先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

白老・アイヌ民族博物館で伝統守りサケの寒干し

2013-12-24 | アイヌ民族関連

【2013年12月20日(金)朝刊】
 白老・ポロトの味覚として全国にファンを持つサケの薫製「サッチェプ」作りに向けたサケの寒干しが17、19の両日、若草町のアイヌ民族博物館の敷地内で行われ、前浜で捕れた千本が寒風にさらされている。
 アイヌの保存食を伝承する活動の一環でもある。内臓を取り出し、塩をまぶして水洗いした雄サケを2本一組にしてチセ(わらぶきの家)そばの横木につるした。長さ約10センチの木棒2本で腹を広げたサケは来年2月まで寒干しされる。余分な水気が取れ、身が締まって味が凝縮するという。
 野本三治伝承課長は「私も先輩から学んできた。受け継いだ知恵を後世に伝えていく役割がある」と話す。
 寒干し後は、チセ内のいろりの上につるし、絶えることなく燃えるいろりの煙であめ色になるまでいぶす。「サッチェプ」は来年の大型連休前に販売する予定。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2013/12/20/20131220m_08.html

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アイヌ語会話、テキスト用に録音 平取の関根さん一家、文法や単語を解説

2013-12-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞(12/19 16:00)
 【平取】町二風谷でアイヌ語教室を開く関根健司さん(42)の一家3人が、白水社(東京)が発行する語学テキスト「ニューエクスプレス アイヌ語」の付録CDで、手本となるアイヌ語の会話などを披露している。一家が音声教材を録音するのは初めてで、「良い経験になった」(健司さん)と話している。
 同テキストは11月に出版。同社の語学入門書シリーズでアイヌ語を扱ったのは今回が2冊目で、執筆は千葉大人文社会科学研究科の中川裕教授が行った。1冊目は千歳のアイヌ文化伝承者中本ムツ子さん(故人)が中川教授と共同で出版し、音声も吹き込んだが、今回はアイヌ語の沙流方言を基本に文法や単語のほか、伝統文化なども解説している。
 関根さんは中川教授と親交があり、協力することに。関根さんと妻真紀さん(46)は同地区で子ども対象のアイヌ語教室を開いており、娘摩耶さん(14)はアイヌ語の弁論大会で2度の優勝経験がある実績の持ち主だ。
 録音は10月下旬に札幌で、中川教授が同席して行われた。内容は両親と娘や、若者同士など3人の人物が繰り広げる日常会話がメーン。摩耶さんは「中川先生に発音を直してもらう部分もあり勉強になった」と話した。
 アイヌ語は流ちょうに話せる人が少なくなっており、復興が課題とされる。健司さんは「テキストを勉強して、アイヌ語で会話できる人が増えればうれしい」と語っていた。
 A5判144ページ。1冊2940円(税込み)。二風谷工芸館で販売しているほか、書店でも取り寄せられる。(田鍋里奈)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/511078.html

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寒干し うまみ凝縮…白老

2013-12-24 | アイヌ民族関連
(2013年12月19日 読売新聞)
 北海道白老町のアイヌ民族博物館で、サケを寒干しにする伝統的な保存食「サッチェプ」作りが始まった。
 塩漬けにしたサケを水洗いし、屋外で3か月ほど干し、寒風にさらしてうまみを凝縮させる。その後、アイヌ伝統のかやぶき家屋「チセ」の天井につるし、囲炉裏の煙で2か月ほどいぶして薫製にする。
 今年は、白老町の近海で取れた約1000匹のサケを使う。同館職員の野本三治さん(51)は「凝縮したサケのうまみと薫製の香ばしさを味わってほしい」と話す。来年5月頃から同館で販売する。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20131219-OYT8T00010.htm

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インジオの男性を保護 木の上で26時間も抗議活動

2013-12-24 | 先住民族関連
サンパウロ新聞 13/12/19 (15:59)
 リオ市で17日午前、26時間にわたり木の上で抗議活動を行っていた先住民(インジオ)のウルタウ・グアジャジャラ氏が保護された。同日付エスタード紙(ウェブ版)が報じた。
 リオ市内のマラカナン競技場近くにある先住民博物館は取り壊しが現在検討されており、これに抗議する目的で木に登ったという。身柄の保護は消防隊員が3カ所から同時に木に登って行われた。半ズボンと頭の羽根飾りのみを身にまとったグアジャジャラ氏は、抵抗することもなく地上に降ろされた。
 健康状態を観察するために救急車で搬送されることになったが、インジオのグループが発車を阻止しようと試みたため、救急車内から消防隊が催涙スプレーを噴射した。その際にグアジャジャラ氏の弁護士にもスプレーが掛かってしまい、「政府が力づくで社会運動を抑え込んだ。これは犯罪行為だ」と弁護士は赤く腫れた両目から涙を流しながら訴えた。
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15881/cat/1

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ストーンヘンジ人骨展示で…先住民団体が抗議デモ

2013-12-24 | 先住民族関連
テレビ朝日-(12/19 00:10)
 世界遺産に登録されているイギリスのストーンヘンジで、5500年前の人骨の展示を巡り、先住民の団体が怒りの声を上げています。
 ビジターセンターは歴史的遺産を保護する政府系組織によって建設され、この地域で発掘された5500年前の人骨が展示されています。これに対し、ケルト民族の団体など100人以上が、先祖を冒涜(ぼうとく)しているとして抗議活動を行いました。
 ケルト民族団体のメンバー:「骨はもう一度、埋めなおすべきだ。金もうけのための展示品ではない」
 政府系組織側は、ストーンヘンジの歴史を理解するうえで必要なものだとして、人骨の展示をやめるつもりはないとしています。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000018197.html

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米国先住民の伝統衣装など紹介 岡山日米文化協会が展覧会

2013-12-24 | 先住民族関連
山陽新聞-(2013/12/18 10:14)
 岡山日米文化協会が日米友好の証しとして米国の団体に人形を贈り、返礼として受け取ったインディアンの伝統衣装などの展覧会が、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ギャラリーで開かれている。22日まで。
 花の模様を刺しゅうしたドレス(長さ1・5メートル)と、青や白色の細い布で装飾したマント(同1・5メートル)を展示。マントの背中には日米の国旗を縫い付けている。
 幾何学模様のキルト(縦、横各2メートル)、同協会が米ノースダコタ州の北部平原植物園協会やインディアンのグループに人形を贈ったことを伝える新聞記事も並んでいる。
 協会の川端親雄理事長=同市=は「展示を通じ、米国への理解が一層深まれば」と期待する。
 午前10時〜午後5時(最終日は同4時)。入場無料。
http://www.sanyo.oni.co.jp/news_s/news/d/2013121810040846/

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寒風に吹かれ、増すうま味 サケ丸干し、白老で始まる

2013-12-24 | アイヌ民族関連
北海道新聞 (12/18 14:04)
 【白老】アイヌ民族博物館で17日、伝統的な保存食「サッチェプ」(サケの丸干し)作りが始まった。今年は昨年よりもやや少ない1千本を用意。職員が丸太で組み上げた干し棚や伝統的家屋チセの軒先に手際よくつるしていった。
 サケは白老の前浜産で、内臓を取り出し塩漬けにしたものを使用。カラスよけの網をかけ来年3月まで寒風にさらした後、チセの天井につるし、いろりの煙でいぶす。できあがった薫製は5月初旬から売り出す予定。
 作業は19日も行われる。(能正明)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/510832.html

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身延・大住さん、アイヌ彫りを継承

2013-12-24 | アイヌ民族関連
山梨日日新聞 2013年12月14日(土)
身延町身延の大住潤さん(33)は、アイヌ民族に伝わる技術「アイヌ彫り」を用いた作品を作っている。アイヌ彫りは、「ウタサ」と呼ばれる十字架文様やS字のような曲線などが特徴といい、大住さんの作品にはすべてこの文様が入っている。
 大住さんは2005年に東京都の工芸品店でアイヌ彫り作品に出合い、造形や繊細さに感銘を受けた。技術を身に付け、同じ作品を作りたいと北海道を訪れ、職人に弟子入り。2年間修業し、自然豊かな地で過ごそうと、昨年身延町に移った。今は静岡県や都内の雑貨店などに作品を置き、年内に富士川町にオープン予定のパン店でも販売する。
 大住さんは、小物置きやスプーンなどの日用品のほか、ペンダントなどを手作りしている。北海道産の落葉樹エンジュの木材を彫刻刀で削り、文様を描く。「複雑な文様が美しく、いつまで見ていても飽きない魅力がある」という。
 今後は、身延町の木を使った作品づくりも考えている。「アイヌ彫りに出合った時の感動を多くの人に知ってほしい」とも話している。
https://www.sannichi.co.jp/local/news/2013/12/14/11.html

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室蘭漁協の「山づけ」あすから販売、厳選の450本

2013-12-24 | アイヌ民族関連
室蘭民報【2013年12月13日(金)朝刊】
 室蘭漁協のサケの「山づけ」が14日から、舟見町の同漁協事務所で販売される。アイヌ伝統の保存食として知られ、寒風干しで凝縮されたうまみが今年も人気を集めそうだ。
 室蘭産の雄ザケを使い、八雲の水産加工場で委託製造している。粗塩で二度づけし、余分な水分を落として水洗い。20日間ほど屋外で寒風干しし、真空パックに詰め込んだ。例年通り先月から作業が始まり、厳選した魚体の450本を限定製造した。
 12日は同町の作業場で選別作業が行われ、真空パックされた山づけを重さで4区分に仕分けし、段ボール箱に詰め込んだ。山づけは好みで塩抜きした後、塩焼きして茶漬けやおにぎりにすると美味といい、三平汁やマリネ、ザンギにしても味わい深いという。規格は2・2キロ以下から3・2キロまでの4区分。価格帯は3000~4100円。箱付きは300円高くなる。
 販売初日は土曜日のため午前9時~同12時。平日は午前9時~午後5時。詳細は室蘭漁協、電話0143・24局3331番へ。
(粟島暁浩)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2013/12/13/20131213m_04.html

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仏で落札の「神聖なマスク」、米先住民に返却へ

2013-12-13 | 先住民族関連
AFPBB News 2013年12月12日 14:54 発信地:パリ/フランス
【12月12日 AFP】米国のアネンバーグ財団(Annenberg Foundation)は11日、先ごろパリ(Paris)で行われたオークションで米先住民が神聖視するマスクなどを落札したことを明らかにした。これらマスクや髪飾りの競売をめぐっては賛否両論の議論となっていた。
 同財団は先住民ホピ(Hopi)のマスク21点、サンカルロス・アパッチ(San Carlos Apache)のマスク3点をそれぞれ落札した。総額53万ドル(約5400万円)の落札については、「正当な所有者の元に返却すること」のみが目的だったという。これらのマスクは宗教儀式でダンサーらが身に付けるもので、神聖視されているものだ。
 先住民が所有権を主張していた色鮮やかなマスクや髪飾りのオークションは、在仏米大使館などが中止を求める中で9日に開催されていた。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3004945

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台湾先住民ら逆転勝訴 「短絡的、差別」NHKに突きつけた高裁の判断

2013-12-12 | 先住民族関連
産経新聞 2013年12月11日08時23分
■「取材協力者の好意 土足で踏みにじる」
 日本の台湾統治を扱ったNHK番組をめぐり、11月28日の東京高裁(須藤典明裁判長)判決は、取材手法や編集の問題点にまで厳しく踏み込んだ。
 NHKが全面勝訴した東京地裁判決の一部を覆し、先住民族の女性の名誉が傷つけられたことを認めてNHKに100万円の支払いを命じた同判決。訴訟の争点と、高裁判断のポイントを整理する。(NHK取材班)
 番組は平成21年4月5日に放送されたNHKスペシャル「シリーズJAPANデビュー」の第1回「アジアの“一等国”」。1910年にロンドンで開かれた日英博覧会で、台湾先住民族のパイワン族が日本によって「人間動物園」として展示され、台湾では現在も日本統治の傷が残る-とした内容だった。
 だが、高裁の判決文は結論部分で「本件番組は日本の台湾統治が台湾の人々に深い傷を残したと放送しているが、本件番組こそ、その配慮のない取材や編集等によって、台湾の人たちや控訴人の心に深い傷を残した」と断じた。
 ◆あまりに短絡的
 賠償を認められたのは、原告団の一人でパイワン族の高許月妹(こうきょげつまい)さん(番組では「高許月」と誤記)。放送で父の写真を見せられた高許さんは日本語で「かなしい」と発言。「生前、父親は博覧会について子供たちに語ることはありませんでした」とのナレーションが流れた後、高許さんがパイワン語で話す映像に「悲しいね。この出来事の重さ語りきれない」との日本語字幕が表示された。
 しかし、高許さんは放送後「突然の父の写真に、自然に涙が流れた」と説明。原告側は高許さんが「父が懐かしい、愛しい」との意味で「かなしい」と語ったと訴え、取材時に「『人間動物園』とも『見せ物』という言葉も使わず、写真を見せられた」として、発言の真意をくんでいない恣意(しい)的編集と主張した。
 これに対し、NHK側は「『人間動物園』という言葉を使わなかったが、『見せ物』という言葉で趣旨を説明した」として取材や編集は適切だったと反論。1審は高許さんの発言をめぐるスタッフの「誤認識」に理解を示し、原告側の訴えを退けた。
 2審も恣意的編集は認定しなかったものの、当時の高許さんの日本語能力が減退していた可能性や、スタッフからの説明を侮辱と受け取り、困惑した可能性を指摘。意味ありげなナレーションを加えたことも「あまりにも短絡的」とし、「博覧会で見せ物にされたとの先入観を持っていたため、取材協力者の好意を土足で踏みにじるような結果を招いた」と結論づけた。
 ◆人種差別的言葉
 2審は「人間動物園」という表現をめぐり、1審の判断を大きく覆した。
 1審は「『人間動物園』で見せ物にしたことを過去の歴史的事実として紹介したにすぎない」としてNHK側の主張を認め、表現の妥当性に踏み込まなかった。2審はパイワン族の日英博覧会出演について「民族の誇りを持って自発的に行ったとする見解も有力。パイワン族の間では今でもよい思い出」と指摘。その上で、番組ディレクターが「一部学者が唱えた『人間動物園』という言葉に飛びつき、番組の大前提として採用した。志と誇りを持って出向いたパイワン族や取材に応じた高許さんを侮辱した」として、父娘の人格権侵害を認めた。
 さらに「人間動物園」との表現について「人種差別的な意味合いを感じさせ、嫌悪感すら感じる言葉。広く娯楽一般を意味する『見せ物』とは本質的に意味合いが異なる」と断じた。
 ◆なお残る問題点
 高許さん以外の台湾人、パイワン族の名誉毀損(きそん)については「当時の日本政府を批判しようとした報道も表現の自由として尊重されるべきだ」として、NHKの法的責任を認めなかった。
 しかし、同番組をめぐっては、台湾統治下の暴動・鎮圧を「日台戦争」と表現▽台北一中の南方系台湾人を漢民族と紹介▽台湾の中学教科書が大きな功績と伝える後藤新平の諸政策などを「日本統治の深い傷」と表現-など、判決が指摘した以外にも「表現の自由」では片付かない多くの問題点が明らかになっている。
 ■「負の遺産」からの脱却必要
 NHKの松本正之会長は5日の定例会見で、「JAPANデビュー」をめぐる控訴審判決について「判決内容を精査している。今後の対応はその結果を踏まえて判断したい」と述べ、上告を検討していることを明らかにした。同番組は埼玉県の県立高で台湾への修学旅行教材として生徒に視聴されていたことが分かり、県議会などが問題視。NHKにとって決して「過去の番組」とはなっていない。
 松本氏は3日の衆院総務委員会で、平成23年に会長に就任後、番組内容を事前確認するNHKの考査部門を会長直属組織にするなど「再発防止策」を強化したことを説明した。それでも、オスプレイや特定秘密保護法案などをめぐる報道に対し、「一面的」「偏向している」といった批判があるのがNHKの現状だ。
 こうした批判は、次期NHK会長の人選にも影響を与えるとみられている。来年1月の退任を表明した松本氏だが、松本氏にとって「JAPANデビュー」裁判は福地茂雄前会長から引き継いだ「負の遺産」だった。台湾の人々を傷つけた番組作りを断罪した今回の判決を真摯(しんし)に受け止めることは、負の遺産から脱却しようとするNHKの姿勢を示すことにもなる。
http://news.livedoor.com/article/detail/8335870/

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翻訳こつこつ10年余、函館の主婦・館さん 英書の芸術評論を自費出版

2013-12-12 | 先住民族関連
北海道新聞(12/10 16:00)
 【函館】函館市赤川町の主婦館(たて)由紀子さん(74)が、オーストラリア先住民に関する英語の芸術評論「オーストラリア先住民の芸術~アボリジナルアート」(ウォリー・カルアナ著)を10年以上かけて翻訳し、自費出版した。館さんは「ずいぶんと手間が掛かりましたが、原書の内容と図版の魅力のおかげで完成させることができた」と話す。
 英国で出版されたこの本には、オーストラリア先住民が樹皮に描いた「バークペインティング」、岩に描いた「ロックペインティング」などのアボリジナルアート229点の図版を掲載。芸術評論であると同時に、生命力に満ちたオーストラリア先住民の文化や差別との戦いの歴史についての解説書とも言える内容だ。
 館さんは20年前から病院で人工透析を受けるようになり、1996年には夫の和夫さん(76)とオーストラリアへの透析ツアーに参加。そのツアーからの帰国後、和夫さんからプレゼントされたのが、英語で書かれたこの本の原書の初版本だった。
 図版の美しさと内容の豊かさに魅了された館さんは「どうせ単語を調べながら読むのだから、いっそ翻訳してみよう」と思い立ったのだという。
 「自分用の翻訳書が1冊できればいいのだから」と気負わずに始めたものの、先住民の文化を理解しなければ訳せない部分も多く、翻訳作業は本格的なものに。自身の病気や入院によって何度か中断を余儀なくされ、その間に原書も改版されたため、作業は当初考えた以上に長期にわたった。2012年に出版された第3版の内容も追加して、ようやく完成したのが今年3月末だった。
 この努力の結晶を、館さんの「個人用」で終わらせてしまうのを惜しんだ和夫さんや友人の勧めで、北海道新聞社事業局出版センターを通じて自費出版した。館さんは完成した本を手に「著者のウォリー・カルアナさんの熱意が伝わってくる素晴らしい内容です。民族問題に興味がある人や、アート、デザインを学ぶ若い世代に読んでもらえれば」と話す。
 A5判374ページ。2千円。問い合わせは館さん(電)0138・47・4313か、北海道新聞社事業局出版センター(電)011・210・1118へ。(堺麻那)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/509294.html

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アメリカ先住民の神聖なマスクや髪飾り、 抗議の中パリで競売へ

2013-12-10 | 先住民族関連
AFPBB News 2013年12月09日 22:43 発信地:パリ/フランス
【12月9日 AFP】アメリカの先住民ホピ(Hopi)とサンカルロス・アパッチ(San Carlos Apache)の神聖なマスクや髪飾りなどが9日、米当局や活動家らからの抗議の中、フランスのパリ(Paris)で競売にかけられる。競売会社EVEが発表した。
競売をめぐっては、先住民族の権利擁護団体サバイバル・インターナショナル(Survival International)が米アリゾナ(Arizona)州のホピの代理として法的手段に出たものの、6日に申し立てが退けられていた。
さらに米大使館が競売の一時中止を要請したが、EVEは9日、声明で「まずホピの人々は判事の前で自らの主張を申し立てることができたが、これは退けられた。一方で、サンカルロス・アパッチの人々とは綿密な手紙でのやりとりがなされた」と述べ、「それ故に競売は全く合法的に実施される」と発表した。
今年4月にも、同じくフランスの競売会社ネレミネ(Neret-Minet)が、国際社会からの要請を無視してホピのマスク70点の競売を行い、最終的に約93万ユーロ(約1億3000万円)ほどを売り上げていた。同オークションは、米俳優のロバート・レッドフォード(Robert Redford)氏や活動家らから冒とくだと非難を浴びた。
米国では1990年以来、アメリカ先住民の遺産を販売することが法律で禁じられている。だが同法は、国外での売却には適用されない。(c)AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3004770

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ハリウッドで日本映画の映画祭 「風立ちぬ」など上映

2013-12-10 | アイヌ民族関連
朝日新聞デジタル 12月7日(土)18時38分配信
 【ロサンゼルス=藤えりか】米ロサンゼルスのハリウッドで6日、日本映画の映画祭「LAエイガフェスト」が始まった。海外で上映機会が少ない日本映画を映画の都で広めるため、日本の俳優や監督らが駆けつけた。
 初日はクリント・イーストウッド監督・主演の米アカデミー作品賞受賞作をリメークした李相日(リサンイル)監督の「許されざる者」を、まさにオリジナル版が作品賞を受賞した会場の目と鼻の先で上映した。上映に先立ち、李監督は「西部劇の文化を取り入れた映画がどう見られるのか、楽しみでもあり怖い」とあいさつ。主演の渡辺謙さんは「この映画祭を陰ながら応援してきた」と語った。客席にいた30代の米国人女性は「アイヌの設定や描写に感銘を受けた。今までよく知らず、勉強になった」と話した。
 8日までの期間中、宮崎駿監督のアニメ「風立ちぬ」や、「図書館戦争」「謝罪の王様」「横道世之介」などを上映。7日は「日本のコンテンツをいかに米国の観客に届けるか」について、ハリウッドで活躍する日本人俳優・プロデューサーのマシ・オカ(岡政偉〈まさより〉)さんらによるパネルディスカッションがある。
朝日新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131207-00000030-asahi-movi

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白老・アイヌ民族博物館が来月に九州で初の移動博物館

2013-12-10 | アイヌ民族関連
室蘭民報 【2013年12月7日(土)朝刊】
 白老・アイヌ民族博物館による「移動博物館」が来年1月13日、福岡市で開かれる。九州での開催は初めて。ユネスコ無形文化遺産の古式舞踊などを通してアイヌ文化を発信する。
 主催はアイヌ文化遺産活用地域活性化推進協議会(会長・戸田安彦白老町長)。同博物館や町職員16人が福岡市のももち文化センターに出向く。戸田町長も訪問する。
 文化庁からの受託事業である「移動博物館」は2011年度(平成23年度)から始まり、これまで札幌、大阪、仙台、広島で開催している。同博物館には福岡県からの修学旅行生が少なくない。今回、アイヌ文化に触れる機会があまりない九州の地を初めて開催地にした。
 「アイヌミュージアムフェアin福岡」と銘打った移動博物館では、ムックリの演奏体験、中野巴絵同博物館学芸員による講話のほか、古式舞踊はイヨマンテリムセ(熊の霊送りの踊り)、カムイノミ(神への祈り)、クリムセ(弓の舞)、サロルンチカプリムセ(鶴の舞)などを披露する。
 前日の12日はプレイベントを太宰府市の九州国立博物館で開催。エカシ(長老)の話、アイヌ語クイズ、ムックリ演奏、古式舞踊などを行う。
 福岡県内に配布しているチラシには「白老から世界へアイヌ文化を発信」「2020年、民族共生の象徴となる空間・国立博物館開設決定」と記されている。
(富士雄志)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2013/12/07/20131207m_08.html

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