火星への道

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火星の熱を!!

2019-10-07 11:45:40 | InSight

火星で静かに活躍中のInSightには、下記の3つの機器が搭載されています。
1)SEIS(地震計):火星内部活動の震動および他の活動の正確な測定。
     製造担当:CNES(the French Space Agency )、IPGP(the participation of the Institut de Physique du Globe de Paris)、ETH(the Swiss Federal Institute of Technology)、MPS(the Max Planck Institute for Solar System Research), Imperial College、JPL  

2)HP3(熱流量プローブ):惑星の進化の代表的指標の温度測定。
     製造担当:DLR(the German Space Agency)

3)RISE(位置情報):太陽引力による火星軌道のゆれや地球との位置変動の測定によって火星内部構造の測定。
     製造担当:JPL 

SEIS(地震計)とRISE(位置情報)は、着々と成果を上げています。
が、、、HP3(熱流量プローブ)は、未だにセンサー"the mole,"の設置に手こずっています!!
"the mole,"を地下5mまで打ち込む計画ですが、現時点で35cmしか打ち込めていないとのことです。
理由は、"the m
ole,"を打ち込む場所の地質条件が打ち込むための前提条件と異なっていたためでした!
"the mole,"を打ち込むためには、打ち込んだ場所の土から圧迫される力を利用する必要があるのです。
その土との摩擦力で"the mole,"は、下へ下へと打ち込むことが出来るということです。

ところが、地表面から5~10cmにduricrustという土壌の表面または表面近くの硬い層が有ったためだそうです。
この固い層は、"the mole,"を打ち込めないほどの固さではないものの、崩れやすいため"the mole,"が必要とする摩擦力が得られていないという訳です。
 今、火星で"the mole,"が頼りにできるのは、InSightのロボットアームだけです。でも、地球で多くの科学者が知恵を絞っています。
①アームで空いた穴を土で埋める ②アームで"the mole,"を土に押し付ける 等々いろいろなアイデアが試されています。

アームだけに、「腕の見せ所」ですね!
近いうちに朗報が聞けることを期待してます!!!

(C)NASA/JPL-Caltech.

地球での検討状況の動画は、下記にて
https://www.youtube.com/watch?v=uuJoyZ0IuLk&list=PLTiv_XWHnOZpoZ2QD4-3PATeFxAXK-8uA&index=1

ネタ元
insight

https://mars.nasa.gov/news/8518/nasas-push-to-save-the-mars-insight-landers-heat-probe/?site=insight

https://mars.nasa.gov/insight/spacecraft/instruments/hp3/

日本語の情報
sorae

https://sorae.info/space/20191005-insight.html


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