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上記の写真は、Mars Global Surveyorが撮影した火星の北極冠です。北極冠はおおよそ直径が1,000kmあります。
大きく抉れている所がChasma Borealeで地球からの観測でも見ることが可能です。
Chasma Boreale(ボレエールカズマ:当ブログ5月31日で触れてます。)は、アメリカのグランドキャニオンと同じ長さで深さが2kmあります。
グランドキャニオンは、深さ平均で約1200m(最深地点は1800m)、長さ446km、幅6km~29km。
大きい画像は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/multimedia/pia13163.html
Chasma Borealeの他にもいくつも溝のような切れ目があることからその成因についていろいろ議論されてきました。
それが、今回 MRO(Mars Reconnaissance Orbiter)搭載のShallow Radar (SHARAD)での観測結果から北極冠の構造の原因が分かったとの事です。
5月27日発行のthe journal Natureに2論文が発表され、その中で数百万年の歳月を掛けて風がこの構造を作ったと述べられているようです。(本文見てないので申し訳ないです。)
下の画像が、MRO搭載のSHARADによる北極冠の構造です。
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大きい画像は、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/multimedia/pia13164.html
MGSは、2006年11月2日に突然通信を絶っています。そして、MROは2005年8月12日に打上げられ2006年11月から観測を始めています。
この2衛星の連携で奇しくも新しい発見がされたのですから、とても素晴らしいことだと思います。
地球上では水の作用が重要なのと同じで、火星では風の作用を解明することで気候の歴史が明らかになることが期待されますね。
詳しくは、下記にて
http://www.nasa.gov/mission_pages/MRO/news/mro20100526.html