先住民族関連ニュース

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母が語ったアイヌの心 差別の経験・民俗行事への関わり… 喜怒哀楽を1冊に 弓野恵子

2019-06-20 | アイヌ民族関連
日本経済新聞 朝刊2019/6/20付
自作の民俗衣装をまとった遠山サキ(1928~2018年)
私のかあさん、遠山サキは、1928年に北海道浦河町の姉茶地区に生まれた。北海道に昔から住むアイヌ民族のひとりとして育ち、数々の民芸品や古式舞踊、言語など、アイヌ文化を伝える活動の先頭に立ってきた。
かあさんの人生に関心を持った研究者の人たちが、ときおり浦河の家を訪ねては、昔の話を熱心に聞いていった。だが、後で文章になったかあさんの話を読むと、シャモ(和人=アイヌ以外の日本人)からの差別だとか、大抵はつらい経験で埋め尽くされている。
昨日のことのように
もっと、本人の言葉で、喜怒哀楽すべてひっくるめて書き残したい。そう思うようになって、2012年に長女の私がかあさんの思い出話を聞き書きすることになった。
テープレコーダーを前に置き、当時すでに80歳を超えていたかあさんに「小さいころ、どうだった?」と語りかけた。「母の名前はサヨ。私はハポ(お母さん)って呼んでた。働き者で、頭の良い人だったって聞いてるよ。父の善太郎のことは、オトウって呼んでたね」。かあさんの記憶は鮮明で、口をついて出てくる話は、まるで昨日のことのようだ。
(以下、有料)
。(きゅうの・けいこ=アイヌ文化アドバイザー)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46295650Z10C19A6BC8000/

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放送日に脚本家が松阪で講演 NHK「永遠のニシパ」

2019-06-20 | アイヌ民族関連
中日新聞 2019年6月19日

「永遠のニシパ」の記念講演会をPRするポスター=松阪市役所で
 松阪出身の幕末期の探検家で、北海道の名付け親の松浦武四郎を題材にしたNHKドラマ「永遠のニシパ」が全国放送される七月十五日、脚本を手掛けた大石静さんの記念講演会が松阪市川井町のクラギ文化ホールで開かれる。制作秘話などを語るトークセッションもある。
 ドラマはアイヌ民族と交流を重ね、人々の暮らしや文化を発信する武四郎を描いている。ニシパはアイヌ語で男性の尊称。ドラマでは「大切な人」の意味で使われる。武四郎役はアイドルグループ嵐の松本潤さん、ヒロインのアイヌ女性役は女優の深田恭子さん。
 午後一時に開会し、大石さんが「脚本家の仕事」と題して基調講演。トークセッションでは大石さんをはじめ、ドラマを作ったNHK札幌放送局の若泉久朗局長、竹上真人市長、武四郎記念館主任学芸員の山本命さんが参加する。
 ドラマは昨年の武四郎生誕二百年記念事業の一環。市文化課の川村浩稔課長は「講演会に参加することでドラマをさらに楽しめる」と話している。
 講演会は定員千三百人で無料。午前十一時から会場入り口で入場整理券を先着順に配布する。ドラマは午後七時半から。(問)武四郎記念館=0598(56)6847 (冨田章午)
https://www.chunichi.co.jp/article/mie/20190619/CK2019061902000022.html

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「アイヌ新法」が成立、北海道・白老町で教育旅行受け入れ準備進む

2019-06-20 | アイヌ民族関連
日本教育新聞 2019年6月18日
 「アイヌの人々が誇りを尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」が開会中の通常国会で成立したことを受け、文科省は都道府県教委などに対し、同法律の概要を伝達すると共に、留意事項として「アイヌに関する教育並びにアイヌへの理解を深めるための啓発活動及び広報活動の充実に向けた取り組みを推進する」とした参議院付帯決議を挙げる通知を出した。
 北海道白老町に来年4月に開設予定で、アイヌ文化について学んだり体験したりできる「民族共生象徴空間」に関して、管理業務などを担う法人を文部科学大臣と国土交通大臣が指定することも規定した。
 この施設では、小・中学校、高校などの教育旅行を受け入れる準備を進めている。
https://www.kyoiku-press.com/post-203971/

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22、23日にウポポイPRイベント「浜フェス」 虎杖浜温泉ホテルと本間水産

2019-06-20 | アイヌ民族関連
苫小牧民報 2019/6/19配信
 白老町虎杖浜の虎杖浜温泉ホテルと水産物卸売業・本間水産は合同で22、23両日、「虎杖浜ビアガーデン・浜フェス2019」を同ホテル駐車場で初開催する。魚介類の炭火焼きなど飲食コーナーを設けたビアガーデンで、来年4月オープンのアイヌ文化復興拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)をアピールするイベント。「ウポポイ開設の地元の機運を高めたい」としている。
 同町ポロト湖畔で国が整備中のウポポイの開業まであと10カ月に迫る中、民間主導の形で地元の機運を盛り上げたいと企画。水産物や温泉の観光資源を持つ虎杖浜のPRと地域活性化も狙いとした。
 両日は、国道36号に面するホテル駐車場の一部を丸テーブル40台や椅子を並べたビアガーデン会場に衣替え。ツブやホタテ、イカ、ウニといった魚介類の炭火焼き、海鮮丼や海鮮焼きそば、おでん、かき氷などのフードコーナーとドリンクコーナーを設け、祭り気分で楽しんでもらう。
 会場にはウポポイをアピールするのぼり20本をずらりと並べるほか、アイヌ民族の伝統衣装をイメージした法被姿のスタッフがウポポイのパンフレットとポケットティッシュを来場者に配布してPRする。開催時間は両日とも午前10時から午後8時。
 初日の22日は、同ホテル近くの本間水産で午前10時~午後2時に噴火湾産毛ガニ、カレイなどの水産物を特売。同日限定で同ホテルの温泉日帰り入浴を300円=通常料金大人600円、小学生400円=で提供する。
 また、飲食や水産物購入など浜フェスで1000円以上を支払った人に、同ホテルの日帰り入浴100円引き券をプレゼントする。
 同ホテルの笠師利章社長は「ウポポイをはじめ、虎杖浜の良さを多くの人に知ってもらいたい」と開催目的を説明。本間水産の本間直人社長も「地元の人々が集まり、地域を盛り上げるようなイベントにしたい」と意気込む。ウポポイPR関連の行事は10月まで毎月1回のペースで企画するという。
https://www.tomamin.co.jp/news/area2/16543/

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【福島】「フクロウ作品」見やすく 飯坂・ギャラリー梟が一部改装

2019-06-20 | アイヌ民族関連
福島民報 2019年06月19日
 多数のフクロウコレクションを展示する福島市飯坂町のギャラリー梟(ふくろう)は18日までに、館内を一部改装した。フクロウの置物を収納する立て掛けケースを五つ設け、全体を見やすいようにした。
 ケースは縦約70センチ、横約2メートル。五つの棚を配置し、木彫りや陶磁器、ガラス製など大小のフクロウが並べられた。
 館主の佐藤光衛さん(78)は約40年前、北海道・アイヌの粘土細工のフクロウを購入したのをきっかけに、収集を始めた。中には、東日本大震災後、アイヌの人たちが復興を祈念して制作した木彫りの「はばたくフクロウ」もある。
 入館無料。時間は午前9時~午後4時。日曜、祝日、新聞休刊日は休館。
http://www.minyu-net.com/tourist/naka/FM20190619-388452.php

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ゴールデンカムイ:累計1000万部突破 第七師団ファンクラブ公開

2019-06-20 | アイヌ民族関連
マイナビニュース 2019/06/19 00:00

 「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の野田サトルさんのマンガ「ゴールデンカムイ」のコミックスの累計発行部数が1000万部を突破したことが6月19日、明らかになった。同日に発売された最新18巻で1000万部の大台を突破した。
 1000万部突破を記念してマンガに登場する組織「第七師団」の初のファンクラブサイト「第七師団近衛兵(ファンクラブ会員)募集サイト」が公開。第七師団のリーダー・鶴見中尉の号令により、勢力をさらに拡大すべく、近衛兵(ファンクラブ会員)を募集するという設定で、各キャラクターの魅力が紹介された会報を閲覧できる。会報は全4種で、第2弾が21日、第3弾が23日、第4弾が25日に公開される。第七師団公認制服を抽選で7人にプレゼントするキャンペーンも実施される。
https://news.mynavi.jp/article/20190619-845044/

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コカイン生産へと流されるコロンビアの住民たち

2019-06-20 | 先住民族関連
ウエッジ2019年6月18日
コカイン世界最大生産地コロンビアの現場から
柴田大輔 (フォトジャーナリスト)
 コカインの原料となるコカの葉は南米原産の植物でアンデス山脈に暮らす先住民族は医療や儀式に用いてきた。
 コロンビアで訪ねたある民族の家庭では、自宅の敷地でコカの木を栽培し、病気の際はその葉を煎じたお茶を飲む。
 医療行為の他に、身体や土地から悪いものを取り去る「お祓い」「お清め」にも用いる。家族や近隣で事故など悪いことが続くと司祭を招き、コカの葉を咀嚼し儀式を行う。

コカを噛みながら、体調を崩す少女に医療を施す先住民族の医師(筆者撮影、以下同)
 コカはその民族にとって、肉体や精神、空間を「良い」状態に保つための大切な植物だ。コロンビアで違法とされるコカ栽培は「先住民族居住区」内に限り、伝統活動として一定量の栽培が認められている。
 しかし、近年蔓延する貧困から、栽培が認められていない地域でも違法的な形で麻薬産業が広まった。貧困と麻薬産業に振り回される先住民族の青年の話をしたい。
届いた1通のメール
 「日本で働きたい」
 昨年、コロンビアに暮らす友人からメールが届く。彼はマウロという26歳の青年だ。
 マウロとの出会いは2007年、山岳地帯を取材する中で彼の家族と知り合ったことがきっかけだった。以来、親しい付き合いが今も続く。彼のメールにはこう書かれていた。
 「元気かい?オレ、どうしても日本で働きたいんだ。どんな仕事でもする。面倒なこと言ってごめんな。でも、こっちには仕事がないんだ」
コーヒー生産地でのコカ栽培
 マウロが暮らすのはコロンビア南西部カウカ県の山岳地帯で、コーヒー産地として知られている。家族単位でコーヒー栽培を営む住民が多い。
 コーヒーは住民の貴重な収入源だ。マウロの家では曽祖父の世代に始まった。「カウカ産コーヒー」は日本でも目にする一大産地だが、急峻な斜面が続くこの山の耕作地は狭く、家族単位の小規模農家は収量も限られる。年に1度の収穫で大人数の家族を養うのは難しく、家畜や他の農作物の出荷と合わせた生活をしてきた。
 近年、トウモロコシや豆類の価格が安い輸入作物の影響もあって下がり、収入の柱であるコーヒーも価格変動や病害のため不安定になった。その中でコカがより安定した収入源として生活に結びついた。コーヒーの農閑期に近隣のコカ栽培地へ収穫の出稼ぎに出る人が増え、自家消費向けの作物からコカに転作する人も現れた。
将来の夢を描けずにいる若者がいる
 マウロは都市の大学進学を夢見ていた。彼が暮らす山は反政府ゲリラが強く、政府軍との衝突が頻発し、日常的な銃声と暴力に恐怖を感じながら彼は育った。広まるコカが暴力と繋がることも知っていた。この集落では過去に、麻薬組織から地域の自立を目指した住民運動の中心人物が暗殺されている。コカに頼る現状に後ろめたさを感じる人は多い。
 深い山に閉ざされた土地で、暴力の恐怖を感じながらコカを摘む。マウロにとって都会での生活は、閉塞感を抱える故郷から飛び出し、世界の広さを実感するための一歩だった。マウロは努力の甲斐あり国内第2の都市メデジンの大学に入学する。この時彼は「心理学を勉強するんだ」と生き生きと希望を語っていた。
 大学生活はマウロの姉が学費と生活費を支援した。彼女は住民によるコーヒー生産者組合で事務職に就き、毎月の一定の収入を得ていた。地域では稀な固定収入源を持つ彼女が家族の生活を支える。自身も2人の子を育てつつ、生活費を削り弟へ仕送りを続けていた。だが無理をしていたのだろう。入学から1年後に仕送りは止まってしまう。費用を賄えずマウロは大学を休学し実家に帰る。日本にいた私はマウロからのメールで休学の話を知った。
「コカを摘むしかない。それでお金を貯めてまた大学に戻れたら」
 投げやりとも感じた彼の言葉から苛立ちが伝わってきた。
 その後、マウロは大学を中退したと彼の姉の知らせがあった。メールには「マウロが家族を避けている」と、彼が周囲に心を閉ざしていることも書かれていた。やっと開きかけた将来への扉が、自分の意思と無関係に閉ざされる。やり場のない思いに折り合いがつけられなかったのだと思う。
「私の村には将来の選択肢がなかった」 農村の若者を取り込む武装組織
 マウロのように、経済的な理由などで進路を閉ざされた農村の若者を武装組織は取り込んだ。2017年、反政府ゲリラFARCを取材した際、戦闘員は農村出身者が多数を占め、先住民族、アフリカ系も多かった。彼らにFARC入隊の動機を聞くと、ある男性戦闘員は「私の村には将来の選択肢がなかった」と話す。
 彼は幼い頃、家のジャガイモ畑を手伝うため小学校を卒業できなかった。いくら働いても生活は良くならない。何かを変えたくても勉強もできずお金もない。
 彼が19歳のときFARCが村に現れた。彼らは住民に、農村の貧困はコロンビアの差別的な社会構造に原因があると説明し、不平等な社会を変えるには革命が必要だと説いた。「革命を起こし社会を変える」という物語は、くすぶる青年の心に響いた。身体の奥から湧き上がる衝動のままに彼はFARCへ入った。
 また先住民族である別の青年は、幼い頃に受けた町での差別が動機となった。町では山に暮らす先住民族に対し、言語や習慣の違いを嘲笑う場面が日常的にあったという。幼い彼の心に悔しさと羞恥が焼き付いた。彼はゲリラになることで「違う自分になれる気がした」と振り返る。
 農村出身者の就職先として政府軍がある。お金を稼ぎたい、未来を切り開きたいという若者が持つエネルギーの受け皿として武装組織が役割を果たした面がある。
 この両組織に関する2つの統計がある。
 1つは2017年にFARC構成員約1万人の出身地域をコロンビア国立大学の調査したもの。構成員の66%が農村出身者だ。人種別では先住民族が19%、アフリカ系住民が12%。コロンビア全人口では先住民族は約3%、アフリカ系の人々は10%ほどであることと比較すると、農村出身者、社会的マイノリティーの人々の比率の高さがわかる。
 もう1つは政府軍兵士の出身階層だ。コロンビアの情報サイト「Los 2 Orillas」によれば、政府軍兵士の80%が貧困層出身であり、中流階層19.5%、上流階層0.5%となる。貧困層の割合が圧倒的に高い。
 コロンビアの貧困は年々改善されているが、今も農村の3割以上が、ひと家族が生きるために必要とする最低限の食料、教育、医療などを賄える収入以下で生活する「金銭的貧困(Pobreza Monetaria)」状態にあるという。特に開発から取り残される傾向が強い先住民族やアフリカ系住民が暮らす地域でその数字が高い。マウロが暮らすカウカ県はこの両者が人口の約半数を占め、県の同貧困率は48.7%に上る(国家統計局2017年)。カウカは全国で3番目に多いコカ栽培地(UNODC 2017年)であることも、こうした後進的な社会環境に所以する。
 貧しい農村の若者が、選択肢のない中で新しい未来を切り開こうと麻薬産業に加担する。そこで銃口を向け殺し合うのも同じく周縁化された社会に属する若者だ。麻薬・紛争という社会が抱え続ける問題を彼らが一身に引き受けている。
再び閉ざされる未来、青年のその後
 マウロが実家に戻り1年後に再び彼を訪ねると実家のコーヒー畑を手伝っていた。そこで私は嬉しい知らせを聞く。ある農業学校の奨学生に彼が合格したのだ。そこでは最新の農畜産技術が学べるという。学校のパンフレットを開き誇らしげにマウロが説明してくれた。遠方のため寮生活を送るが、学費、生活費は全額支給される。新しい生活への期待が彼を明るくしていた。
 翌年、マウロは学校での経験をかわれコーヒー生産者組合から生産者の調査・指導を委託されていた。山に点在する家々を買ったばかりのバイクで訪ね歩く。私が「ついていっていい?」と聞くと、「もちろんだよ!」と嬉しそうにバイクの後ろに乗せてくれた。自分の勇姿を見せたかったのだろう。仕事のことを聞くと、誇らしげにいつまでも話をやめなかった。
 「この仕事を続けて稼いだお金で60頭の牛を買い、学校で学んだ飼育方法を試したい」
 夢を語る彼の姿は自信に満ちていた。
 だが、その夢も閉ざされようとしていた。2018年1月にコロンビアで彼を訪ねると、やっと得た仕事が期間を延長されずに終了したという。次の仕事はその土地にはもうなかった。「またコカを摘むしかない」。ようやく差しかけた光を見失いかけていた。
 「日本で仕事を探したい」という彼のメールが届いたのは、2018年2月に私が帰国して間もなくだった。日本語ができない外国人が仕事を得るのは容易ではなく、昨今の外国人労働者が置かれている不安定な状況から、私は「日本語を勉強するのがまず大切だし、仕事を得るには複雑な手続きが必要だ」と、消極的な返事を彼に送った。それに対しマウロは「900万ペソ(約30万円)あれば日本にいけるだろ?」と、以前、彼に聞かれて私が答えたおおよその渡航費をあげた。そして「なんでもしてお金を作る」と言った。
 彼とのやり取りは今も続く。故郷を離れて出稼ぎにでているようだ。どんな仕事をしているかは聞いていない。あれから1年がたつ。「日本に行く」という話題は出ていない。
コロンビアから日本へ
 日本で売られる輸入カーネーションの7割以上をコロンビア産が占める。自販機でも気付かずにコロンビア産コーヒーを買っていることがある。「コロンビア」という遠い国で生まれたものが、意外なほど自然に日本人の日常に入り込んでいる。
 日本での1グラムあたりの末端価格が2万円以上とされるコカインは、その高額さから「セレブのドラッグ」と呼ばれているという。一方で、山岳部のわずかな土地を切り開きコカ栽培をする零細農家のひと月分の収入は、コロンビアの最低賃金と同程度の3万円前後。末端の生産者が必死に働きようやく手にすることができるのが、1グラムのコカインをわずかに上回る金額なのだ。
 日本の薬物問題はコロンビアと直接関係はない。これからコカインを吸う人が、目前の白い粉に生産地を思うことはないだろう。コロンビアを知らない人がコーヒーやカーネーションを見てコロンビアを思うことなどないように。だが、両者は生産者と消費者という密接な関係で繋がっている。
 テレビやインターネットでは、次々と話題にあがる薬物使用のニュースが日々消費されていく。だが、そんなこととは関係なく、コロンビアのある地域では今日も、明日の糧を得るためにコカの葉を摘む人々が汗を流している。 
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/16534

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米の加州知事、先住民に公式謝罪 歴史的な「虐殺」認める

2019-06-20 | 先住民族関連
共同 6/19(水) 16:48配信
 【ロサンゼルス共同】米西部カリフォルニア州のニューソム知事(民主党)は18日、先住民のリーダーに対し、19世紀に同州で起きたゴールドラッシュで先住民の「虐殺」が行われたと認め、謝罪した。州によると、知事による初の公式謝罪。当時の迫害の実態を調べる委員会を立ち上げ、来年1月に最初の報告を求めることも明言した。
 同州の先住民の歴史を伝える施設の建設予定地で開かれた会合で発言した。ニューソム氏は「カリフォルニアは暗い歴史を清算しなければならない」と強調した。
 今年1月に就任した同氏は、トランプ政権が続ける排他的な移民政策に対抗し、不法移民に寛容な方針を掲げる。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00000147-kyodonews-int

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カナダ首相、太平洋岸へのパイプライン拡張計画を承認

2019-06-20 | 先住民族関連
JIJI.COM 6/19(水) 12:46配信
【写真】ロンドンのカナダ大使館前でもパイプラインに抗議
【AFP=時事】カナダ政府は18日、内陸部と太平洋岸を結ぶパイプライン「トランスマウンテン(Trans Mountain)」の拡張計画を承認した。カナダ産原油の大半が割安な価格で米国に売られる中、アジアなどの新市場への輸出を目指す。同計画は論争を呼んでおり、選挙を前に大きな争点が生まれた形。
 ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は2016年、カナダの「国益」にかなうとして同計画を承認したが、先住民や環境活動家らによる訴訟や抗議を受けて進行が滞った。さらに、連邦裁判所は昨年8月、政府に計画の見直しを命令。政府は難局を切り抜けるため、エネルギーインフラ企業キンダーモルガン(Kinder Morgan)からパイプラインの所有権を44億カナダ・ドル(約3600億円)で買い取った。
 トルドー首相は、パイプラインからの税収や最終的な売却益を「カナダのクリーンエネルギーへの移行」に投資すると説明している。
 現在のパイプラインは1953年に建設されたもので、老朽化が進む。計画は、これを新たなパイプラインによって代替し、内陸のアルバータ(Alberta)州から太平洋沿岸まで1日当たり89万バレルの原油を送れるようにする内容。原油はアジアなどの新市場に輸出する。
 反対派は計画に納得しておらず、抗議運動や法的措置を強化すると明言。カナダ商工会議所(Canadian Chamber of Commerce)などの支持派も、建設が実現しないうちに勝利宣言をすることにはためらいを見せている。
 この問題はトルドー首相に政治的ジレンマを突き付けている。同首相は計画をめぐって自身の支持層から最も強い反発を受けているが、計画が頓挫した場合、カナダ最大級の産業となっている石油業界に経済危機をもたらす恐れがあるほか、環境政策をめぐりトルドー首相と各州政府との政治対立が起きる可能性もある。【翻訳編集】 AFPBB News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00000022-jij_afp-int

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ディズニープリンセス、運命の人と出会ってからおよそ何秒で恋に落ちるのか 「白雪姫」など13作品を調査

2019-06-20 | 先住民族関連
エキサイトミュージック 6/19(水) 11:00配信
【ディズニープリンセス】運命の人に出会ってから恋に落ちるまでだいたい何秒くらいなのか(C)エキサイト
映画「アラジン」が好調だ。ディズニーのクラシック・アニメを原作とする実写作品は、これまでも何作か公開されているが、その中でも今回は特に人気のある「アラジン」ということで、注目度もかなり高いようである。
というわけで、今回はそんなディズニー映画について調べていきたい……ところなのだが、あらかじめ書いておくと、この記事は一部のディズニー映画について軽くネタバレを含んでいる。
ネタバレといっても「ディズニー映画の結末にもふれている」程度のものだが、まっさらな気持ちで映画を観たいという方、まだ観ていない作品があって楽しみにされている方は、やや注意しながら読んでいただければ幸いだ(なお、扱うのはディズニープリンセス作品のみである)。
そういうわけで、音楽や映画についてなんとなく数字で見ていく本連載、今回の調査テーマはずばり「ディズニープリンセス、運命の人と出会ってからだいたい何秒ぐらいで恋に落ちるのか」である。
運命の人と出会うまでにどれくらい時間がかかっているのか
今回は、数あるディズニー作品の中でも、公式で「ディズニープリンセス」として認定されている13作品を見ていきたい。
ディズニー最古の長編映画「白雪姫」から、最新作「モアナと伝説の海」まで、時代を超えて作られ続けてきたプリンセス作品だが、時代を超えすぎて今回の調査では「昔の作品と今の作品では、そもそもアニメの尺の長さが違いすぎる」という問題に直面した。
そのため、今回はプリンセスに公平を期すために、単純な分数ではなく「物語がどれくらい進んだところでプリンセスが運命の人と出会ったのか」を見ていこう。
※計測も映画開始ではなくプリンセス登場シーンからスタートしている
<運命の人に出会うまでが長い順>
1位 シンデレラ:65%
2位 ムーラン:39%
3位 眠れる森の美女:38%
4位 プリンセスと魔法のキス:29%
5位 美女と野獣:26%
6位 リトル・マーメイド:21%
7位 ポカホンタス / 塔の上のラプンツェル:19%
9位 アナと雪の女王:15%
10位 アラジン:7%
11位 白雪姫:5%
(※「メリダと恐ろしの森」「モアナと伝説の海」はロマンス要素が薄いためネタバレ回避も含めて除外)
最も運命の人(プリンス)に出会うまでが長かったのは「シンデレラ」。映画が半分を過ぎてもまだプリンスが登場しないという時間のかかりっぷりである。
ラブロマンスの王道として知られている本作だが、プリンスの登場が遅すぎるため実はラブロマンスのシーンはかなり控えめになっている。というより、一番多いのは「シンデレラと周囲の動物たちの労働」を描いたシーンであり、その意味でほとんど労働を描いた映画である。
2位には「父親の代わりに戦争に行く」という、子ども向けとは思えない過酷なストーリーで知られる「ムーラン」がランクイン。こちらも映画の前半(というかむしろ大半)は王子との恋どころか、男装したムーランが知恵を使って戦うシーンで占められており、全体的にかなり少年漫画のような展開を見せる作品である。ラストも「これは一応ラブロマンスなのか……?」というかなりギリギリの終わり方で、どんな方でも比較的見やすい作品だと言える。
逆に最も運命の人に出会うのが早かった作品が「白雪姫」だ。井戸を覗き込んだ瞬間に王子に出会う、というロマンティックな冒頭シーンから始まる本作だが、残念ながら本当に「出会っただけ」であって、その後エンディング30秒前まで王子は完全に不在である。
2番目に出会いが早かったのは、この秋に続編の公開を控える人気作「アナと雪の女王」である。こちらについては、アナと婚約しようとしたハンス王子を一旦運命の人としているが、実際のストーリーとは異なる部分もあるので、観ていない方は鑑賞して事実を確認して欲しいところである。
ディズニー“プリンス”、プリンセスに出会ってから恋に落ちるまでだいたい何秒なのか
では次に「プリンス」が何秒ぐらいで恋に落ちているのかを見てみよう。
「果たして人はいつ恋に落ちるのか」というのは人類の永遠の命題のような気もするが、ディズニー映画には、この命題を一瞬で解決する大変ありがたい特徴がある。そう、「恋に落ちると皆だいたい歌い出す」のである。
そのため、今回は「プリンスが歌い出した瞬間」「他人に好意を指摘された瞬間」「好意を自覚した行動を取り始めた瞬間」を、恋に落ちたとしてカウントした結果が以下だ。
<恋に落ちるのが早い順>
1位 白雪姫(プリンス・チャーミング)/眠れる森の美女(フィリップ) 0秒
3位 アラジン(アラジン) 8秒
4位 シンデレラ(プリンス・チャーミング) 100秒
5位 リトル・マーメイド(エリック) 313秒
6位 アナと雪の女王(ハンス) 403秒
7位 ポカホンタス(ジョン・スミス) 602秒
8位 美女と野獣(アダム) 1,744秒
9位 プリンセスと魔法のキス(ナヴィーン) 2,483秒
10位 ムーラン(リー・シャン) 2,816秒
11位 塔の上のラプンツェル(フリン・ライダー) 3,558秒
最も早いのは「白雪姫」の王子と「眠れる森の美女」のフィリップ王子で、時間は驚異の0秒だ。もはや会った瞬間からプリンセスのことが大好きである。
何度か該当のシーンを見返して「これは本当に恋に落ちていると言えるのか?」「一応少しは心の距離があるのではないか?」などと真剣に検討してみたが、その後の行動を見るに、どう考えても「最初から好き」としか思えなかったので0秒として計測させていただいた(ただし、眠れる森の美女の場合は、プリンセスが赤ん坊のときに対面して、やや難色を示しているシーンがある)。
基本的に一目惚れするプリンスが多いなかで、長い時間をかけて恋愛関係に発展したのが「塔の上のラプンツェル」のフリン・ライダーである。正確にはプリンスではなく王国一の泥棒と言われている彼だが、なかなか思ったことを口に出さず、鑑賞しながら「フリンはもう恋に落ちているのか?」「いやまだ心の距離があるな?」などと考えているうちにいつの間にかハッピーエンドを迎えており、まさに今回の調査泣かせの人物であった。
フリンに限らず、新しい作品ほどプリンスが「恋に落ちたかどうか」が判別しにくくなっており、やや現実味のある恋愛関係が描かれる傾向にあるようだ。
また「アナと雪の女王」のハンスを除いて、近年はほぼ一目惚れのような展開はなく「一人で苦労したプリンセスが最後にプリンスと出会う」よりも「プリンスとプリンセスが一緒に苦労して最後に結ばれる」作品の方が好んで作られているようである。
ディズニー“プリンセス”、運命の人に出会ってから恋に落ちるまでだいたい何秒ぐらいなのか
では、いよいよ本題のプリンセス側のデータを見ていこう。プリンスに比べ、プリンセスは恋に落ちるとほぼ確定的に歌い出したり、表情に出したりしてくれるので、非常に調査がしやすかった。その結果が以下である。
<恋に落ちるのが早い順>
1位 ポカホンタス(ポカホンタス) 0秒
2位 白雪姫(白雪姫) 35秒
3位 シンデレラ(シンデレラ) 273秒
4位 リトル・マーメイド(アリエル) 281秒
5位 アナと雪の女王(アナ) 403秒
6位 ムーラン(ムーラン) 735秒
7位 眠れる森の美女(オーロラ姫) 747秒
8位 塔の上のラプンツェル(ラプンツェル) 2,245秒
9位 アラジン(ジャスミン) 2,656秒
10位 プリンセスと魔法のキス(ティアナ) 2,701秒
11位 美女と野獣(ベル) 3,285秒
最も早いのはネイティブ・アメリカンの酋長の娘、ポカホンタス。映画「ポカホンタス」自体は、アメリカに初めてやってきたイギリス人と、そこに住む先住民との抗争とロマンスを描いた作品だが、彼女については一目惚れというよりも「初めて来た白人への興味」もありそうなため、0秒という数字はやや断定しづらいものがある。
そのため「一目惚れ」と断定できるのは白雪姫、シンデレラ、「リトル・マーメイド」アリエルの3人である。特にアリエルに関しては、ほとんど話したことのないプリンスを追いかけて声を売り渡すほどの行動力を見せており、個人的にはディズニープリンセスのうち最もバイタリティがあるのは、ぶっちぎりでアリエルだと思う。
逆に最も恋愛に対して慎重なのが、「美女と野獣」のベルである。2番目に慎重な「プリンセスと魔法のキス」のティアナと合わせて、彼女らに共通することは「運命の相手が(一身上の都合により)人間ではない」という点で、確かに恋に落ちるまでに普通より時間がかかるのも納得できる話である。
悪役と出会うまでにどれくらい時間がかかっているのか
では最後に、プリンセスがいつ悪役と出会ったのかを見てみよう。
作品によっては明確な悪役がいない場合もあるのだが、今回は「プリンセスやプリンスに攻撃を仕掛けようとした人物」を悪役として分類した。その結果が以下である。
<悪役に出会うまでが早い順>
1位 シンデレラ:0%
2位 塔の上のラプンツェル:1%
3位 眠れる森の美女:5%
4位 白雪姫/美女と野獣:6%
6位 アラジン:12%
7位 リトル・マーメイド:40%
8位 メリダと恐ろしの森:56%
9位 ムーラン:59%
10位 モアナと伝説の海:66%
11位 アナと雪の女王:70%
12位 ポカホンタス:73%
13位 プリンセスと魔法のキス:78%
最も悪役に早く遭遇したのは「シンデレラ」。2位のラプンツェルも含めて「育ての親が最も倒すべき敵」という大逆境から始まるプリンセスの2人組だ。
近年の作品では、クライマックスで初めて悪役と直接対決をすることが多いのに対し、初期の作品は「物語が始まるやいなや悪役が登場」というケースが多く、王子よりもはるかに活躍している悪役も多い。「運命の人にはなかなか出会わないが、悪役には即刻出会う」というプリンセスの世知辛い状況も、時代を経てだんだん変化しているようである。
今回の調査は以上である。調査テーマの関係上、あまり触れられなかったものの「メリダと恐ろしの森」「モアナと伝説の海」も、従来のプリンセス映画とは違った魅力のある作品なので、忘れずに興味を持ってもらえれば幸いだ。
■まいしろ
社会の荒波から逃げ回ってる意識低めのエンタメ系マーケターです。音楽の分析記事・エンタメ業界のことをよく書きます。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190619-00000004-exmusic-musi

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種子9割消滅を描いた映画「シード ~生命の糧~」

2019-06-20 | 先住民族関連
alterna 6/18(火) 19:26配信
米国の調査によると、米国では20世紀中に種子の約94%が消失したという。例えばキャベツの品種は544種あったが現存するのは28種に、158品種のカリフラワーは9品種に、46品種のアスパラガスは1品種にといった具合だ。この事実を知った映画監督が、実態を知り、種子の多様性を守るために製作した映画が6月29日、シアター・イメージフォーラム他で全国順次ロードショーとなる。(寄稿・ユナイテッドピープル代表=関根 健次)
映画の名称は、『シード ~生命の糧~http://unitedpeople.jp/seed/』。「種子は私たちの子孫」とトウモロコシの種を守り続けるアメリカの先住民や、人類の終末に備え、最大300万種の種を貯蔵できるシードバンク、スヴァールバル世界種子貯蔵庫に種子を保存する人々などが登場する。ヴァンダナ・シヴァ、ジェーン・グドールなど著名な活動家と種子の多様性を守る方法を探る内容だ。
種子がなくなっている原因とされているのが気候変動や、多国籍企業による世界の種子市場の独占だ。市場には遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し、翌年蒔くことが禁止されるようになった。結果、人類史上最速で種子の多様性が失われているのだ。
文化人類学者の辻信一氏はこう分析する。
「種子は人々を支配するのにも、金儲けにも、一番手っとり早い方法だ。まず「ハイブリッド」という保存できない種子を作って、その特許をとる。また戦争で使われた化学薬品を農薬や化学肥料に転用する。このやり方で化学薬品会社や製薬会社は食料となる作物種子の大部分を所有するまでになった。さらにこれらの巨大グローバル企業は今、遺伝子組み換え(GM)によって、人々の健康ばかりか地球生態系そのものまで脅かしている。20世紀に94%の作物種子が失われ、伝統的な農業は急速に破壊され、中小の農家は廃業に追い込まれた」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190618-00010003-alterna-soci

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ロレックスがご褒美をあげたSDGsに独自に取り組む個々人

2019-06-20 | 先住民族関連
COURRiER Japon6/18(火) 19:00配信
「パーペチュアル・プラネット」
2019年度「ロレックス賞」受賞者の5人が発表された。
この賞は「人類の知識を向上させ、文化遺産を守り、自然界の種とその生息地の保護に貢献するプロジェクトに取り組む個人」に授与されるものだという。同賞は、ロレックスが独自開発した自動巻機能「パーペチュアル」にちなんだ「パーペチュアル・プラネット」精神に基づいている。
今回の授賞式は初めて米国ワシントンD.C.で開かれた。6月8~14日に開かれた「ナショナル・ジオグラフィック冒険家フェスティバル」の最後を飾るイベントでもあった。
「ブルームバーグ」がその授賞式について報じている。
会場は、ホワイトハウスにほど近いホテル「ソフィテル」だった。受賞者の誰もドナルド・トランプ大統領の名前を出さなかったが、ほぼ誰もが自らの働きを続けるうえで各国政府からの援助の必要性を語ったという。
およそ1000人のなかから選ばれた10人のファイナリストは、フェスティバルのあいだ、それぞれ自分のプロジェクトについてプレゼンテーションする機会が与えられ、その後、審査員たちは今回初の試みである一般投票の結果も考慮に入れて5人の受賞者を決定した。
ロレックス社社会貢献部門代表のレベッカ・アーヴィンは、同賞は「功労賞ではなく、とても重要な働きをしようとしている人々に与えられるものです」と言ったという。
受賞者の5人
ジョアン・カンポス=シルバは、36歳のブラジル人自然保護活動家で、アマゾンの熱帯雨林奥地の先住民コミュニティや漁師たちと協力し、乱獲、生息地の分断、水質汚染によって絶滅の危機に瀕している世界最大級の淡水魚ピラルクーの保護に取り組んでいる。
川の魚の個体数が回復することによって、コミュニティが再び漁業を生業にできるようになるのだ。
グレゴワール・クルティーヌは、42歳のフランス人医療科学者で、スイスのローザンヌを拠点に、脊髄損傷によって歩行できなくなった人々が再び歩けるようになるための技術を開発している。
患者にペースメーカーのような機器を移植し、ペースメーカーにワイアレスでつながった腕時計を使い、脳からの信号を脊髄への電気刺激を介して脚に伝えるというシステムだ。
ブライアン・ジッタは、26歳のウガンダ人ITスペシャリストで、採血なしでも光と磁気を利用してマラリア原虫を検出する機器を開発している。
マラリアは早期発見が決定的に重要であるために、「彼の仕事はわれわれの大陸に大きなインパクトをもたらすでしょう」と審査員のひとりでナイジェリア人の慈善活動家モスンモラ・“モー”・アブドゥがコメントしたとブルームバーグは伝えている。
クリティ・カランスは、40歳のインド人生物学者で、農村コミュニティで作物や家畜が野生生物の被害を受けた場合に、それを記録し政府に補償申請する仕組みを作った。
「自然保護活動家の大半は現場で動物に関わるものですが、私は人々に関わるタイプです」とのカランスのコメントをブルームバーグが伝えている。
ミランダ・ワンは、今回の受賞者中で最年少25歳のカナダ人分子生物学者で、プラスチック廃棄物を分解し、ナイロンや潤滑油などの工業化学物質に変える独自技術を開発するため起業している。
ブルームバーグは、ワンが実際にプレゼンテーションでそのプロセスを見せながら、「堆肥化(コンポスティング)を加速させるようなものですが、それをプラスティックでやっているわけです」と解説したと報じている。
ブルームバーグによれば、以上5人の受賞者を含む10人のファイナリストには賞金総額20万スイスフラン(約2200万円)や、もちろんロレックスのクロノメーターが授与された。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190618-00000003-courrier-env

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ナイキ「N7 コレクション」にエア マックスの生みの親が新デザインを提供!

2019-06-20 | 先住民族関連
GQ JAPAN編集部 6/19(水) 8:40配信
ナイキの伝説的デザイナー、ティンカー・ハットフィールドが手がけるバスケットボールシューズに注目だ。
N7 2019年サマーコレクション
ナイキが2009年に立ち上げた「N7」は、北米のネイティブ・アメリカンやオーストラリアの先住民であるアボリジニの子どもたちにスポーツを通して支援を行うプロジェクトだ。6月21日、ナイキはこのプロジェクトの2019年サマーコレクションを発売する。
今シーズンのハイライトは、フットウェアのデザインを「エア マックス」の生みの親であるティンカー・ハットフィールド(Tinker Hatfield)が手がけていることだろう。彼は1981年にナイキに入社し、「エア マックス」のデザインをはじめ「エア ジョーダン」や「ハラチ」、「ソックレーサー」などのプロダクトを生み出してきた伝説的デザイナーだ。
今回のコレクションでは、彼の手によって、バスケットボールシューズの「Nike Zoom Heritage N7」とスケートボードとストリートのハイブリッドモデル「Nike Air Zoom Down Rock N7」の2型がデザインされた。
とくに注目したいのは「Nike Zoom Heritage N7」だ。ネイティブ・アメリカンのコミュニティでは「レズボール(Rezball/“Reservation Ball“の略)」と呼ばれる独自のプレースタイルをもつ“ネイティブ・アメリカン版バスケットボール”が広く根づいている。ハットフィールドはこのレズボールを愛するネイティブ・アメリカンの子どもたちのために、新たな技術とデザインを注ぎ込んだのだ。
また、コレクションにはハットフィールドがデザインした2足に加え、「コルテッツ」と「エアマックス270」をベースにしたスニーカーも登場。4足とも、ホワイトとブラックをベースに、鮮やかなブルーとイエロー、そしてトライバル柄でアクセントを加えたデザインで統一されている。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190619-00010001-gqjapan-bus_all

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NZ希少オウム、検査の寄付募る 繁殖の期待暗転、感染死相次ぐ

2019-06-20 | 先住民族関連
共同 6/18(火) 16:15配信
 【シドニー共同】ニュージーランドで今年記録的に繁殖していた世界で唯一飛べないオウムの「カカポ」(フクロウオウム)が、菌の感染が原因で死ぬケースが相次ぎ、個体数増加の期待が暗転した。ニュージーランド自然保護省は18日までに、検査や治療のために寄付を募り始めた。
 カカポは先住民マオリの言語で「夜のオウム」を意味するニュージーランドの固有種。19世紀以降に入植者が持ち込んだ外来種の動物による捕食などの影響で1990年代までに激減した。政府が天敵のいない離島に隔離するなどして保護し、成鳥は今年、147羽確認されていた。今年は、ふ化した70羽以上も育っていた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00000107-kyodonews-soci

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そり犬の足元は一面の水、グリーンランドの光景が波紋を呼ぶ

2019-06-20 | 先住民族関連
CNN6/18(火) 17:55配信
 グリーンランドの陸からつながる海氷の上でそりを引くはずの犬の足元は、氷でなく一面の水だった――。デンマーク気象研究所(DMI)の科学者が現地で撮影した写真がインターネット上で拡散し、波紋を呼んでいる。
DMIのシュテフェン・オルセン氏は先週、仕事でグリーンランド北西部を訪れた。同僚が海氷上に設置していた観測装置を回収するためだ。
ところがそこに広がっているはずの海氷は、グリーンランドの氷床が溶けた水ですっかり覆われ、そり犬が水をかきわけて走っていた。
オルセン氏はその光景を撮影してツイッターに投稿。グリーンランドの先住民らにとって海氷は交通や狩猟、漁に不可欠だと強調した。
グリーンランドの氷は毎年、6~8月に融解のシーズンを迎える。しかし今年は、オルセン氏が写真を撮った13日の時点ですでに約40%、20億トンの氷が溶けていたと推定される。今年の夏に記録的な量の氷が溶けるとの予測は、数カ月前から指摘されていた。
地表の白い雪や氷が溶ければ、その分太陽光が反射しにくくなり、吸収される熱の量が増えてさらに融解が進む。
グリーンランドの氷床融解は、海面上昇の主要な原因のひとつと考えられている。このまま融解が進行すれば、グリーンランドの犬だけでなく、ニューヨークの街を歩く人々も水をかきわけて進む日がやってくるかもしれない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-35138656-cnn-int

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