火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

地軸変動と生命の存在

2009-03-02 21:37:55 | Phoenix


Astrobiology Magazineに2月26日、PhoenixのTECPによる測定結果が発表されました。
Summary:Phoenix着陸船は、毎夜、火星の地中への水蒸気吸着を目撃しました。 研究者は、結果として生じた水の膜は、生命にとってたぶん薄過ぎるが、水の膜は何百万年も前には、厚かったかもしれないと考えてます。
詳細は、下記にて。

http://astrobio.net/news/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=3051&mode=thread&order=0&thold=0

TECPは、MECAの器具(温度および電気伝導度測定探針)で、RAの先端に付けられてます。探針は、掘られた溝の端に挿入される4本の小さなスパイクから成ります。温度を測ることに加えて、探針は熱の伝導に影響を及ぼす土の熱特性を測ります。そして、科学者へ地表と大気の相互作用のより良い理解を提供します。同じスパイクを使って、電気伝導度で掘った穴から生じる一時的な湿りの徴候が測定される。おそらく、熱的測定は、氷の含有量を反映し、電気的測定は凍ってない水の含有量を反映します。
下記がTECPです。



毎夜、午後8時(ローカルの太陽時)頃に水蒸気は、減少を始め、午前2時頃には、昼間の値の1%程度に低下するとのこと。1日の中で、火星の大気は、2Pascalsの水蒸気圧が最も多湿のものでした。(この値は、地球の水蒸気圧に比べて100倍から1000倍少ないです。)

空気からの水の分子はどこへ行ったかと言うと、土粒子の上の薄い膜として凝縮しています。 これらの膜は、火星に限ったことではありません。--地球上でもそれらは、周りの空気が水蒸気を含んでいるときはいつも発生します。
その膜は、液体の水のように自由に流れる事はなく、しかし、それは、氷よりは流動性がある状態との事。例えば、南極大陸乾燥谷の温度が-20℃の辺りの最も冷たくて世界一乾いた砂漠で、研究者は、乾いた土が「細菌でいっぱいであることを発見しています。
ただ、火星の現在の地中の膜の状態は、生命の存在に適していないとの事。寒すぎる(-70℃)のと膜が薄すぎる(水分子2個程度の厚さ)のが原因です。

とにかく、かっての火星に生命が存在した可能性があるということですね。
十分なデータは得られなかったようですが、今後に繋がる発見です。地軸の変動によって北極地域が温暖だった時期がある可能性が認められました。北極が暖かくて、赤道地域が寒かったのです。
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また貰えるようです!

2009-02-22 02:24:44 | Phoenix


Phoenixチームは、アメリカの宇宙財団から2009度のJohn L. "Jack"Swigert賞を受けるようです。Colorado Springsで開催される財団25周年全国宇宙討論会の期間中の3月30日にその賞は、授与されるとの事です。

http://www.nasa.gov/mission_pages/phoenix/news/phoenixb-20090219.html

宇宙財団(Colorado Springsに本拠地を置く)が2月19日に発表しました。

http://www.spacefoundation.org/news/story.php?id=658]

この賞は、アポロ13の宇宙飛行士Jack Swigertの功績を記念したもののようです。



先日、川崎の映画館で「ザムーン」を見てきたばかりなので親近感を感じます。映画は、とっても感動的でした。特に、ニール・アームストロング船長が「一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩だ」と語る場面は最大の山場でした。
これからまた、各国が月へのプロジェクトを計画しているので火星への有人探査優先を願っている我々としては、複雑な思いもありますが、宇宙での活動が広がることでもあるので注目していきたいですね。でも・・・。
「月には、もう何回も行ったぜ!次は、火星を目指そう!」


ところで、Technobahnの2/21の記事によると「Phoenix着陸直後のSol8(着陸8日目)からSol44(着陸44日目)までに撮影した着陸船のハードウェア状態検査用の低解像度映像に液体の水(liquid water)が写っていたことが「月と惑星学会(Lunar and Planetary Institute)」を通じて発表された研究グループの論文により明らかとなった。」との事です。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200902211856



NASAのPhoenixサイトには、発表がまだないようです。ただ、塩分濃度が高いため生命には適さないのではないかという観測がされています。
この研究成果の詳細はテキサス州ヒューストンで3月に開催予定の「月と惑星学会年次総会(Lunar and Planetary Science Conference)」で発表予定。との事ですので期待して待ちたいと思います。

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Twitterで情報が飛び交っていた!

2009-02-11 19:01:58 | Phoenix


2008年度のTwitterの科学カテゴリーでPhoenixのTwitterがShorty Awardを受けるのが決まったようです。
152日間600以上のアップデートを提供し、11月前半の着陸船の任務の終わりまでに3万8000人以上のアクセスがあった。現在も科学結果に関する最新情報を提供するためにまだ使用されていて、4万1000人以上アクセスがあるとのことです。

http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=27545

http://twitter.com/marsphoenix

「私たちは、去年の5月にPhoenixに関する進行形の最新情報を皆さんに提供するという目標のためにMarsフェニックスとして知られている、アカウントを作成しました」「反応は信じられませんでした。非常に急速に、単にPhoenixに関するニュースを送るのではなく、皆さんと対話して、宇宙探検に関するみんなの質問に応じる良い手段になりました。」と Veronica McGregor(manager of the news office at NASA's Jet Propulsion Laboratory in Pasadena, Calif., and originator of the updates)が言ってます。

私は、外国語が苦手なのとチャット自体も苦手であまりTwitterは見てませんでしたのでこれからは見ようかと思います。ちょっと消極的なのは時間が限られていることなんですが、こまめにチェックすればいいんですかね。でも、正式発表はそれなりにあるのですよね。Twitterだけの発表もあるのでしょうかね。とにかくやることですね。
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火星に比べたら寒くない

2009-02-08 00:49:25 | Phoenix


Phoenixが火星で土を掘り始める半年前に火星でのデータの分析を支援するため、土と氷の研究をしに6人の科学者が世界一乾いた寒い場所でテストをしていた様子がリリースされました。(詳細下記サイト) 
場所は、地球の南極の Dry Valleys です。
上の写真は、4人の遠征メンバーが南極大陸のBeacon Valley(地球上でもっとも火星らしい場所の1つ)の調査地帯を歩いているところです。
左から: Aaron Zent(米航空宇宙局エイムズ研究所、Moffett Field、カリフォルニア)。
    Chris McKay(NASAのエームズ)。
    Peter Smith(アリゾナ大学、ツーソン)。
    Doug Ming(宇宙センター、NASA Johnsonヒューストン)。
写真には、写っていませんが、タフツ大学のSam KounavesとJPLのSusanne Douglasが参加しています。
4人は、後姿なので全く分かりませんね。
永久凍土の氷の層では、-10℃以上にはならないそうですが、それでもPhoenixが着陸した場所の一番気温が高い時より約20℃も暖かいのです。

http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=27524

湿式化学分析装置(WCL)、温度と電気伝導度測定探針(TECP)、高温揮発ガス分析器(TEGA)のテストを実施したとの事。このときの結果を応用して火星から送られてくるデーターを読み解いているとの事です。
場所は、下記のところだと思います。Wikipediaにも載ってます。Peter Smithも書いてますね。

http://www.antarcticconnection.com/antarctic/science/dryvalleys.shtml

Peter Smith
http://phoenix.lpl.arizona.edu/blogsPost.php?bID=170

http://arise-in-antarctica.blogspot.com/2007/11/beautiful-beacon-valley.html



上記の写真は、遠征メンバーDoug MingがCheMinと呼ばれるX線回折と蛍光器具の野外用のものを使用している様子です。CheMinは、2011年に打上が予定されるNASAのMARS Science Laboratory missionのための科学計器類一部だそうです。

そろそろPhoenix関連で何か発表があるのでしょうか?楽しみです。
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寂しげな青です!

2009-01-04 18:03:38 | Phoenix


http://www.nasa.gov/mission_pages/phoenix/images/press/phx-20090102.html

NASAから1月2日に上記の写真が公開されました。
この写真は、Mars Reconnaissance OrbiterのHiRISEカメラによって米時間で12月26日(火星暦9月下旬/天文年鑑より)の秋に入りつつある時期に取られたものです。
火星時間で午後3時31分、太陽は地平線から14度の高さにあったとのことです。
今後も定期的にMars Reconnaissance OrbiterによってPhoenixの周囲の変化の様子をモニターする計画です。
まだ、霜や氷に覆われてはいないようですね。

火星暦については、いろいろ意見があるようですが火星の季節を実感できるので良いアイデアと思います。探査の場合、着陸日からSolで日にちを数えます。これはこれで指標になるので便利です。
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そっと お休み!!

2008-12-03 23:53:46 | Phoenix
火星は、12月6日の合に向けて地球から離れているところです。Phoenixからの信号は、11月2日にOdysseyが受けたのが最後です。その後、1ケ月に亘ってOdesseyとReconnaissanceでPhoenixからの信号を待っていましたが、11月29日にOdesseyがPhoenixの頭上を通った時を最後にOdesseyとReconnaissanceでのPhoenixからの信号に聞き耳を立てるのを中止したそうです。2-3週後に合から火星が出てきますが、今よりもより寒く、日光も減少していることでしょう。火星の春まで待ちましょう。
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休息を!!

2008-11-13 00:59:03 | Phoenix


11月10日の発表でPhoenixと11月2日以来連絡が取れず、今後も期待できないということが明らかになりました。当面、数週間は、連絡を待つようですが、いよいよ来るべき時が来たと言うことですね。いつか来ることは、分かっていたミッションですが、その時が来るとこんなにも寂しいものなんですね。
11日から12日と大阪出張で10日の夜は特にニュースがなかったので、もう少しお付き合いできると思ってましたが、12日に帰宅して友人のメールで知りました。
Phoenixは、休息に入りましたが調査結果の分析・取りまとめは、まだ始まったばかりだとの事です。結果発表を期待して待ちましょう。
今までの成果を簡単にまとめますと以下のようです。
1.今までのどの着陸船より北極に近く着陸した。
2.今までの着陸船より深く掘ってサンプル採取した。
3.水の存在を確認した。
4.地球外で最初の原子間力顕微鏡を使った原子レベルに近い画像からSSIによる広範囲の眺望まで25,000以上の画像を送ってきた。
5.土の詳細な分析を実施した。アルカリ性であった。(生命の栄養分でありえる塩類の小さな濃縮を見つけた;氷と土の関連がある過塩素酸塩塩の発見;そして、炭酸カルシウム(液体の水の影響の目印である)の発見。)
6.天候の記録。;気温、圧力、湿気と風に関するデータ。もや、雲、霜と旋風の観測。雲からの降雪の観測。
7.Mars Reconnaissance Orbiterと共同して地上と軌道上から同時に天候の観測を実施した。

詳細は、下記サイトで

http://phoenix.lpl.arizona.edu/11_10_pr.php

しかしながら、今後も2009年のMSL、2013年のMAVEN、2016年のExoMARSが控えてますので、まだまだ火星探査は続くと言うことです。NASAは、火星の探査はまだまだ続くとの力強いコメントを出してます。

この次に火星が春を迎えるのは、2009年10月頃です。2008年5月の着陸時と同じ季節は、2010年3月頃です。Phoenixからの復活のメッセージを期待して待つこととしましょう。Phoenix 暫しの休息を!!

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休み休みですが、まだ頑張ります。

2008-11-05 23:49:20 | Phoenix


Phoenixは、10月30日以降、毎日連絡が取れているようです。その様子は、下記のサイトでビデオを見てみてください。

http://www.nasa.gov/mission_pages/phoenix/multimedia/7010.html

Phoenixは、陽が落ちると活力を失うが、翌日の陽を受けて目覚めているとの事です。いよいよ長い冬眠に入る時期が来たようですね。残された時間で気象観測をするのと土にさしたTECPで伝導率の情報を得て、霜が降りる様子を捉える仕事を最後まで試みるとの事です。また、次の春or夏が来た時に復活してほしいと期待しますが、かなり悲観的な感じです。でも、待っていようと思います。
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通信繋がる!

2008-11-04 00:25:59 | Phoenix


Sol151と言うと10月27日頃でしょうか?砂嵐と氷の雲によって天候は、悪化してます。最高気温が-45℃となってますね。こういう天候の影響で29日にPhoenixが休止モードに入ってしまったようですが、30日の速報ですとMarsOdysseyと通信が繋がったようです。何とか測定を継続してほしいものです。Phoenixは、当初の任務は、既に果たしてはいますがまだ行けそうだと思っていたので心配です。更に長い冬を越しての復活も期待したいのですが・・・。過酷な環境なのでしょうね。
それにしても、3台の軌道船が見守ってくれているのが頼もしいですね。火星の探査は、今までの成果が結び合って着実に進化していることが実感出来ます。「継続は力なり」と更なる継続を!
速報は、下記です。

http://www.nasa.gov/mission_pages/phoenix/news/phoenix-20081030.html
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いよいよ最終章です

2008-10-30 01:13:15 | Phoenix


久しぶりのCSAの天候情報のアップです。薄曇との事です。夏場に比べて10℃以上下がってますね。この寒さは太陽光の減少の影響ですが、Phoenixも冬篭りに備えて最終章を迎えたようです。
10月28日(米国時間)発表で、28日から4つの生残りのヒーターを順次止めて行く計画が明らかとなりました。
28日の遅くに一つ目のヒーターを止めるコマンドを送信するとの事です。このヒーターは、RAとRAカメラとTEGAを暖めていました。この停止によって250ワット時の節約となるようです。
次にRAの休止に備えて 近くの地表にTECPの探針を刺した状態でRAを固定しました。もう新しい土サンプルは集められませんね。TECP(腕の手首に位置する)は、表面の近くの大気の湿気とともに、土の温度と伝導率を測定し続けます。探針は働くためにヒーターを必要としなくて、数週間データを送り続けてくれるようです。MR.Ray Arvidson(RAの共同責任者)は、「RA(ロボットアーム)は期待以上の働きをしました。この馬車馬のように働いたRAをオフにします。」と労いました。
出力レベルが更に下がってきたら、第2のヒーターを止めます。それは着陸機の点火開始装置に供されています。その装置は、着陸以来使われませんでした、そして、そのヒーターを無効にすることで4~5日寿命が延びるとのこと。
そのステップの後で、第3のヒーターを無効にします。そして、それはPhoenixの主カメラ ― Surface Stereo Imagerと気象観測セット ― を暖めてきました。気象器具を操作するエレクトロニクスは、自分の熱だけで、それらの器具とカメラを機能させ続けなければならないようです。
最終的なステップでは、第4のヒーター ― 宇宙船とそのバッテリーを暖める2台の生き残りヒーターのうちの1台 ― を切るかもしれません。最後の望みとして、1台の緊急時用ヒーターを残します。
「あとは、Phoenixは火星のなすがままです」とMR.Chris Lewicki(JPL, lead mission manger)が言いました。
もう一つ問題があります。11月28日~12月13日で、火星が合となり、地球から見ると火星と太陽が2度以内に入ります。その間は、地球からコマンドが送れません。Phoenixのデーターは、軌道船のOdyssey と Mars Reconnaissanceが受取ってくれています。
下記の画像は、Sol149にTECPの探針が地表に挿入されている様子です。サッカーの試合が終わって負けチームの選手がピッチに手を付く姿を思い出しましたが、この試合は、成果の多い勝ち試合で全力を出し切って満足感の中ピッチの神に感謝している姿でしょう。
まだ、最後まで調査を続ける姿に励まされます。ドライアイスに埋もれてしまうのでしょうが、何時までも送信を続けてほしいものです。頑張れPhoenix!!




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最後まで頑張ります!

2008-10-22 23:25:12 | Phoenix
http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=23511&cID=237

10月21日(米国時間)の発表によると、RAは、「UpperCupboard」と「StoneSoup」の下部の領域を掘っているようです。
「我々は、地質と気候の関係を結びつけるために氷テーブルの深さと範囲を理解しようとしています。」と、NASAのジェット推進研究所、Diana Blaney は言ってます。
残り少ない時間を最大限活用しようと涙ぐましい努力が続けられていますね。

アメリカのMars Science Laboratory が予定通り2009年春に打上げられることが決まったと言うのに、今度はESAのExoMARSがどうも2016年に延長されるようです。どちらも予算関連なので、昨今の経済不安も影響しているのでしょうか?
新素材や加工法など技術的なブレークスルーが必要な時期なのでしょう。中国、インドとかいろいろな国が宇宙開発に乗り出してきてますので、安全・確実・安いを実現して欲しいものです。
宇宙開発は、金が掛かるものと思いがちですが、発想の転換が必要でしょう。そうしないと社保庁じゃないけど役人や政治家の利権にされてしまいます。この方がよっぽど無駄遣いですよね。
先日、テレビで宇宙飛行機の開発に取組んでいる緒川修治氏が紹介されていました。弾道飛行だと思いますが、40万円での宇宙旅行を目指しているとのこと。頑張ってほしいですね。詳しくは、下記サイトで見てください。

http://www.meitai.net/archives/20080128/2008012808.html
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頑張ってボーナス獲得!

2008-10-19 01:10:46 | Phoenix
日本時間10月19日1:10/Sol145 16:16



http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=39079&cID=345

10月7日(Sol131)の画像です。Phoenixが掘った7個の溝がオレンジ色で示されてます。小さいので上のURLを見てください。

また、10月13日(Sol137)にTEGAのオーブン6にサンプルが届けられたそうです。既にミッションの目的分はサンプル採取・分析済みなのでPhoenixチームは「ボーナスラウンド」と呼んでいます。これで8個のオーブンのうち6個が使われました。
Phoenixのパワーは日に日に落ちており、Phoenixチームは最後の頑張りをしているようです。また、Phoenixが休止状態になっても得られたデーターの調査分析に数ケ月掛かるとの事です。結果を期待して待ちましょう。
氷の層を見つけたのが大きい成果ですが、予想より固かったのでしょうか?結構、苦労した結果、その下までは掘り進めなかったですね。表土-氷-その下の土という縦方向でのサンプルを採取する予定でしたが、これからのミッションに期待しましょう。
土の成分分析の結果が待ちどうしいです。地球上で同じような土が有るかもしれません。そうなれば、その土で緑化テストなどが行えます。テラフォーミングの可能性がテストできると考えられます。





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まだまだ頑張ってます

2008-10-09 23:53:17 | Phoenix
081009、23時41分/Sol136、14:47

http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=38733&cID=342



かなりブログの更新の間が開いてしまいました。先週は、晴海ふ頭公園でバーベキューをしに行ってきました。良い天気で楽しかったです。1日は、国際航空宇宙展を横浜パシフィコで見てきました。私は、初めて見に行ったので分かりませんが、自衛隊関係が参加規模を増やしたようです。航空機の方が今のところ主流で三菱のMRJは人気でした。ミサイルとかは有りましたが、ロケット関係は少なかった印象です。火星は、人気無いようですね。頑張りましょう!

ところで、いよいよPhoenixの活動時間が少なくなってきているようです。頑張れPhoenix!!
残りの時間でRAの活動範囲内での氷の層の状態を調べる試みを始めました。とりあえず、「La Mancha」と呼ばれる溝を深く掘ったようです。上記の写真がそうです。氷の層の横とかも掘って、立体的に観察するそうです。
また、その他の所も氷の層が異なる地形とか様々な表面上の特徴(例えば異なる岩と土)によってRAのワークスペースの周辺でどう異なるか観察する予定です。どうなんでしょうかね。Phoenixはやれることを全てやった感じです。
でも、最後の頑張りでSol128には、「白雪姫」溝からサンプルを採取してTEGAへ届けました。また、「Headless」を動かした跡の土からサンプルを擦り取ってMECAの光学および原子力間顕微鏡で分析を始めてます。このサンプルは、「Galloping Hessian」と名づけられました。そして高濃度の塩類を含んでいることが期待されています。地球上でも乾燥地帯で岩の下とか周辺で水が蒸発し、その結果として高濃度の塩類が見られます。それと同じことが火星で起こっているかもしれないのです。
サンプルの採取や分析活動が終わった後も最後の最後まで気象観測を続ける予定です。でも、それも今年の年末までには、終わっていることでしょう。



Sol112の天候です。かなり寒くなってきました。霜とダストデビルが観測されてます。気圧は、5月26日(日本時間)に着陸した頃は、8.5位だったので、下がっています。冬の天候は、荒れ模様なんでしょうか?
まだまだ、いろいろ情報を送ってくれることを期待して最後までお付き合いするつもりです。
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雪が降る~雪が~

2008-10-01 23:35:47 | Phoenix
http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=36680&cID=322



いよいよ大詰めです。
9月29日の発表によると現時点で太陽の沈んでいる時間(つまり夜と言うことです)が4時間以上との事です。5月に着陸してから3ケ月は、太陽は沈みませんでしたので、十分の電力を使えましたがこれからは、節約しつつ最後まで頑張るつもりのようです。
その一つとして、火星の音を採取するためにPhoenixのマイクを動かすようです。どんな音が拾えるのでしょうか?10月末には、電力不足によりRAは全く使えなくなると予想されてます。
下図の表は、Phoenixが着陸してからのSolを横軸に、日照時間を縦軸で表したものです。黄色い線が日照時間の変化を表し、黄色い線上の緑色の線が現在時点を示してます。棒状の茶色は、合になる時期です。棒状の緑は、北極がドライアイスの氷で包まれる時期を示します。来年、2月2日から11月20日まで極寒の冬が続きますね。また、ドライアイスの氷が溶けた時、Phoenixは我々に応えてくれるでしょうか?

http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=36971&cID=322




しかしながら、今回の発表は、盛りだくさんでした。一つは、カナダSpaceAgencyのMET付属のレーザーで着陸地点上空4kmの雲の中に雪(水の結晶)を見つけました。雪は、上空3km位から地表に向って落ち初め、途中で昇華しているとの事ですが、カナダのチームは雪が地表に達している事を確認したいと張り切っているようです。

http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=36972&cID=322



また、「白雪姫」溝から採集したサンプルでTEGAでは、サンプルを高温まで過熱した際に二酸化炭素(CO2)を質量分析計で確認しました。サンプルからCO2が放出されたときの温度は、炭酸カルシウムを加熱したときにCO2を放出する温度として知られている温度と同じだったとの事です。
反応式  CaCO3 → CaO + CO2
炭酸カルシウムの分解温度は、1,000℃~1,100℃です。
更に、MECAのWCLでも「白雪姫」溝から採集したサンプルで作られた溶液のカルシウム濃度が炭酸カルシウムで作られる緩衝液で予想されるものと同一であったとの事です。
TEGAとWCLの結果からPhoenixチームは、炭酸カルシウムの存在は間違いないと確信しているとの事です。そして、このことは過去に「白雪姫」溝から採集した土と液体の水とで相互作用があった事を示すとの事です。いよいよ水に近づいてきましたね。

もう一つ、原子間力顕微鏡と光学顕微鏡で粘土のようなものを発見したそうです。これも水に繋がる発見ですね。
もう一踏ん張りお願いしましょう!
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RAが岩をぐいっと動かしました

2008-09-25 22:08:41 | Phoenix
http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=34496&cID=312



米国時間9月22日:Sol117 地球から送られたコマンドをPhoenixは、確実に実行して無事に岩が動かされました。40cmほど移動させたようです。上手くいきましたね!
上記の写真は、火星での太陽時午後12時30分頃に撮られたものです。
上部の三角形の部分がHeadlessの下にあったところです?いよいよ、ここを掘って、いろいろ調べてもらいましょう。拡大で見ると白いところと灰色の部分が擦られたように見えますが、今一良く分からないです。カラー写真を公開してほしいですね。
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