アマチュア天文愛好家がthe journal Natureに驚きの観測結果を報告しました。こちらとこちら
Agustin Sanchez-Lavegaさんが報告書の筆頭著者です。
*Agustin Sanchez-Lavegaさん:the Universidad del Pas Vasco in Spain
その現象とは、南半球のTerra Cimmeriaの上空250kmあたりで南北500km、東西1,000kmにも広がるPlumeが観測されたことです。
2012年3月12日と4月6日のそれぞれ発見されて、形態を変化させながら約10日間後に消えたということです。
従来、100km程度の高さのPlumeは、多く観測されていますが、250km程度の高度のPlumeは、少なく、Hubbleが1997年5月17日に観測した例があるようです。
現在は、科学者達が今回発表された画像とHubbleのデーターを組み合わせて、このPlumeの特性と発生原因を突き止めようとしています。
考えられる原因は、以下の2つです。
1.水氷、二酸化炭素の氷や塵粒子の雲である可能性。
2.オーロラである可能性。
(Terra Cimmeriaは、局地的で強力な磁場を持つ「帯状地」が存在することが、火星周回科学探査機による過去の観測で示唆されています。)
残念ながら、周回機による観測データーは、ないとのことです。
次のチャンスは、MAVENやMOMが逃さないでしょう!
*Terra Cimmeria : 南緯34°、東経145°あたりです。Curiosityがいるところがだいたい南緯4°、東経137°あたりですので、南に30°下がった位置ですね。(約1,800km離れている)
Curiosityが火星に到着する前の出来事ですが、Plumeが南北500km、東西1,000kmに広がっていたということと高高度ということで、今度発生したらCuriosityが観測することも可能ですかね。
離れすぎかな~
下の画像は、観測者が撮影したものです。南北が逆さになって見えています。