プロ野球の交流戦(2010.5.18~19)で巨人が日本ハムにあえなく2連敗。初戦などは5失策と散々。
大の巨人ファンのカミサンなどは「最下位のチームに負けるなんて」とカンカンに怒っているが、ちょっと”したり顔”してその理由を教えてやった。
「札幌には選手たちの贔屓スジが沢山いてススキノ界隈を夜遅くまで遊んで回るから体調不良が原因さ」。「ナールホド」と珍しく頷いてくれた。
調子に乗って「ほら、北国の女性は色白でもち肌というからな」と口が滑ったところ、すごい目つきで睨まれてしまった。
閑話休題。(ソレはさておき)
ひところは「ガン」と聞いただけで「もうお終いか~」というイメージがあったものだが、今では沢山の方が適切な治療で無事生還を果たしているのはまことに喜ばしい限り。身近にそういう事例を数多く体験する。
先日の午後、運動ジムで久しぶりに出会ったご夫婦。
「やあ、お珍しい。どうされてましたか?」
「それが、まあ、二人ともガンに罹ってしまって~。私は胃ガン、主人は肺ガンです。ようやく直って3年ぶりに運動しに来ました。」
昔なら、ガンともなるとヒソヒソ声で話したものだが、このご夫婦はこだわりなく大きな声で話されるものだから周囲も興味深そうに見ている。
いまやガンに対する感覚もそういう時代になった。
さて、健康の話になると何といっても気になるのが自分の「寿命の予測」。
「一体、いくつまで生きられるんだろう?」
イギリスの権威ある科学専門誌「ネイチャー」に出ていた寿命の算出法の日本語訳を掲載してみた。引用先は次の本。
「ボケるボケないは生き方できまる」(2007年3月5日、大和書房刊)
著者は東京大学教授の石浦章一氏。
あなたの寿命は現在の状態で何歳ぐらいになるだろうか。興味のある方は次により試算を。
基本は76歳、次の質問に回答して合計した数字に76を加えた数字があなたの寿命。+は寿命増加要因、-は減少要因。該当しない場合は0。
1 あなたは今何歳ですか。30~50歳なら+2、51~70歳なら+4。
2 男性なら-3、女性なら+4。
3 200万人以上の都会に住んでいるなら-2、1万人以下の町なら+4。
4 自分の祖父母の一人が85歳を超えていたなら+2、二人とも80歳を超えていたなら+6。
5 両親のどちらかが50歳以前に心臓疾患で亡くなっているなら-4。
6 兄弟姉妹や両親が50歳以下で、がん、心疾患、糖尿病になっているなら-3。
7 年収1000万円以上を稼いでいる人は-2。
8 大学卒は+1、大学院卒は+2。
9 65歳以上で今働いているなら+3。
10 連れ合いがいるなら+5。
11 現在独身は-3、25歳から数えて独身時代が10年以上続いているなら、10年ごとに-3。
12 現在の仕事が机上の仕事は-3、身体的運動が必要な仕事は+3。
13 週5回、30分以上の運動を続けているなら+4、週2~4回なら+2。
14 1日に10時間以上寝る人は-4。
15 性格として、リラックスタイプは+3、緊張タイプは-3、幸せと思うなら+1、不幸せと思うなら-2。
16 この1年間に制限速度オーバーでつかまったことがあるなら-1。
17 1日に1合以上の酒を飲む人は-1。
18 1日にタバコ2箱以上吸う人は-8、1~2箱なら-6、半分から1箱なら-3。
19 標準体重より20Kg以上肥満なら-8、
〃 10Kg~20Kg肥満なら-4、
〃 5Kg~10kg肥満なら-2、
※自分の標準体重=23.5×自分の身長m×自分の身長m
20 あなたが40歳を超えた女性で毎年婦人科医に診察を受けているなら+2。
と、以上のとおりだが日本人の平均寿命は2009年7月16日時点で男性79.29歳、女性86.05歳。
因みに自分の場合を計算してみたら予想外の長生きで83歳。ただし、15の設問で「緊張タイプ」に分類したが、もし「リラックスタイプ」にすると何と89歳になる!
さて、この寿命テストからいろんな健康対策が浮かび上がってくる。とにかくプラス項目を大きく伸ばし、マイナス項目を減少することに尽きる。
マイナス要因が極めて大きい(最大-8)のは18のタバコと19の超肥満。タバコの害はもう周知の事実で言わずもがな。
肥満の害は最高水準の医療技術と経済力を誇るアメリカ人の平均寿命が世界ランキング10位外という結果が物語っている。(あのハリケーン・カトリーナの被害地ニューオーリンズでの被害者たちの超肥満のテレビ映像がいまだに目に焼きついている!)
7の項目の年収が高いのにマイナス要因とは意外だが、それだけストレスの影響を考慮したもの。14の寝すぎは逆にストレスが少なすぎる点が考慮。3の都会暮らしは空気や水の汚染とストレス。10と11の結婚と独身問題もストレス、外食と栄養のバランス、規則的な生活などが考慮。
7、8、12については職業によって寿命の違いがあることをうかがわせる。
16のスピード違反はどう考えたらいいのだろうか?「遵法精神」「せっかち、気ぜわしさ」といった気持ちの”ゆとり”との関連なのか、もしかするとその人の持つ「運」の良し悪しだったりして~。
それともう一つ。連れ合いとの相性について設問が無いのは重大ミスではなかろうか?
なお、レイ・カーツワイル著の「ポスト・ヒューマン誕生」(2007.1.25刊)の417頁に古代からの平均寿命が記載されていたので参考までに記載。
クロマニヨン人の時代 18歳
古代エジプト 25歳
1400年ヨーロッパ 30歳
1800年ヨーロッパ 37歳
1900年アメリカ 48歳
2002年アメリカ 78歳
1900年までの遅々とした寿命の延びに比べて、1900年からたった100年の間に30歳も伸びたことに注目。
私たちは実に恵まれた時代に生きている!