」という弟に、最悪、もう今日はトイレはしたくなったらベットに座ったまま紙おむつにして、紙おむつを処理する方が楽かもしれないよ。明日は私は午後には行けるけれど、明後日だけは1日行かれないから、そちらでなんとかしてね。うまくいけば、明日ベットが開くかもしれないから。

それから、今日熱が出たり、痛みがひどくなったら、電話をして、ここに来ればいいんだって。今晩だけは様子を確認してね。と、大騒ぎの弟夫婦に母親を託して私やっとこ、自分の家に戻りました。

ええ、もうしょうがありません。

母親もど~~しても、弟夫婦と同居したいと言って、同居しているんでありますし、一応怪我をするまでは家事もマゴの面倒も見ていた母親でございますよ。洗濯物も義妹の下着だってなんだって洗って干して、畳んで、その畳み方が悪いと言って怒られておったそうでございますから。それでも弟と一緒に住みたい。と願っていたいるんでございますから。

それに、私にもGBさんがどど~~んと控えておりますし、とどだって、最近とみにあやし~~い認知度でございいますよ。

同居してなければ、泊まりにも言ってやりますがね。本当はそうしてやりたいですが、仕方ありません。

この時は、案外私、冷静になっておりました。多少の(いや多の)不便はあろうとも、ある意味母親も息子がなんとかしてくれると甘い考えでいるので、いろんな意味で頑張れ。なんとか、入院まで頑張れ。

夜道をたぶん中で大揉めしておるであろう車を見送ったんであります~~~。