火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

シャトルの最終フライトに向けて・・・

2011-07-06 22:48:32 | NASA
7月1日にNASA長官のCharles Boldenさんが今後の宇宙政策について語ったことが報告されています。
スペースシャトル最後の任務を果たす為、7月9日0時26分(日本時間)打上を予定しているアトランティスへのはなむけのメッセージですね。



内容的には、ISSの成果に触れていますが、今後の展望では少し寂しい印象です。
AstroArtsで日本語で読めます。
従来から言われていた内容と変わりは無いです。
全文は、こちらです。
ISSの役割に触れ、民間の参入を活性化させて政府は、更に先を目指すシナリオです。
でも、火星有人探査を長期的目標としてと触れていますが、今一迫力を感じ取れないですね。
オライオン等で有人飛行に戻ってくるということですが、コンステレーションの焼き直し程度だとどうなんでしょうか?



やはり、経済が良くないので資金面での問題含みですかね・・・
後は、当面の活動を紹介してます。

7月16日:「ドーン」ベスタに到着
8月:木星探査機「ジュノー」打ち上げ
9月:地球観測衛星「NPP」打ち上げ
10月:月探査衛星「グレイル」打ち上げ
11月:火星探査車「キュリオシティー」打ち上げ
2012年2月:X線宇宙望遠鏡「NuSTAR」打ち上げ

オバマさんは、元々宇宙開発には消極的な感じでしたが、2010年4月17日の当ブログにオバマさんが2010年4月15日にKennedy Space Centerで演説した内容には、下記の計画が謳われていました。
このシナリオは生きているが、確定したものでもないのでしょうか?
計画は、以下のとおりです。
①ISS(the International Space Station)の運用を5年以上延ばして2020年以降も運用する。
ISSへの人間と物資の輸送を民間に任せる。
②2020年までに月を越えていくためのロケット等の技術を確立。
③2025年までに有人ロケットで月を越えての長旅に出る。小惑星などの探査・研究。
④2030年台半ばに有人ロケットを火星の周回軌道に乗せて、無事に地球に帰還させる。
⑤その後、有人で火星への着陸を実行する。

火星への有人飛行は、まだ技術的に確立していないのでBoldenさんは、はっきりとは触れられなかったのでしょうか?
でも、期待してます。火星への有人飛行は国際的協調の下に人類の総力を傾注する必要があると思います。
アメリカはもちろんロシアやESA等もその方向で動いています。
中国は、独自に動く傾向があり、アメリカは警戒しているようですが・・・

個人的意見ですが、火星への入植を目指すことが新しい活力と人材を生み出すと思ってます。
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日本も頑張りましょう!

2011-05-13 22:24:59 | NASA
5月5日のMarsTodayによりますと2010年6月に募集されたNASAのDiscovery Programの最新のミッションが、28個から3つのミッションに絞られたとのことです。
3ミッションの開発チームには、それぞれ3百万ドルの予算が与えられます。
各開発チームは、その予算を使ってミッションコンセプトの具体化や初期デザインの研究・分析を行います。
そして、2012年に詳細な審査をしてミッションを1つに絞る計画です。
最後に残ったミッションには、4億2500万ドルの予算が与えられます。その予算には、打上げロケットの費用は含まれていません。
ロケットの調達は、開発チームの役割ではないようです。
そして2016年には、最新のミッションが打上げられるとのことです。

3ミッションは、下記の通りです。

①Geophysical Monitoring Station (GEMS):火星内部の構造と組成の探査から地球型惑星の形成や進化の理解を深めることを目的とする。
      Bruce Banerdtさん(NASA's Jet Propulsion Laboratory)がプロジェクトを統括。

②Titan Mare Explorer (TiME) :タイタンに着陸し、メタン-エタンの海に浮かぶことで地球外の海の環境を探査することを目的とする。
      Ellen Stofanさん(Proxemy Research Inc)が主任研究者、Johns Hopkinsさん(University's Applied Physics Laboratory)がプロジェクトを統括。

③Comet Hopper :彗星に何回も着陸することで、彗星の進化や太陽からの影響を研究することを目的とする。
      Jessica Sunshineさん(the University of Maryland)が主任研究員、NASAのGoddard Space Flight Centerがプロジェクトを統括。

Discovery Programのサイトには、下記の写真が載ってますね。この写真だけー。
これじゃ~タイタンに決まっているようですねー。
私は、火星の内部構造に興味がありますのでGEMSにして欲しいのですが・・・
日本のMELOS計画で火星内部探査が含まれていますので、NASAは別なことをしてもらっても良いですね。



まあ、どこに決まっても面白いでしょうね。

上記のミッションとは別に、NEO(地球近傍天体)の研究のために下記の3技術開発提案が選ばれています。

①Primitive Material Explorer (PriME)
  彗星の化学組成そして地球に多くの揮発性物質をもたらしているNEOsの役割を解明する為の質量分析計の開発。
  Anita Cochranさん(the University of Texas)が主任研究者。

②Whipple: Reaching into the Outer Solar System
  木星以遠の太陽系を理解する為の技術として掩蔽技術の検証と開発。
   Charles Alcockさん(the Smithsonian Astrophysical Observatory)が主任研究者。
  
③NEOCam
  NEOの起源や進化を調べる為や地球への衝突リスクを計算する為に使用する望遠鏡の開発。
  Amy Mainzerさん(JPL)が主任研究者。

日本と違ってアメリカという国は、指導者がハッキリと道筋を示し、相応の投資もしてくれると言うことですね。
日本は、全てが曖昧でなんとなく波風を避けているといい目に遭えますよ~見たいな感じでしょうか?
自分は、日本人なんで日本的な感じにも惹かれるし、居心地良さそうですが・・・
今年の1月25日のオバマさんの一般教書演説をみて、危機に及んでこういうリーダーシップが欲しいとも思います。
藤末健三さん(民主党参議院議員)の記事を引用させていただきます。
・「宇宙競争時代」の研究開発投資を!
・今後10年で科学技術、工学系と数学の教師を10万人増員する。
日本も負けてられないですね。

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Nautilus-Xがあれば、宇宙で暮らせそう!

2011-02-16 23:05:12 | NASA

2月12日のMarsTodayに多目的宇宙探査船(Nautilus-X)が紹介されていました。

文中にパワーポイントとリンクしている箇所がありますのでそちらを見るとより詳しく分かります。



運用目的は、下記の通りです。あまり英語が・・・だいたいの訳でご容赦を願います。一部、訳してもいませんが・・・"O"
PDFを見ますと地球と月や火星の宇宙空間移動用として活動することを目的としています。
ISSの地球引力圏脱出バージョンとでも言いますかね。
Nautilus-Xと地球または火星上への連絡はOrionなどを使用する考えです。
Non-Atomospheric Universal Transport Intended for Lengthy United States X-ploration
これも訳すと「大変長期のUSの宇宙探査のための大気圏外宇宙輸送手段」とでもなりましょうか?
いろいろ考えている人がいますね。
ネタもとは、NASAのbuzzroomPopular Links from @NASAで紹介されていますので、結構本気ではないでしょうかね。

- Long-duration space journey vehicle for crew of 6 for periods of 1 -24 months
 長期宇宙航行(6名のクルーで1-24ケ月)
- CIS-lunar would be initial Operations Zone [shakedown phase]
 月への飛行が初期運用となる(試運転期間)
- Exo-atmospheric, Space-only vehicle
 大気圏外で運用する
- Integrated Centrifuge for Crew Health
 クルーの健康のために回転による重力
- Life Support in deployed Large Volume with shirt-sleeve servicing
 至れり尽くせりの生命サポート
- Truss & Stringer thrust-load distribution concept (non-orthogird)
 
- Capable of utilizing variety of Mission-Specific
 ミッション特有の多様性に対応できる 
- Propulsion Units [integrated in LEO, semi-autonomously
 推進設備(LEOに対応、半自動化)
- Utilizes Inflatable & Deployed structures
 膨張性と展開性のある構造を利用する
- Incorporates Industrial Airlock for construction/maintenance
 工事/メンテナンスのための工業用気密室を組込む
- Integrated RMS

- Supports Crewed Celestial-body Descent/Return Exploration vehicle(s)
 降下/帰還探査機のクルーの宇宙空間でのサポート
- Utilizes Orion/Commercial vehicles for crew rotation & Earth return from LEO
 Orionを利用/クルーのローテーションとLEOからの地球帰還のための商業輸送機関





火星協会では、「マーズダイレクト」が一番費用対効果が高いと推奨してますが、コンセプトとしては本当の初期の探査を想定してます。
地球-火星間で定期航路が出来て多くの人が研究目的だけでなく行き来するような時代にはこのNautilus-Xの考え方も有りかと思います。
移動中の長旅が広い空間で快適に過ごせるのではないでしょうか。
宇宙線や無重力の影響も小さな探査機での長旅と比べれば格段に危険性を減らせることと思います。
ただし、こうした重量級の計画は、費用が大幅に掛かるため計画の延期に繋がる可能性が高いのではないでしょうか。
日本火星協会の立場としては、やはり最初の一歩は「マーズダイレクト」の方が実現性も高いし、実現時期も早められると考えます。
「宇宙で暮らす」で村川さんが「訳者はじめに」そして著者のスタインさんが「第1章 未知なる宇宙への旅」にそれぞれ有人での宇宙探査の意味を書かれています。
有人探査を進めていかないと、逆に人々の宇宙への興味も薄れて探査そのものの意味も見失われていくのではないかと・・・
でも人類の冒険心や探求心はとどまることを知らず、探査機を飛ばすことが出来れば、火星へ行こうとする志願者は列を作ることでしょう。
探査機を火星へ着陸させて地球まで無事に帰還させることは、今、我々人類が持っている技術で実現可能なのですが・・・

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最長老!まだまだ・・・

2010-12-18 00:05:44 | NASA
Mars Odysseyが12月15日で火星周回軌道に入って3,340日となり、Mars Global Surveyorの記録を更新したとのことです。
過去及び現在、稼働中の火星軌道船の中で最長老となったわけですね。

NASAの発表は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/odyssey/odyssey20101215.html

そうは言っても、2012年のMSL(Mars Science Laboratory)の着陸もサポートするとのことですので、まだまだ、健在です。
Mars Odysseyは、火星表面を赤外線・可視線カメラやガンマ線分光計などで観測を行う他、Spiritや Opportunityなど他の火星探査機との通信の中継を行ってます。
そういえば、2010年の初めにはPhoenixの復活を期待してMars OdysseyとMRO(Mars Reconnaissance Orbiter)とで聞き耳を立てて見守ってくれたのでした。
Mars Odysseyは、2001年10月24日に火星周回軌道に入って以来、活動を継続してきましたが、Wikipediaによりますと推進剤の残量から2015年まで稼動可能とのこと

http://ja.wikipedia.org/wiki/2001%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%BB%E3%82%A4



ちなみに歴代の火星軌道船の稼働日数を下記に纏めました。

Mariner 9        1971/11/14-1972/10/27  349日
Mars Global Surveyor  1997/9/12-2006/11/2  3,339日
Mars Reconnaissance Orbiter 2006/3/10-    1,742日(12月15日時点)
Mars Express      2003/12/2-      2,548日(12月15日時点)
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なんでも練習が大切

2010-10-25 22:37:11 | NASA


10月15日のMarsTodayによりますとNASAの月惑星研究所(NASA Lunar Science Institute)が主催してドクターコース及びマスターコースの学生をアリゾナにあるBarringer Craterに招待してクレーターの調査等のトレーニングをしたとのことです。

詳しくは、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=31863

Field Training and Research Program at Meteor Crater
http://www.lpi.usra.edu/nlsi/mcFieldCamp/

10月16日から24日の1週間で実施された訓練は、月や火星など惑星系探査を想定しています。
どう扱い、どう対処したら良いか学んだとのこと。

Barringer Crater Companyとか Meteor Crater Enterprisesなどがあるんですね。
クレーターでもビジネスが起こせるとは、改めてビックリです。

Meteor Crater Enterprises

http://www.meteorcrater.com/

the NASA Lunar Science Institute

http://lunarscience.arc.nasa.gov/
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良い目標が良い結果をだす!

2010-05-09 07:42:31 | NASA
5月7日付けの日経新聞の電子版に「火星有人探査の狙いは?」と題して中冨信夫氏(宇宙工学アナリスト)へのインタビュー記事が載っていました。

詳しくは、下記にて
http://www.nikkei.com/tech/ssbiz/article/g=96958A9C93819696E1E2E2E1948DE2E4E2E7E0E2E3E2E2E2E2E2E2E2;p=9694E0E5E2E3E0E2E3E2E1EAE4E2

中冨氏の発言のポイント
①アメリカの宇宙政策について
「火星という要素を入れることで宇宙政策の活性化を狙っている」
②財政事情との関係で
「火星有人探査のスケジュール調整で対応可能」
「とてつもない構想で国内の総力を結集してすさまじいエネルギーを出す」
③中国への対抗意識は
「十分にある」
④日本について
「政府間協力より、企業買収などの可能性がある」
「日本も独自の有人宇宙船開発の態勢ををとる必要がある」
⑤火星探査について
「1990年代前半までにNASAが検討していたプランなどが参考」
「課題が多いが、それに挑むことがイノベーションに繋がる」

以下、私見を述べます。
①②については、同感です。アポロのときも、あの計画によって多くの人が宇宙そして科学への関心を高めたと思います。
アポロで得た成果は、結局焦げ付かないフライパンだけと言う酷評もありますが、多くの人に感動を与えた、そしてその後の科学の進歩にも貢献したことは、間違いないことだと思います。
ハッブルの修理についても多くの科学者と一般の人たちの支持があったため修理が実施されたことは、記憶に新しいと思います。

詳しくは、下記にて
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/hubble_space_telescope.html

③については、なぜ日経さんが特に中国に限って質問しているのか?その意図のほうに興味がありますね。
オバマさんが4月17日にわざわざNASAの Kennedy Space Center(Florida)まで行って、強調したのはアメリカのリーダーシップを強める決意だったと思います。
現在、火星を目指しているのは、中国だけではなくヨーロッパ、ロシアも同様です。
特に、ロシア主導でヨーロッパ、中国が参加して5月末から「MARS500」という火星有人探査のシュミレーション実験が開始されます。
④の日本の産業構造が脅かされると言うことは、かなりありそうなことです。一部では、「日本民族は農耕民族で、冒険など向いていない」という民族論を語る人もいるのはどうかと思います。
日本が世界に貢献しなければ、世界はどうなるのだ!というくらい日本民族の力を信じて欲しいものです。
⑤の火星有人探査計画が「1990年代前半までにNASAが検討していたプランなどが参考」ということですが、マーズ・セミ=ダイレクト計画拡大版のことをさしているのでしょうかね?
1989年7月20日ジョージ・ブッシュ大統領が(今回のオバマさんと同じように、決意を示す効果を狙って)国立航空宇宙博物館正面入り口で「宇宙ステーション建設、月への回帰、そして火星有人ミッション」を盛り込んだ宇宙探査構想を発表したのを受けてNASAが最初に「月と火星の人類探査に関する90日研究レポート」(概算費用4,500億ドル)を発表しましたが、余りの高額な予算のため結果としては、有人探査に対する障害となってしまいました。それを打破する為にマーズ・ダイレクト案(火星協会のズブリン会長案を取り入れた)がNASA内で検討され、いろいろな折衷案としてマーズ・セミ=ダイレクト計画拡大版が纏まった時、ニューズウィークの1994年7月の表紙を「有人火星ミッションはいかが?、テクノロジーはもうお待ちかね。お値段は500億ドル」と紹介されたそうです。
「月と火星の人類探査に関する90日研究レポート=Report of the 90-day Study on Human Exploration of the Moon and Mars」
「マーズ・セミ=ダイレクト計画拡大版=Expanded version of the Mars Semi-Direct plan」
2004年1月に息子のジョージ・ブッシュが示した「コンステレーション計画」も火星有人探査に関しては、似たような計画ですが、月基地建設が余計でした。
今回、オバマさんによって無駄な月基地建設が否定されたことでマーズ・ダイレクトになったということですね。
4月24日の当ブログで紹介しましたように、ズブリン会長は、より安価で早く火星有人探査が実施できると主張してます。

火星に行く努力をすれば、月にはより簡単に行けるようになるということに共感します。
何はともあれ、火星有人探査が現実味を帯びていくのは期待できます。日本も乗り遅れないよう頑張りましょう。
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無駄遣い止めます

2010-04-17 10:15:33 | NASA


オバマ大統領がNASAの Kennedy Space Center(Florida)で歴史的な発表をしました。
ブッシュのコンステレーションを破棄して、新しいより高い目標に向かって資源を投入する方針です。

地球の軌道から離れていよいよ「火星への有人飛行・着陸を目指す」方針が打ち出されました。
そして、このことが人類の宇宙での活動範囲を広げるだけではなく、アメリカのリーダーシップを強めると言ってます。

計画は、以下のとおりです。
①ISS(the International Space Station)の運用を5年以上延ばして2020年以降も運用する。
ISSへの人間と物資の輸送を民間に任せる。
②2020年までに月を越えていくためのロケット等の技術を確立。
③2025年までに有人ロケットで月を越えての長旅に出る。小惑星などの探査・研究。
④2030年台半ばに有人ロケットを火星の周回軌道に乗せて、無事に地球に帰還させる。
⑤その後、有人で火星への着陸を実行する。

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/about/obamaspeechfeature.html

Augustine委員会の報告を受けた2月1日のオバマさんの発表(当ブログの2月6日)に落胆しながらも、火星が当面の目標という言葉が入っていたので期待していましたが、ここまで踏み込んだ発言となるとは予想してませんでした。
コンステレーション計画は、成り立ちや進行具合から胡散臭いものを感じていましたが、やはり一部の利権と化していたものと思われます。日本の官僚主導の公共プロジェクトも多くは予算超過の常習犯ですが。
これで議会を乗り切れるのではないでしょうか?
オバマさんが言っているとおり、8月15日までにこの計画がオバマさんの執務机に届けられることを祈ってます。

それにしても、もう少し早く実現できないものでしょうか?
博報堂生活総合研究所の未来年表によりますと火星探査は

http://seikatsusoken.jp/futuretimeline/index.php

2020年米が有人探査。
2030年米が火星滞在500日。欧州がオーロラ計画で有人探査。
2035年ロシアが有人探査。
2050年中国が有人探査。
となってますね。(日本は、どこかに相乗りなのかも。)

研究が進む中で実現が早まることを期待して待ちましょう。
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コンステレーション打ち切り

2010-02-06 11:43:09 | NASA


すでに各所で解説されていますが、当ブログでも触れておきます。
米国時間2月1日にオバマ大統領が11年度(2010年10月~2011年9月)の予算教書の中でNASAの計画である「コンステレーション計画」の柱である月有人探査計画を打ち切ることを発表しました。
この「コンステレーション計画」は、04年にブッシュ前大統領が打ち出したものですが、次世代ロケット「アレス」の開発が難航していたものです。
この計画で米国は、1972年にアポロ17号で2人の宇宙飛行士が月面に立って以来、長い中断がありましたが、20年までに月有人探査を実現することを目指していました。

オバマさんは、選挙戦の最中から教育が最優先と述べて宇宙開発には積極的な発言が無かったので、やっぱりという感じです。
「コンステレーション計画」を5年遅らせれば、教育予算が賄えるとも発言してました。
ブッシュが8年間も大統領をやり、短絡的なテロとの戦いと自由主義経済万能論が行き詰まり、大変な経済危機を世界が経験している現在の状態では、財政再建優先と雇用の創出に重点を置かなくてはならないので、やむを得ないかなと思います。
ただし、ホワイトハウス行政管理予算局のオーザッグ長官は「火星有人探査を視野に入れたより広い長期的な計画に移行する」という方針を示してます。
また、オバマ大統領もコンステレーション計画に代えて「我々を技術革新と発見への新たな旅路へと駆り立てる、米国の想像力に投資する野心的な新宇宙開発構想を立ち上げる」と言ってますので、期待して待って居たいと思います。
更に、NASAのボールデン長官は、「月探査計画中止は、米国が宇宙への大志を捨て去ったことを示す訳ではない。」と発言してます。
宇宙開発への熱意が受け継がれていくことを信じてます。

ただし、米国では宇宙産業がある程度の地位を占めているので、今回の決定により宇宙産業への打撃が予想され雇用問題等も含め議会の理解を得る為には、かなり大変な作業になるとの見通しが出ています。

米国の2011年度予算は、3兆8340億ドル(財政赤字1兆2670億ドル)
NASAの予算は、FY2010年 187.2億ドル、FY2011年 190億ドル、FY2012年 194.5億ドルとなってます。
コンステレーション計画には、すでに90億ドルが投じられ、今後も毎年30億ドルが投じられる計画であった。日本のダム工事やらの公共事業を連想しますね。
その代わりに、シャトルに代わる地球の低軌道に宇宙飛行士を送る商業宇宙輸送機を開発する為今後5年間で60億ドルの予算が充てられることとなっているんですが、かなりの減額となりますね。

NASAの予算は、下記にて
http://www.nasa.gov/pdf/420990main_FY_201_%20Budget_Overview_1_Feb_2010.pdf

Constellationのサイトは、下記にて
http://www.nasa.gov/externalflash/CxEMM_SITE/index.html

現在、有人の宇宙活動はISSでの活動が行われているのみで、家の縁側で日向ぼっこしている程度の活動しかできてません。
事務局の考えとしましては、月探査に余分な経費をかけるより、火星への有人探査計画を進めて欲しいと思ってましたので、今回、長い中断にならないで良い方向へ行くことを期待してます。
「アレス1」に関しては、デザイン的にも無理目な感じでしたので、一からやり直せるほうが良い結果が得られるのではと思います。
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火星に生命!そんなことナクライト!

2009-12-06 23:41:50 | NASA


11月30日のMarsSocietyによりますと13年前に火星からの隕石ALH84001に生命の化石を発見と発表した研究者たちが、更に新しい技術を駆使して調査した結果、隕石の化石が生命の痕跡である確証を得たとのことです

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=29710

The Geochemical Society と The Meteoritical Societyの「the journal Geochimica et Cosmochimica Acta」の11月号に「Origin of Magnetite Nanocrystals in Martian Meteorite ALH84001」という表題で掲載されているようです。
火星からの隕石ALH84001の磁鉄鉱の由来とでもいうのでしょうか?
発表したのは、全てJohnson Space Center の研究者でThomas-Keprtaさん、Simon Clemettさん、 David McKayさん、Everett Gibsonさん、Susan Wentworthさん達です。
磁鉄鉱の由来について1996年時点で反論がありました。
1.生命説:いくらかの水のある土壌中でバクテリアは、彼らの細胞の中にミネラルを分泌する。ALH84001の炭酸塩小球体中の磁鉄鉱は地球上のバクテリアに見つけられるものと特性が似ていて生命活動に必要なものである。
2.無機反応説:炭酸塩をしかるべき条件で加熱することで隕石中の磁鉄鉱と同じ状態を再現できる。

今回は、最新の装置を用いて生命であるという確信を得たのことです。
文献を読んでないのでこれ以上は分かりませんが、13年間諦めずにやってたんだと思うと感慨ひとしおです。

現在、地球上で発見された隕石のうちで火星由来とされている物の中では、その特徴からS:シャーゴッタイト(インドのシャーゴティで初めて見つかった。)、N:ナクライト(エジプトのナクラで初めて発見された。)、C:シャシナイト(フランスのシャシニーで初めて見つかった。)の3種類に分類されています。
ALH84001は、ナクライトに属しています。
今回のレポートには、下記の通り多くのナクライトの走査電子顕微鏡の写真が発表されています。
いろいろな状態があって興味深いですが、専門ではないので詳しいことは分かりませんので、どなたか詳しい人~。

下記の5は、日本の南極観測隊が発見した大和593という隕石です。

詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/centers/johnson/home/mars_meteorite.html

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湖の存在の証明

2009-11-29 00:41:48 | NASA
Columbusクレーターの中にかって湖が存在していた証拠が見つかったとのこと。
Columbusクレーターは、南緯29.52°、東経193.90°にあり、大きさ115km。
斜め北約1,320kmには、SpiritがいるGusevクレーターがあり、南下約980kmには、ロシアのMars3Landerの着陸地点がある場所です。

詳細は、下記にて

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=52649574&expand

上記のナショナルジオグラフィック ニュースによると、
コーネル大学のジェームズ・レイ氏がNASAのMROが送ってきた画像から、かって湖が存在していた証拠となる鉱物を見つけたとのこと。今後、化石湖の化学構造を研究する場所として、このColumbusクレーターが最適な研究対象であり、重要な場所となる模様。

その証拠とは、
・ある鉱物がクレーターの内側に“バスタブリング(浴槽の水際にに残る湯垢の輪)”状に残っているのを発見した。
・その鉱物とは、水がないと形成されない含水鉱物である粘土と硫酸塩で、それが交互に重なった地層があることが明らかになった。(近赤外分光計)
・上記の特徴こそ大きな湖がゆっくりと蒸発した証拠である。
・さらに、このクレーターは、地下水だけを水源としていたと考えられる数少ない化石湖の候補のひとつだとのこと。

Columbusクレーターができたのは、約46億年前から35億年前まで続いたノアキアン期という温暖湿潤な時代であるとのこと。
Gusevクレーターもノアキアン期に隕石の衝突でできた化石湖の湖底部分の典型と考えられていたが、Spiritが調査した結果、火山性の玄武岩しか見つからず、含水鉱物は発見されていない。

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日本も有人宇宙船へJoin明日!

2009-11-28 23:44:47 | NASA
11月17日にNASA長官ボールデンさんが初来日して、東大で討論会と記者会見に出席しました。
ボールデン氏は米海兵隊出身で、元宇宙飛行士です。どうも、沖縄での海兵隊の記念行事に出席するため来日したようです。

日本の技術力を評価して、HTVをぜひ発展させて自前の有人宇宙船にするように呼びかけたということです。
ぜひ、その方向へ行ってほしいですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091123-00000523-san-soci


この会は、JAXAと東京大学の主催です。
テーマは、「宇宙分野における日米協力のビジョン」で、主な出席者は、ボールデンさん、JAXAの立川理事長、向井千秋宇宙飛行士、東大の中須賀真一教授でした。
演台は、下記の通りです。

ボールデン長官:NASAのビジョンと米宇宙政策最新状況 
立川理事長:日本の現状 基本計画と今後の展望 
向井飛行士:ISS利用成果と今後の可能性 
中須賀氏:超小型衛星による宇宙工学教育の取り組み 

毎日新聞によるとボールデンさんは、「日米協力はさらに拡大し、いつの日か月や火星に行けると思ってほしい」とも言ってます。

誰もが、今の海外旅行のような感じで行けるようになるんでしょうね。いつの日か・・・。


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火星人になれる?

2009-11-23 00:58:33 | NASA


11月17日にNASAとマイクロソフトが共同で"Be a Martian" というサイトを立ち上げたことが発表されました。
火星に興味がある子供はもちろん大人にもかなりの情報の公開と質問にも答えてくれる形になっていますね。
でも、英語なので日本語サイトもお願いしたいです。
マイクロソフト㈱の樋口社長さん何とかなりませんでしょうか?
子供たちが自分で考えて参加できるこのサイトは、素敵なアイデアだと思います。
最先端の火星探査の情報に触れられる機会をぜひ日本の子供たちにも!


詳しくは、下記にて
http://marsprogram.jpl.nasa.gov/newsroom/pressreleases/20091117a.html

日本語のニュースです。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2665437/4930727

下記で少し体験できるようです。
http://beamartian.jpl.nasa.gov/
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見て!投票してください!

2009-11-20 01:15:47 | NASA


11月16日のMarsTodayによりますと、サンタクララ大学の学生達が宇宙開発への関心を高めるためのビデオ6本作成して、それへの投票が20日締め切りで行われています。

詳細は、下記にて
http://www.marstoday.com/news/viewnews.html?id=1359

16日時点の投票状況は、下記の通りです。
Video 1: Team Zenith (投票7、2%)
Video 2: Team Limit Does Not Exist(投票33、11%)
Video 3: Team B.E.A.R. (投票89、30%)
Video 4: Team Sublime Paradigm (投票3、1%)
Video 5: Team Awesome-O (投票142、48%)
Video 6: Platinum Platypi (投票21、7%)

技術的には、学生と言えども十分レベル高いと思いました。
でも、ワクワクするのが無かったですね。
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こんな景色も見えるのか~

2009-11-15 22:49:42 | NASA


火星から木星と地球が一つの画像に収まっています。
大きなサイズは、下記のサイトを見てください。
http://starryskies.com/The_sky/events/mars/earth_jupiter_100.jpg

個々の軌道関係は、下記です


詳しくは、下記にて
http://starryskies.com/The_sky/events/mars/earth.jupiter.orbits.gif

ネタ元は、starryskiiesというサイトです。下記にて
http://starryskies.com/

これって一体?すごい時代になっていることを実感してます。
ホントかよ~って言う気分でネタ元サイトをしげしげ見てしまいました。
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いよいよ火星の天気予報が聞ける日も近い!

2009-11-05 11:40:47 | NASA
今週は、お休みが多い中で本日も休んでおります。
午前中に柿を収穫しまして、午後には、ビッグサイトの東京国際航空宇宙産業展を覗く予定です。

ところで、11月4日のMarsTodayによりますとIstvan Szunyogh教授(テキサスA&M大学の大気科学教授)にNASA交付金が支給されることになったとのことです。

大学のサイトは、こちらです。(MarsTodayの内容と同じです)
http://dmc-news.tamu.edu/templates/?a=8152&z=15

http://www.marstoday.com/news/viewpr.html?pid=29561

火星の天候を分析して天気予報が出来る仕組みを作るのが目的です。
これによって、火星への着陸にも確実性が増すし、探査ローバーの太陽電池パネルのケアも万全となります。
更に、有人探査の場合には、火星の天気予報は重要性をより増すこととなりますね。

NASA交付金がいくらかは、今のところ解りませんが、こういうプロジェクトの結果が待ち遠しいです。

下記は、Phoenix搭載のカナダの気象観測装置によるものです。



そのうち、TVで毎朝、火星の天気予報が流れるようになるんでしょうか?
入植地の天候に一喜一憂したり・・・。少し先走り過ぎですか。
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