サンパウロ新聞 13/12/06 (16:09)
ブラジリアで4日、先住民(インジオ)の約1200人がブラジル政府の定めた先住民地区の境界線設定に抗議するためデモを行い、大統領官邸(プラナルト宮)の近くで警察官や警備員と衝突した。警備員らは催涙スプレーを使用してデモ隊を制圧したが、この中で3人が負傷した。5日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。
100以上の部族で構成された先住民グループはブラジリアで先住民全国会議に参加し、政府が定める先住民地区の境界線設定の変更を要求していた。これに対し政府は、法務省や農務開発省と共同で境界線設定の新たな規定を協議していた。なお、現行の規定では国立インジオ保護財団(Funai)が境界線を定めている。
大統領府護衛庁によると、警備員1人が棒で頭部を殴られて病院に運ばれたが容体は安定しているという。ただし大統領官邸の警備は陸軍の兵士らによって強化されていたため、官邸内へ侵入しようとする動きはなかったとされている。
法務省は3日に発表した声明文の中で、先住民と農民との間で生じた土地問題を解決するために定められた新たな境界線の規定案に対し、先住民グループが反対していたことを認めている。そのため政府は、境界線の調査に別の省庁を派遣させることも検討している。
しかし先住民のリーダーらは、この変更がさらに土地の解放プロセスを遅らせ、農村部に利益をもたらす可能性があるとして反対している。
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15773/cat/1
ブラジリアで4日、先住民(インジオ)の約1200人がブラジル政府の定めた先住民地区の境界線設定に抗議するためデモを行い、大統領官邸(プラナルト宮)の近くで警察官や警備員と衝突した。警備員らは催涙スプレーを使用してデモ隊を制圧したが、この中で3人が負傷した。5日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。
100以上の部族で構成された先住民グループはブラジリアで先住民全国会議に参加し、政府が定める先住民地区の境界線設定の変更を要求していた。これに対し政府は、法務省や農務開発省と共同で境界線設定の新たな規定を協議していた。なお、現行の規定では国立インジオ保護財団(Funai)が境界線を定めている。
大統領府護衛庁によると、警備員1人が棒で頭部を殴られて病院に運ばれたが容体は安定しているという。ただし大統領官邸の警備は陸軍の兵士らによって強化されていたため、官邸内へ侵入しようとする動きはなかったとされている。
法務省は3日に発表した声明文の中で、先住民と農民との間で生じた土地問題を解決するために定められた新たな境界線の規定案に対し、先住民グループが反対していたことを認めている。そのため政府は、境界線の調査に別の省庁を派遣させることも検討している。
しかし先住民のリーダーらは、この変更がさらに土地の解放プロセスを遅らせ、農村部に利益をもたらす可能性があるとして反対している。
http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/15773/cat/1