2月19日のWhat'sNewによりますとCuriosityは、Sol547(2月18日)に約100.3mを逆走で前進しました。
逆走は、地球上で開発された車輪の損傷を減らすための技術の適用可能性を確認するためです。
ただし、Sol547に走行した地域は比較的良い地表面でした。
今後、険しい地形が待ち構えているので、そのための準備をしているわけです。
下図は、Curiosityが走ってきたルート(白線)とこれから走行するルート(黄色い線)を示しています。
"Dingo Gap"から285.5m移動しています。総走行距離は、5.21kmとなりました。
次の科学的調査の目標が"Kimberley" (以前"KMS-9"と呼んでいた場所) です。
"Kimberley" は、軌道船からの観測で水に関係する鉱物が検知されている場所で、Curiosityはここでドリルを使用する予定です。
現在Curiosityがいる場所から約1.1kmの距離があります。
Sharp山の斜面にある当面の目標に行くためのエントリーポイントとそこまでたどり着くためのルートを変更する可能性があるようです。
「完璧なルートは、ありえない。不完全なルートの中でベストなものを探す必要がある。」とJim Ericksonさんが言っています。
*Jim Ericksonさん:Curiosity Project Manager of NASA's Jet Propulsion Laboratory, Pasadena, Calif.
下図は、Sol547に100.3m移動後NavCamで撮影したCuriosityの影です。
車輪の傷みが心配ですね~
でも、探査が最重要項目なので、まずはSharp山の斜面を登って行くための努力をお願いしたいです。