11月10日の発表でPhoenixと11月2日以来連絡が取れず、今後も期待できないということが明らかになりました。当面、数週間は、連絡を待つようですが、いよいよ来るべき時が来たと言うことですね。いつか来ることは、分かっていたミッションですが、その時が来るとこんなにも寂しいものなんですね。
11日から12日と大阪出張で10日の夜は特にニュースがなかったので、もう少しお付き合いできると思ってましたが、12日に帰宅して友人のメールで知りました。
Phoenixは、休息に入りましたが調査結果の分析・取りまとめは、まだ始まったばかりだとの事です。結果発表を期待して待ちましょう。
今までの成果を簡単にまとめますと以下のようです。
1.今までのどの着陸船より北極に近く着陸した。
2.今までの着陸船より深く掘ってサンプル採取した。
3.水の存在を確認した。
4.地球外で最初の原子間力顕微鏡を使った原子レベルに近い画像からSSIによる広範囲の眺望まで25,000以上の画像を送ってきた。
5.土の詳細な分析を実施した。アルカリ性であった。(生命の栄養分でありえる塩類の小さな濃縮を見つけた;氷と土の関連がある過塩素酸塩塩の発見;そして、炭酸カルシウム(液体の水の影響の目印である)の発見。)
6.天候の記録。;気温、圧力、湿気と風に関するデータ。もや、雲、霜と旋風の観測。雲からの降雪の観測。
7.Mars Reconnaissance Orbiterと共同して地上と軌道上から同時に天候の観測を実施した。
詳細は、下記サイトで
http://phoenix.lpl.arizona.edu/11_10_pr.php
しかしながら、今後も2009年のMSL、2013年のMAVEN、2016年のExoMARSが控えてますので、まだまだ火星探査は続くと言うことです。NASAは、火星の探査はまだまだ続くとの力強いコメントを出してます。
この次に火星が春を迎えるのは、2009年10月頃です。2008年5月の着陸時と同じ季節は、2010年3月頃です。Phoenixからの復活のメッセージを期待して待つこととしましょう。Phoenix 暫しの休息を!!