10月17日のMarsDailyに地球の気候変動予測の為に開発された「global climate computerized models」が火星の気候変動にも対応することが分かったとのことです。
事務局としては、十分理解できませんが、興味深いのでメモしておきます。
SpaceRefのニュースは、画像つきです。
"Science of Global Climate Modeling: Confirmation from Discoveries on Mars," という題目でネバダ州Renoで行われたthe American Astronomical Societyの惑星科学部門の会議で16日に論文が公表されました。
発表者は、the Planetary Science Institute(PSI、Tucson)の研究者とフランスの研究者の国際研究チームです。
主要なメンバーは、以下の通りです。(彼らのすべてが火星の氷河に関するMROの測定を分析したとのこと。)
・William K. Hartmannさん(PSI研究主幹)がリーダー。
・Francois Forgetさん (Universite Paris:火星気候のモデリングをした)
・Veronique Ansanさん(Universite de Nantes)
・Nicolas Mangoldさん (Universite de Nantes)
・Daniel Bermanさん (PSI)
話せば長いことながら・・・
1)1993年に、天文学者が火星の回転軸の傾斜の変動を分析し、過去に回転軸の傾斜が45度超となったことを予測しました。
2)火星での回転軸の傾斜変動は、ごく最近としては5百万年から2千万年前に起こったことが分かっています。
(回転軸が45°超ずれることによって、夏半球と冬半球と極端な気候変動が起こります。)
3)2001-2006の間、フランス・アメリカの様々な研究者がこの結果を検討するために地球の気候コンピューターモデルを適用しました。
(コンピュータ・プログラムは、地球のCO2地球温暖化へ気候変化を評価するために開発されました。)
4)コンピューターによる計算結果とMROによる観測結果が一致したそうです。
(特に、Hellas盆地の東に位置するGregクレーターでの氷河の状態が一致したとのことです。)
関係者は、他の惑星で実証されているのだからこのモデルは、地球気候変動予測に使用可能だと発言しています。
どうも、誰か分かりませんが、何人かの有名人が地球の全球気候変動のモデリングは、'junk science’であると批判しているようです。
Gregクレーター のGoogleMarsの画像です。
Gregクレーターは、南緯38.59°、東経112.89°に位置してます。
Gregクレーター内の氷河の流れた状態を示すMROのHIRISEの画像です。
更に詳しい情報は、こちらにて