12月5日のCuriosityのWhat'sNewにCuriosityが火星大気へ突入前に放出した物が火星表面に衝突した跡の画像が紹介されています。
10分前に放出された物とは、10分前に脱ぎ捨てたCruiseステージと、8分前に放出した2つのタングステン錘(75kg)です。
これらの衝突痕を下記の画像のとおりMROのHiRISEが的確に捉えています。
今まで火星周回機により数多くの地表面の画像が取得されています。
その中には、当然多くの衝突痕が含まれていますが、どのような物質がどのような形状、密度、スピード、突入角度でその衝突痕を残したか不明でした。
今回は、Cruiseステージとタングステン錘という詳細な情報がある物質です。
更に、突入角度と速度も分かっています。
それらによる衝突痕を専門家が調査することで、インパクト・プロセスおよび火星表面、および大気特性についての情報を得られると言うことです。
Figure 1 Figure 2 Figure 3
この画像が得られた場所は、Curiosityの着陸点から西へ約80km 離れたところです。
下記は、Cruiseステージで火星へ向かうCuriosityです。
下図は、Curuiseステージの構成です。
下図は、火星大気へ突入前のタイムラインです。
いろいろな事が綿密に計画されているのですね。
今までの積み重ねが生きてるのではないでしょうか。
Curiosityのこれからの活躍に期待すると共に、先人の残した財産に感謝したいものです。