先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

<キラリ!わたしの学校>虎杖小 アヨロ海岸 みんなで清掃 地域の人と料理や勉強も

2024-01-13 | アイヌ民族関連

会員限定記事

北海道新聞2024年1月13日 05:00

アヨロ海岸のごみ拾いでは、ペットボトルなど生活用品の他に、こわれたテーブルなどもありました=2023年9月

 胆振地方の白老町は、太平洋に面した人口約1万5千人のまちです。アイヌ民族の歴史や文化を伝える「民族共生象徴空間(ウポポイ)」や温泉などを目的に、たくさんの観光客が来ます。白老牛や卵など、おいしい物がいっぱいあります。私たちが住む虎杖浜は、タラコも名物です。

 虎杖小は123年目をむかえました。児童は35人。毎日、みんなで仲良く楽しく過ごしています。そんな私たちの学校自慢をします。

 一つ目は、地域の観光名所、アヨロ海岸の清掃です。美しい朝日や夕日をながめられる海岸ですが、ごみがたくさん落ちています。昨年9月、地域の人や海上保安庁の人といっしょにごみ拾いをしました。1日で燃やせるごみが70キロ、燃やせないごみが20キロも集まりました。

 この活動は約25年前、虎杖小の児童と、当時あった虎杖中の生徒が「きれいな海岸を守ろう」と始めたそうです。活動に対して、昨年、海上保安庁から表彰を受けました。

 二つ目は「虎杖浜越後踊り」です。明治時代、虎杖浜に新潟県から多くの人が移り住みました。お盆の時期に古里をなつかしみ、笛や太鼓の音に合わせておどっていたそうです。

 私たちは伝統を受けついで、運動会でおどります。魚をとる船が大漁を知らせる「大漁旗」をグラウンドにかざり、その下でみんなでおどると気持ちがいいです。

 三つ目は地域の人とのつながりです。・・・・・

(虎杖小児童一同)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/961318/


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寒風にそよぐ サケの丸干し 白老・ウポポイ

2024-01-13 | アイヌ民族関連

会員限定記事

2024年1月12日 21:14

ウポポイの伝統的コタンエリアで天日干しされるサッチェプ用のサケ=12日

 【白老】アイヌ民族の伝統保存食「サッチェプ」(サケの丸干し)作りが、アイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で行われている。

 ウポポイ開業に伴って閉館した旧アイヌ民族博物館時代から毎年行っている冬の風物詩。ウポポイでは4回目となる。

 昨年12月25日、職員11人が作業を開始し、白老沖で水揚げされ、塩漬けされていたサケ約120匹を水洗い。丸太で組んだ高さ約3メートルの干し場につるした。身全体に風を当てるため、ヨモギの枝を差し入れて腹を広げた。

 2月中旬まで冷気で乾燥させ、伝統家屋チセの中につるし、5月上旬までいろりの煙でいぶす。・・・・・

(武内敦貴、斎藤雅史)

※「サッチェプ」のプと「モレウコンレクさん」のクは小さい字

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/962550/


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渦巻き文様 アイヌ工芸の美 近美で13日から特別展

2024-01-13 | アイヌ民族関連

会員限定記事

2024年1月12日 20:09(1月12日 20:12更新)

影にも渦巻きが現れる、藤戸康平さんの「シンギング・オブ・ザ・ニードル」(手前)と「ぐるぐるモレウ」

 アイヌ民族の工芸品の美しさを探る特別展「AINU ART―モレウのうた」が13日、道立近代美術館(中央区北1西17)で開幕する。着物の刺しゅうや木彫の模様などに広く用いられる渦巻き状の文様「モレウ」に着目し、19世紀から伝わるものから現代の作家10人が手掛けた最近作まで、約180点を展示する。

 2013年の「AINU ART―風のかたりべ」に続く企画で、同館と公益財団法人アイヌ民族文化財団が主催。昨年9~11月に愛知県の一宮市三岸節子美術館で開いたのち、さらに展示内容を充実させた。

 無限の広がりを感じさせる関根真紀さんのタペストリー、自身の内面を象徴させた貝沢徹さんの木彫など、・・・・・

 3月10日まで。2月12日を除く月曜と2月13日は休館。入場料は一般千円、高大生600円、小中生300円。(渡部淳)

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/962502/


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アイヌ語のカレンダー 齋藤玲子

2024-01-13 | アイヌ民族関連

現代のことば

京都新聞2024年1月12日 16:00

アイヌ語で1月はトウェタンネと呼ばれ、日が長くなる、という意味である。冬至の頃の北海道は日の暮れるのが早く、午後4時くらいに日没を迎えるが…

京都新聞IDへの会員登録・ログイン

https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/1182834


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井浦新、『ゴールデンカムイ』アチャ役で出演「記憶に残る大切な作品となりました」

2024-01-13 | アイヌ民族関連

オリコンニュース2024/1/12 12:00(最終更新 1/12 13:56) 1188文字

映画『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)アイヌの少女・アシリパの父、アチャ役は井浦新ッ!(C)野田サトル/集英社(C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

 俳優の山崎賢人(※崎=たつさき)主演で、野田サトルの人気漫画を実写映画化した『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)に、アイヌの少女・アシリパ(※リ=小文字)の最愛の父、アチャ役で井浦新が出演していることが明らかになった。原作のファンだという井浦は「記憶に残る大切な作品となりました」とコメント。再現度の高さを確認できるキャラクタービジュアルも解禁となった。

【画像】再現度高ッ!キャラクタービジュアルギャラリー

 本作は、明治末期、日露戦争終結直後の北海道を舞台に、主人公の元陸軍兵・杉元佐一(山崎)が、アイヌの少女・アシリパ(山田杏奈)と共に、埋蔵金の在りかの手掛かりが描かれた「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を求めて旅をする物語。同じく埋蔵金を狙う大日本帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏)や戊辰戦争で死んだはずの新撰組「鬼の副長」こと土方歳三(舘ひろし)など、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちと繰り広げるサバイバル・バトルアクションが見どころとなっている。

 アチャ(※アイヌ語で「父」という意味)は、娘のアシリパに大自然で生き抜くための狩猟の技術やアイヌの知恵を教えてきたが、金塊を奪った男に殺されてしまう。アシリパは、父の死の真相を知るため、杉元に協力して金塊探しの旅に出ることになる。

 物語が始まるきっかけとなる超重要人物、アチャを演じた井浦は、数々の映画やドラマ、ナレーションなどで幅広く活躍。ドラマ『アンナチュラル』(2018年)では、クールで毒舌な法医解剖医、ドラマ『あのときキスしておけば』(21年)では、女性と中身が入れ替わってしまった中年男性を、昨年公開の『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』では、マイナスイオン全開の癒し系おじさんと、近年ますます役の振れ幅を広げ、その演技で観る者を魅了してきた。

 本作については、「原作ファンとしてはどんな役でも良いから参加させていただきたいと願っていました。そして願いがかない決まった役がまさかのっ?!だったので大変光栄でした」と原作愛あふれるコメントを寄せている。

■井浦新(アチャ役)コメント全文

 『ゴールデンカムイ』が実写化されると聞き、原作ファンとしてはどんな役でも良いから参加させていただきたいと願っていました。そして願いがかない決まった役がまさかのっ?!だったので大変光栄でした。この作品に参加されている二風谷のアイヌ工芸でご尽力下さった皆さんとは友人でもあり、撮影現場で逢えたのは大きな喜びでした。アイヌの仲間たちと大好きな『ゴールデンカムイ』の実写化を作ることができて、記憶に残る大切な作品となりました。物語や芝居はもちろん、衣装やメイク、道具や美術など、徹底的にこだわっています。ぜひ細部まで深く深くお楽しみ下さい。

https://mainichi.jp/articles/20240112/orc/00m/200/042000c


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映画「カムイのうた」26日に上映開始 豊橋ゆかりの菅原さん監督・脚本

2024-01-13 | アイヌ民族関連

中日新聞2024年1月12日 05時05分 (1月12日 14時34分更新)

監督・脚本を担当した菅原さん(左)とポスターをデザインした中川さん=豊橋市で

 映画監督で豊橋ふるさと大使の菅原浩志さん(68)が監督・脚本を担当した映画「カムイのうた」が26日から豊橋市など全国の映画館で順次上映される。アイヌ民族が受けてきた差別と迫害を描いた作品。菅原さんは「自分に自信を持って生きていく後押しをする映画」と込めた思いを語る。

 約100年前の北海道を舞台に、学業優秀なアイヌの少女テルが差別やいじめに遭いながらアイヌの叙事詩「ユーカラ」を文字で残すことに没頭していく物語。テルのモデルは、口承で受け継がれたユーカラを初めて文字にしたとされ、1922年に19歳で亡くなったアイヌの知里幸恵だ。...

この記事は会員限定です。

https://www.chunichi.co.jp/article/836377?rct=aichi


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株式会社プリズムが『2024 さっぽろ雪まつり(第74回)』雪のHTB広場にて、世界平和を祈念するダンスパフォーマンス『Frost Flowers』を総合プロデュース

2024-01-13 | アイヌ民族関連

プリズム(2024年01月12日 09時00分 更新

2024年2月9日(金) 16:50~17:20 公演、一夜限りのコラボレーション

Frost Flowers(フロストフラワーズ)

株式会社プリズム(本社:北海道札幌市/代表取締役:新谷暢之、以下プリズム)は、『2024 さっぽろ雪まつり(第74回)』(https://www.snowfes.com/)大通会場8丁目「雪のHTB広場」にて行われる一夜限りのスペシャルコラボ・ダンスパフォーマンス『Frost Flowers(フロストフラワーズ)』を一般社団法人イーアイアーツ共同主催し、パフォーマンスの企画・演出および映像コンテンツ制作からオペレーションまでを統括しています。プリズムがこれまで親交を深めてきた世界的バレエダンサーの針山 愛美氏、アイヌの伝承者・秋辺デボ氏をメインキャストにお迎えし、ウクライナ人ダンサーのマルガリータ・ドゥシャコワ氏、カテリーナ・エフチコーワ氏、スヴェトラーナ・シュリヒテル氏、ネリア・イワノワ氏、ソフィア・シェイコ氏、そして今回のために編成されたアイヌ伝統舞踊の踊り手と唄い手の「チーム ピリカプ(プは小文字)」との共創を、プロジェクションマッピングを交えてお届けします。

北の大地から世界へと、平和の祈りを込めた一夜限りの特別なパフォーマンスに是非足をお運びください。株式会社プリズムは、2013年に『さっぽろ雪まつり』で初の雪像へのプロジェクションマッピングを手がけてから、数々の作品を制作してまいりました。

2023年は豊平館大雪像へのプロジェクションマッピング、また、市制100周年特別ダンスパフォーマンス『六花の祈り』を担当し、大変多くのご来場者にお楽しみいただくことが出来ました。

世界各国から数多くの方々をお迎えしている雪まつりにおいて、グローバルなメッセージ性をもったパフォーマンスを札幌で行うことに、大きな意義を感じております。コンセプト:『Frost Flowers(フロストフラワーズ)』

氷上で咲く霜の花 “フロストフラワー”

厳しい環境の中で花開く

その研ぎ澄まされた美しさと逞しさが

ダンサーたちと重なり合う

ダンスパフォーマンス “Frost Flowers”

自然への畏怖と平和への祈りを込めて

一夜限り、ステージで咲き誇る開催概要:『Frost Flowers』

会場:大通西8丁目 雪の HTB 広場

日時:2024年2月9日(金) 16:5

0~17:20 (30分間)

出演者:針山愛美、マルガリータ・ドゥシャコワ、カテリーナ・エフチコーワ、スヴェトラーナ・シュリヒテル、ネリア・イワノワ、ソフィア・シェイコ、秋辺デボ、チーム ピリカプ(プは小文字)、柳町珠希、柳町瑞希、新谷優

主催:株式会社プリズム / 一般社団法人イーアイアーツ

後援:阿寒アイヌ民族村/ 公益社団法人北海道アイヌ協会 / HTB北海道テレビ放送

2024 さっぽろ雪まつり(第74回)公式サイト:https://www.snowfes.com/

イベントスケジュール:https://www.snowfes.com/news/event-schedules/

<出演者>

バレエダンサー 針山 愛美 (はりやま えみ)

バレエダンサー

針山 愛美 (はりやま えみ)

ボリショイバレエ学校を首席で卒業。モスクワ音楽劇場バレエ団、ボストンバレエ等を経て、ベルリン国立バレエで活躍。レニングラード国立バレエに招かれ主演など世界各地でゲスト出演。パリ国際銀賞、ニューヨーク国際銅賞等受賞多数。プロデュースも手掛ける。ベルリンフィルハーモニー管弦楽団等と共演。吹田市国際交流大使、豊中市立文化芸術センター舞踊部門プログラムディレクター。「Awaji world ballet」芸術監督。情熱大陸、NHK等に出演。国内外でバレエ講師やコンクール審査員。著書「世界を踊るトゥシューズ」

阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事 秋辺デボ(秋辺日出男)

阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事

秋辺デボ(秋辺日出男)

阿寒湖出身で、高校を卒業後、父に木彫りを学び、4年後父が営んでいた店の裏口に自分の店「ヌカンノ」を開店。その後、お店を継ぎ現在の「デボの店」として経営をしながら、俳優業やアイヌ舞踊のプロデュースなども手がけている。2021年8月札幌市で開催された東京オリンピックのマラソン・競歩の競技開始前などにアイヌ舞踊を披露し、アイヌ文化を世界に発信したとして、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会から感謝状を贈呈された。

プリズムについて

「表現の無限の可能性を追求する企業」として、イベント、コンサート、舞台、常設展示などへの映像・音響・照明・舞台制作の企画、設計、制作、施工、オペレーション、運営管理などをワンストップ対応することで「人々へ生きる感動と歓びを提供し続ける提案型エンターテイメントビジネス」を続けています。社名:株式会社プリズム

所在地:

【札幌本社】〒060-0806 北海道札幌市北区北6条西 1-3-8 38 山京ビル 9F

【東京支社】〒108-0075 東京都港区港南 3-5-12

【大阪支社】〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場1丁目5番21号大日南船場ビル1階

設立:1987年2月10日 

URL:https://www.eizou.com

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Instagram: https://www.instagram.com/prism.eizou/

X: https://twitter.com/Prism_Japan

https://www.agara.co.jp/article/338340


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ゴールデンカムイ×京王電鉄 13日からカードラリー企画 一日乗車券で原作ファンも楽しめる

2024-01-13 | アイヌ民族関連

東京新聞2024年1月12日 07時27分

ゴールデンカムイのキャラクターをデザインした一日乗車券

 今月公開の映画「ゴールデンカムイ」とのタイアップ企画「京王電鉄で一獲千金サバイバルッ!! カードラリー」が、13日から31日まで開催される。一日乗車券を使って指定された駅を巡り、キャラクターが描かれたカードを集める。オリジナルデザインの一日乗車券も販売される。(昆野夏子)

 参加者は一日乗車券を購入し、東京都の新宿、桜上水、調布、京王多摩センターの各駅窓口で提示。主人公の杉元佐一やアシリパら人気キャラクターが描かれたカードを入手する。4種類のカードを集めて高幡不動駅に行くと、この映画にも登場する日野市出身の新選組副長土方歳三のカードと、全5種類を収納できるカードホルダーがもらえる。

 オリジナルデザインの一日乗車券は、作中に登場する暗号「刺青人皮(いれずみにんぴ)」をモチーフにした台紙付きで1部1500円(2千部限定)。新宿、桜上水、調布、京王多摩センター、高幡不動の各駅窓口で販売する。

 ゴールデンカムイは漫画家野田サトルさんの作品で、週刊ヤングジャンプ(集英社)で2014年8月から22年4月まで連載された。明治末期の北海道を舞台に、アイヌ民族の埋蔵金を巡る元陸軍兵とアイヌの少女らの冒険を描いたストーリー。北海道の歴史やアイヌ文化の丁寧な描写で高い評価を得て、18年にテレビアニメ化された。今月19日公開の実写映画は俳優山崎賢人さんが主演する。

 京王電鉄の担当者は「作中の土方歳三は、沿線の日野市ゆかりの人物。一日乗車券で巡りながら、原作ファンも楽しんで」と話している。問い合わせは京王お客さまセンター=電042(357)6161=へ。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/302198


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台湾野球殿堂、映画「KANO」に登場する日本人監督らを選出

2024-01-13 | 先住民族関連

中央フォーカス台湾2024/01/12 22:07

外国人として初めて台湾野球殿堂入りした近藤兵太郎(ウィキメディアコモンズから)

(台北、嘉義中央社)台湾の野球殿堂「台湾棒球名人堂」は12日、2024年の殿堂入り投票の結果を発表し、映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」(2014年)で俳優の永瀬正敏が演じた日本人監督の近藤兵太郎らが選ばれた。殿堂入りメンバーの発表は2014年から毎年行われているが、外国人の選出が初めて。

審査員投票で満票で選ばれた近藤は、松山市出身で日本統治時代の1931年、無名だった嘉義農林学校(嘉農=現嘉義大学)野球部を全国中等学校優勝大会準優勝に導いた名将。台湾のチームが春夏を通じて決勝まで進むのは、同校が最初で最後だった。42年、嘉農で近藤から直接指導を受けたという90代の蔡清輝さんが「うれしい。誇りに思う」と喜んだ。

今年は近藤の他、日本統治時代の1921年に台湾原住民(先住民)アミ族の少年を集めてチーム(後の能高団)を結成した林佳興や、嘉農の一員として31年の甲子園に出場した陳耕元、現役時代は米大リーグのヤンキースでエースとして活躍し、現在は台湾プロ野球の中信ブラザーズで投手コーチを務める王建民氏、中華民国野球協会理事長だった彭誠浩氏も殿堂入りを果たした。

(楊啓芳、黄国芳/編集:羅友辰)

https://japan.focustaiwan.tw/entertainment-sport/202401120008


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コカの汚名返上! 葉をかむイベント開催 ボリビア

2024-01-13 | 先住民族関連

AFP2024年1月12日 14:16 発信地:ラパス/ボリビア [ ボリビア 中南米 ]

ボリビアの首都ラパスで行われたコカの葉をかむイベントに参加した人(2024年1月11日撮影)。(c)JORGE BERNAL / AFP

【1月12日 AFP】南米ボリビア各地で11日、公共広場に大勢で集まり、コカの葉をかむイベントが行われた。先住民が神聖視する植物コカは、コカインの原料ともなるが、ボリビア政府はその汚名をすすごうとしている。

 首都ラパスで行われた大規模イベントには、ルイス・アルセ(Luis Arce)大統領も参加し、コカ栽培農家と一緒にコカの葉をかんだ。

 アルセ大統領は、コカの汚名返上は「国家の優先事項だ。コカの葉の違法薬物指定を解除するための運動を始めた」と発言。薬用のほか、リキュールや菓子、チューインガムなどの食用、石けんなど工業用のコカ利用を促進すると約束した。(c)AFP

https://www.afpbb.com/articles/-/3499935


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集荷・発酵・乾燥まで細部にわたり改善

2024-01-13 | 先住民族関連

チャクラ農法の認証を取得した「エクアドルアマゾン原産アリバカカオ豆2023」発売!

ストレートプレス2024/01/12 13:30

東京・赤坂に拠点を置く「ママノチョコレート」が、伝統的な森林農法であるチャクラ農法の認証を取得した「エクアドルアマゾン原産アリバカカオ豆2023」の販売をスタートした。

世界で2%の希少品種アリバカカオ専門店

「ママノチョコレート」を運営するコータローは、世界で2%の希少品種アリバカカオ専門店として2013年に創業して以来一貫して、現地の先住民農業組合とパートナーシップ契約を締結。華やかで複雑で繊細な香りのチョコレートを生み出すためのカカオ豆の改善を行ってきた。

今回、伝統的な森林農法であるチャクラ農法の認証を取得した、2023年4月収穫の「エクアドルアマゾン原産アリバカカオ豆2023」の販売を開始。カカオ豆は100g、1kg、3kg、20kg単位でオンラインショップにも掲載されている。

同社代表の江沢孝太朗氏がカカオ豆の集荷、発酵、乾燥まで細部にわたり改善を行った2023年のアリバカカオは、チョコレートを愛する人々を魅了するチョコレートを生み出している。

クセのないまろやかでコクのある甘味

「エクアドルアマゾン原産アリバカカオ豆2023」で使われている品種は、アリバナショナルコンプレックス。フローラル、アーモンド、フレッシュオリーブ、ハチミツなどの上品な香りと、クセのないまろやかでコクのある甘みが特徴だ。基本カカオバター含有量は、約46~48%(参考:CCN51は52~54%)。

伝統的な森林農法であるチャクラ農法の認証を取得した「エクアドルアマゾン原産アリバカカオ豆2023」に注目だ。

オンラインショップ:https://mamano-chocolate.com/

(佐藤ゆり)

https://getnews.jp/archives/3483756


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実在のアイヌ女性の人生描く

2024-01-13 | アイヌ民族関連

東日新聞2024/01/13

映画監督・菅原浩志さん最新作「カムイのうた」/26日からユナイテッド・シネマ豊橋18で公開/作間清子プロデューサーと本紙へPR/緻密な取材 メッセージ性高い作品に

 映画監督で豊橋市のふるさと大使を務める菅原浩志さんの最新作「カムイのうた」が26日、豊橋市藤沢町のユナイテッド・シネマ豊橋18で公開される。10日、菅原監督とプロデューサーの作間清子さんが東海日日新聞社を訪れ、PRした。
 アイヌの歴史を伝える伝承「ユーカラ」を初めて日本語に翻訳した実在のアイヌ女性、知里幸惠さんをモデルに、一人のアイヌの少女が差別や迫害と戦いながら、アイヌとしての誇りと喜びを得て成長。「アイヌ神謡集」を著わし、19歳で病に倒れるまでの人生を北海道の大自然とともに描く意欲作。主人公テルに新進女優の吉田美月喜(みづき)さんを迎え、アイヌの歴史と文化、思いを現代に伝えるメッセージ性の高い作品となっている。
 「この作品を撮るには相当の覚悟が必要だった」と菅原監督は話す。取材したアイヌの人から「アイヌでないお前に何が分かる」と言われながら、綿密に取材を繰り返し、多くの人に話を聞いて脚本を書き上げたという。
 「モデルになった知里さんの縁者から分骨された遺骨を預かり、問いかけながら書いた」と振り返る。
 劇中で歌われるユーカラは、ミュージカル女優の島田歌穂さんが自ら楽譜を起こし、アイヌ語を覚えて生で歌った。「レコーディングではなく撮影時に実際に歌ってもらった。素晴らしい歌で、映画の大きな見どころ」と強調する。物語性も強く、エンタメ的な要素もふんだんに盛り込まれ若い人にも楽しめる作品に仕上がったという。
 「今まで語られてこなかったアイヌの素晴らしい歴史や伝統、文化を、多様性の時代を生きる若者に感じてもらいたい」と菅原さんは期待する。26日の午後4時20分の回の上映終了後、菅原監督の舞台あいさつが行われる予定だ。

https://www.tonichi.net/news/index.php?id=106257


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地図に見る昆布の歴史。産地は北海道、食文化は京都・大阪。沖縄に伝えたのは一人消費量No.1の富山の謎

2024-01-13 | アイヌ民族関連

松浦達也1/12(金) 13:02

日本食の柱となる素材をひとつ答えよ。そんな問題を出されたら「ありすぎる!」としか回答できない気もしますが、いま聞かれたら「昆布」と答える気がします。

昆布なしには出汁を柱とした日本の料理の隆盛はなかったでしょうし、日本が世界に冠たるうま味調味料、「味の素」ももともとは昆布から抽出されていました。
うま味の骨格となるグルタミン酸ナトリウムは他の食材の味わいを底上げし、イノシン酸の鰹節と合わせれば感じるうま味は7~8倍にも膨れ上がります。日本食にとって、昆布は欠くことのできない食材です。

もっともこれが「昆布の”本場”はどこ?」という質問となると、こちらは”本場”を定義していない時点で難問どころかもはや悪問です。

代表的な産地といえば北海道ですが、昆布だしを使った食文化の本場といえば、京都・大阪。一方、一人あたりの昆布消費量となると富山ですし、昆布を使った郷土料理が印象的な沖縄に、昆布食文化をもたらしたのも実は富山だったりもします。昆布食文化の歴史には、日本列島を縦断する壮大な物語が織り込まれています。

内地における昆布食の歴史は1300年以上

昆布についての古い記録は『続日本紀』(797年)に「霊亀元(715)年10月、蝦夷の酋長が朝廷に対して先祖以来、昆布を献上し続けていると報告した」とあります。8世紀初頭の時点で「先祖以来」とあり、1300年以上前から内地でも食用とされ、北の大地ではそれ以前から大切にされてきた食文化であることがうかがえます。

1334(元弘4)年、南北朝時代に成立した『庭訓往来』には、蝦夷地の名産品として宇賀の昆布の名前が挙がっています。宇賀とは、現在の函館空港にほど近い函館市銭亀町や志海苔町あたり。函館湾の東隣の浜から産出する昆布が若狭の小浜を経由して京都・大阪方面にまで運ばれていました。

江戸時代になると、いよいよ昆布が重要な商材としてクローズアップされることになります。ここで昆布にとって重要なのは「鎖国」という歴史認識です。近年の歴史研究では、昭和の日本史で習ったような「江戸時代、長崎の出島のみが他国と交易を許されていた」という認識はあまり採用されなくなっています。

江戸幕府が採用していたのは「鎖国」というより管理貿易体制で、当時の日本には、異なる経済・文化圏の相手国に対する交易の窓口として「四つの口」――長崎口(対中国、東南アジア、オランダ)、対馬口(対朝鮮)、薩摩口(対琉球)、松前口(対蝦夷地)があり、それぞれの担当国との通商(一部外交・防衛等も含む)に当たらせたという見方です。

北海道漁業協同組合連合会HPなどを参考に筆者作成

江戸幕府開府当初、松前口以北、道南のごく一部を除いた北海道全域と、薩摩口の南海に浮かぶ琉球は通商する相手、つまり外国・異域でした。そこに住まうアイヌや琉球民族との交易も、松前藩や薩摩藩にとっては重要な収入源だったのです。
蝦夷産昆布は薩摩&琉球を経由し中国にも届く交易品だった

昆布を中心に物事を見てみると、1604(慶長9)年に松前藩が蝦夷に対する交易独占権を認められ、昆布などの海産物が内地向けの交易品として人気となりました。

いまも昔も北海道は国内における昆布の名産地。北前船の西廻り航路で運ばれる昆布は京都、大阪でも人気を博していました。大阪の廻船問屋、昆布屋伊兵衛は河内木綿などの特産品を船で運び、荷物を下ろした荷室に北海道から真昆布を積んで南へと向かったと言います。

江戸時代以降、昆布文化をさらに拡大させるのに一役買ったのが、「薬売り」で知られる富山です。富山には北前船の寄港地や豪商が経営する廻船問屋が多数あり、全国に顧客ネットワークを張り巡らせ、富山の薬や米のほか、北海道から運ばれる昆布などを諸国に売りさばいたのです。

とりわけ富山の廻船問屋との結びつきが深かったのが薩摩口を擁する薩摩藩でした。北海道の道南の松前口が蝦夷(アイヌ)との窓口になっていたように、九州最南端の薩摩口は琉球王国との窓口になっていたのです。

1609(慶長14)年、琉球王国は薩摩藩の侵攻を受けて服属することになり、以降琉球は中国(薩摩に服属当時は明、後に清)との二重朝貢という舵取りの難しい状態となり、薩摩と中国の貿易の中継地となっていきます。

その琉球経由で、中国(清)へと輸出された献上品の主役が昆布でした。当時の清ではヨウ素不足による甲状腺の病気が流行していて、ヨウ素を含む昆布が珍重されていました。

清の顔色をうかがう琉球としても日中両方にいい顔ができるなら安心ですし、財政が苦しい薩摩藩としては琉球を介した輸出入の上前で稼ぎたい。富山藩としても、昆布などが売りさばける上、長崎の唐人屋敷経由よりも薬種がリーズナブルに入手できていいことずくめというわけです。
羅臼町町民の7割は富山がルーツ?

冬になると雪深くなる富山では裏作ができません。そこで働き手は、北海道のニシン漁などに出稼ぎに出ていました。名産地への移住者が相次ぎ、帰省や贈答品を通じて、富山と北海道の昆布との縁はより深くなっていきます。明治となった1895年には、黒部市から500人が北海道に渡り、羅臼などで昆布漁に携わり、現在も7割以上の羅臼町町民のルーツが富山にあるという説まであるほどです。

実際、富山の昆布料理を見ると、白身魚やシロエビの昆布締め、昆布巻き、とろろ昆布おむすび、昆布巻きかまぼこなどなど、昆布料理のバリエーションが実に豊富で、さすが昆布消費量No.1といった趣です。

沖縄は富山ほどではありませんが、昆布の産地としてはあり得ない亜熱帯にもかかわわらず、昆布を使った郷土料理の多い土地。産地の北海道から2000km以上離れた沖縄で、クーブイリチー(昆布の炒め煮)などの昆布料理が根づいたのは、当時の交易において大陸との交易となった昆布が市中に出回ったからと言われています。

産地の北海道から海運で内地に運ばれ、西廻り航路では富山から薩摩を経て、琉球、果ては中国にも流れていた昆布。北海道の昆布と現在中国沿岸部で採れる昆布は、近縁種だということが明らかになりました。

北海道の道南地区で採れた昆布は、日本海の北陸を通って九州へ。そして最南端の薩摩から琉球を経由して、大陸へと上陸したのです。

いまや食材として昆布を日常的に買ってストックしておく人は多数派とは言えないかもしれませんが、温暖化やウニの食害などもあって、道南の天然物の真昆布はいまやほとんど収量ゼロになりつつあります。

他地域でも30年前と比較すると、ほとんどの地域で収量は激減していて、昆布漁から離れる生産者も少なくありません。
わたしたちが感じる味わいの源とも言える昆布。いま一度触れ直したい食材です。
【参考文献】
『大阪食文化大全』(笹井良隆/編著 西日本出版社 2010)

『大阪昆布の八十年』(大阪昆布商工同業会/編 大阪昆布商工同業会 1981)

『昆布を運んだ北前船』(塩照夫/著 北國新聞社 1993)
『もっと知りたいこんぶの歴史』(北海道昆布漁業振興協会)
https://www.gyoren.or.jp/konbu/rekishi.html
『宇賀昆布と箱館の繁栄』(函館市史)
https://archives.c.fun.ac.jp/hakodateshishi/tsuusetsu_01/shishi_03-01/shishi_03-01-03-00-02.htm

『富山の定番は「おいしく長持ち」先人の知恵』(朝日新聞デジタル 2023年6月25日)
https://digital.asahi.com/articles/ASR6S7JJRR6QPISC001.html

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/7aec3b030bb382c91e4b81d96b5c3ab9b7b80921


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ジャニーズ問題は「氷山の一角」...いまだ日本の会社内で見て見ぬふりされる「時代遅れの価値観」はこんなに

2024-01-13 | アイヌ民族関連

ニューズウィーク1/12(金) 7:46配信

<旧ジャニーズ問題で露呈した、あまりにずさんな企業の人権意識。労働力の減少と、国民の意識の変化が日本企業に変化を迫る>

旧ジャニーズ事務所は長らく日本のエンターテインメントの頂点に君臨していた。その栄光を支えたのは同社が巧みにスターダムにのし上げた男性アイドルたちだ。

だがタレントマネジメントの辣腕ぶりとは裏腹に、同事務所では目を覆うようなずさんな経営と舞台裏での人権侵害がまかり通っていた。具体的には、ジャニー喜多川こと創業者の故喜多川擴の少年たちに対する長年の性加害とその隠蔽だ。

このスキャンダルは被害者に深刻な心的外傷を及ぼしただけではない。同事務所の信用は地に落ち、企業スポンサーやテレビ局に見放されて財政状況も一気に悪化した。

エンタメ業界は特殊と思われがちだが、同様のガバナンスの欠如はどの国のどの業界にも見られる。カリスマ的トップが絶対的な力を持ち、その取り巻きが社内の異論を封じ込め、メガトン級のスキャンダルが勃発するまで知らぬ存ぜぬを押し通すのだ。

旧ジャニーズの場合、タレントの生殺与奪の権を握る家父長的なボスと、タレント志望の10代の訓練生という圧倒的な力の差の下、ひどい虐待が長年繰り返された。

被害者への補償手続きは進行中で、スキャンダルがもたらす社会的変化はまだ明確になっていない。ただ、この問題が日本企業に何らかの教訓を与えたとすれば、労使関係を根本的に見直す必要がある、ということだろう。

少子高齢化で労働市場の変化が不可逆的に進む一方で、人権に対する企業の姿勢が厳しく問われるようになっている。職場環境の改善に本腰を入れなければ優秀な人材を確保できず、投資家や消費者にそっぽを向かれかねない。

ショービジネス以外の業界では、ここ10年ほどで労使の力関係の変化が徐々に進んできたと、専門家は指摘する。

求人が増えたおかげで、求職者の選択肢は広がった。ソーシャルメディアの普及で内部告発がやりやすくなり、集団主義的な職場でさえ不正行為を隠蔽しにくくなった。業種を問わず、どの企業も、サプライチェーンにおける強制労働から社内のハラスメントまで種々の倫理規定を重視せざるを得なくなっている。

■若年層の雇用見通しは明るいが

昭和の「サラリーマン」は愛社精神に燃え「24時間戦う」覚悟だったが、今の20代、30代はワークライフバランスを重視することが調査で分かっている。また今の若者は地縁・血縁のつながりにさほど縛られていないが、その分帰属先の企業の文化や価値観は彼らにとって大きな意味を持つ。

企業側もそれに応えてダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)の頭文字を取ったDEIとサステナビリティー(持続可能性)の推進に注力する姿勢をアピールする。

同様に機関投資家と国際的な調査機関が環境、社会、ガバナンスの頭文字を取ったESGなどの基準で企業を評価するようにもなった。今のところESGやDEIの取り組みは大企業のほうがはるかに活発だが、今後は中小企業にもそうした動きが波及し、資源の乏しい零細企業も対応を迫られるようになるだろう。

1970年代までの高度経済成長期には頑張って働けば終身雇用が保証され、勤続年数に伴って自動的に給与は上がった。「経済が成長するなかではハードワークに耐えて当然」という空気があったと、企業の人権デューデリジェンス(事業を通じて及ぼし得る人権への悪影響を特定し、防止・軽減する取り組み)を専門とするオウルズコンサルティンググループの石井麻梨マネジャーは話す。

変革への圧力が高まるか

「企業戦士」という言葉があるように日本では理想的な社員は常に男性だったと、一橋大学大学院経営管理研究科の小野浩教授は指摘する。男たるもの家事子育ては妻に任せ、会社のために死力を尽くすべし、という風潮があった。

だが日本経済が長期の停滞に陥った上、婚姻率が下がり働く女性が増えて、この想定は崩れつつある。今では、社員の事情に配慮して転勤のないポストを用意する企業も出てきた。

コロナ禍でリモートワークが広く導入されたことも働き方を見直すきっかけとなった。昭和の就労形態に固執している企業は「転換を進められず、競争力が低下するだろう」と、小野は手厳しい。

人口の減少と少子高齢化が進むなか、企業は潜在的な労働力の掘り起こしに力を入れているようだ。その証拠に英シンクタンク「公的通貨・金融機関フォーラム」(OMFIF)の2023年8月のレポートによれば、日本の雇用者数は16年6月の6500万人から23年4月には6740万人に増えた。これはパートや契約社員が減り、正社員が290万人増えた結果だ。

労働供給が逼迫しているため、若い世代の求職者はバブル後世代よりも強気で雇用側と渡り合える。OMFIFは、今の日本の若者は親世代よりも所得水準が高くなると予測し(これは世界でも例外的な現象だ)、日本は「人口統計上のスイートスポット(最適な場所)にある」と結論付けている。

しかし、世界規模の人材争奪戦が激化するなかで、日本は十分な労働力を確保できるのか。ほぼ全ての先進国がさらなる労働力を求めている一方で、中国やベトナムなどの国でも10年代半ばを境に生産年齢人口が減り始めている。

リクルートワークス研究所が昨年示した予測によると、日本の労働力不足は30年には341万人に、40年には1100万人に達する見込みだ。1100万人といえば、現在の近畿地方の全就業者に匹敵する人数だ。日本企業は国内外の働き手たちに、日本が働きやすく、暮らしやすい場所だと思わせるために努力を払わなくてはならなくなる。

ここで無視できない要素の1つが人権だ。旧ジャニーズのスキャンダルが大々的に報じられる前から、日本企業に対しては投資家、外国政府、人権団体などから厳しい目が注がれていた。

ウイグル人を強制労働させていると批判される中国・新疆ウイグル自治区産の綿花を使用する日本企業へのボイコット・キャンペーンが展開されたことは記憶に新しい。「人権尊重に対応しない多国籍企業は国際市場での競争力を失っていく」と、ある国連関係機関の日本人職員(匿名希望)は言う。

こうした状況の下、石井によれば、当初は前向きではなかった日本企業の間でも、変化のペースが加速し始めたように見えるという。

日本政府は22年9月、「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」を策定した。このガイドラインに法的拘束力はないが、企業には、①人権方針の策定、②人権デューデリジェンスの実施、③救済メカニズムの構築、が要求されることになった。

アメリカの雇用・労働法専門の法律事務所リトラー・メンデルソンによれば、日本の大企業の64.8%が既に、このガイドラインに沿って人権方針を策定しているという。

変革を求める圧力はさらに高まりそうだ。国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は、昨夏に日本の状況を調査していて、今年半ばに報告書を公表する予定だ。作業部会によると、報告書では女性や先住民族、被差別部落出身者、障害者、外国人労働者、性的少数者への差別など、日本社会で長年続いてきた問題を取り上げる方向だという。

「品質だけでなく、人権に配慮しているかということも見て、製品やサービスを選ぶ時代になってきている」と、石井は言う。

近年注目が高まっている人権問題の1つは、性的少数者の権利だ。米世論調査会社ピュー・リサーチセンターの調査によると、日本では同性婚の合法化を支持する人の割合がアジアで最も高い(68%)。この割合は、19年にアジアで初めて同性婚を合法化した台湾を上回っている。

仕事への熱意は世界最低?

昨年4月には、性的少数者への偏見・差別解消を目指す「東京レインボープライド」のイベントに、大手企業の幹部を含む20万人以上が参加した。10月に東京で開かれた「LGBTとアライのための法律家ネットワーク(LLAN)」のイベントには、国会議員や東京都の小池百合子知事、俳優の鈴木亮平といった面々からメッセージが寄せられた。

同性婚の法制化に賛同する企業を可視化することを目指すキャンペーン「ビジネス・フォー・マリッジ・イクオリティ」(LLANを含む3つの団体が共同で運営)によると、昨年11月の時点で、同性婚の権利の法制化に賛同すると表明した企業・団体は456に達している。

東京で働く千葉県出身の20代、高橋洋輝は、このような潮流の恩恵を受けているといえるだろう。外資系の人材紹介会社ロバート・ウォルターズに勤めている高橋は、同性愛者であることを公表しているイギリス人男性の上司、そしてアライ(性的少数者の理解者・支援者)である同僚たちと一緒に働いた後に、カミングアウトした。

「この職場では最初から、同性愛者の男性であることに不安を感じたことがない。ずっと心理的安全性があった」と、高橋は言う。

しかし、同性愛者への偏見が日本社会から消えたわけではない。性的少数者のほとんどは、逆風を恐れてカミングアウトしていない。日本企業で働く人は、特にその傾向が強い。

宮崎県出身の20代のH(仮名)がある友人にカミングアウトしたときには、こんな言葉が戻ってきたという。「へー。見た目は普通なのに」。Hはこれまで2人の同僚に同性愛者だと打ち明けたが、今後はもう職場でカミングアウトするつもりはない。

DEIの専門家によれば、多くの企業が毎年ダイバーシティ研修を実施しているが、自分の経験を自発的に語る従業員はほぼいない。このため、性的少数者を自任する人が人口の10%程度に達し、企業が積極的な取り組みをしても、依然としてマイナーな問題と見なされている。

これに関しては経営幹部のサポートが決定的に重要だと、法律事務所フレッシュフィールズブルックハウスデリンガーの中尾雄史・東京オフィス代表パートナーは語る。「同性愛者であることがキャリアを傷つける可能性が0.1%でもあれば、誰もカミングアウトしたがらない」

中尾はLLANの理事を務めるが、勤務する事務所のパートナー(共同経営者)になるまでは、自分の性的指向を職場で明かさなかったと言う。「全ての上司と同僚が私のことを、ストレート(異性愛者)の弁護士と同じように優秀な仲間だと認めてくれるまで待ちたかった」。

ついに中尾がカミングアウトすると、同様の行動を起こす弁護士が続いた。

アフターコロナの職場では、必要最低限の仕事しかしない「クワイエット・クイッティング(静かな退職)」が世界的なトレンドになったが、日本のように終身雇用が根強い文化圏では、仕事にやる気を感じない従業員は珍しい存在ではない。

米ギャラップが昨年6月にまとめた報告によると、日本人の仕事に対する熱意は世界最低レベルで、仕事に熱意や愛着を感じると答えた人はわずか5%だった。仕事への「積極的な不関与」を実践する人は25%にも達した。そうした勤務態度は組織にとってマイナスになる。

日本の従業員は、「自分には変えることのできない職場に捕らわれ、抜け出せないと感じている」と、ギャラップ東南アジア・日本地域ディレクターのカニカ・シンは指摘する(旧ジャニーズ事務所もそうした性質の職場だったのかもしれない)。

旧日本軍から続く悪しき伝統同時に、日本の若者はこれまで以上に個人主義的になり、社会から孤立している。SNSのおかげで不満を吐き出したり、遠く離れた場所に共感し合える仲間を見つけたりすることはできるが、親の世代よりも選挙に投票したり、抗議デモに参加したりする意欲は乏しい。

内閣府が22年末に実施した「社会意識に関する世論調査」によると、地域とのつながりを重視する若者も大幅に減っている。18~29歳では、「地域での望ましい付き合い」のレベルは「挨拶をする程度」と答えた人が36.4%と最も多かった。

これに対して、40~50代つまりおおむね「昭和世代」では「地域の行事や会合に参加したり、困ったときに助け合う」レベルが望ましいという答えが最多だった。

見方を変えれば、これは企業が若者にとって社会との重要な接点になる可能性を示している。だが企業が改善するべき点は多い。

厚生労働省が20年に実施した「職場のハラスメントに関する実態調査」によると、パワハラやセクハラを経験した後、誰にも相談しなかった人は35%を超えた。また、勤務先に通報しても、「特に何もしてくれなかった」と答えた人はパワハラで47%に上った。

日本型組織に関する資料として一橋大学の小野が挙げるのが、太平洋戦争時の日本軍の敗因を分析した『失敗の本質』(中公文庫)だ。6人の学者からなる著者チームは、極めて均質で閉鎖的な軍上層部の決定が、日本軍という巨大組織を間違った方向に率いてしまったことを論じている。

なまじ緒戦で勝利を上げたために日本軍上層部は、その後さまざまな戦線で敗北を喫しても戦略を見直そうとしなかった。また陸・海・空という組織がそれぞれ縦割りで「サイロ化」しており、横断的な情報共有がなかった。

これとは対照的に、米軍の海兵隊は陸・海・空の三部隊を融合した組織であり、前線と司令部が活発に意思疎通を図り、実力主義に基づく昇進を奨励し、戦略を適宜見直した。とりわけ真珠湾攻撃で戦艦の大きな損失を被ったことが、空母と戦闘機を中心とする組織の再編を促した。日本海軍は、こうした米軍の戦術のシフトに対応できなかった。

専門家は、日本型組織の行動を変えるため、トップと従業員の意識のギャップを解決する必要があると指摘する。いわゆる「空気を読む組織」になるのではなく、お互いに正直なフィードバックを頻繁にやりとりすることが重要だというのだ。

『失敗の本質』の著者の1人で、世界的に有名な経営学者である野中郁次郎は、日本企業の組織構造には情報の冗長性が組み込まれていると指摘する。「組織全体やその活動に関する情報」が、組織のメンバー間に「意図的に重複共有」されていたというのだ。

このため複数のチームが同一プロジェクトに取り組み、組織内で競争と知識創造が促された。人材は戦略的ローテーションにより数十年かけて育成され、ノウハウが集団的に蓄積され、そのおかげで世界に冠たる技術と成長を実現できた。

だが今、人口動態の変化と人々の考え方の変化は、従来の日本型組織の在り方に変化を迫っている。

ジェヨブ・S・クァック(韓国在住ジャーナリスト)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0b5855389e92aa0e3dd928070deb2438cb6d2ebb?page=1


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