このところ生まれ故郷の福岡組と(オーディオで)交流することが多いが、地元の大分組ともすっかり縁が切れているわけではない。
21日(日)にはYさん(市内)、そして昨日の25日(木)にはMさん、Nさん(大分市)と相次いで試聴にお見えになった。
3人の方々のお目当てはいずれも「AXIOM80」システムを聴くことにあり、片方のJBLシステムはまるで問題外のような存在になっている。
たとえばYさんに言わせると「AXIOM80はまるで貴婦人のような音です。毎回聴かせてもらうのが楽しみですが、それに比べてJBLシステムはあまり聴きたくありませんねえ。」と、にべもなく手厳しい(笑)。
昨日のMさん、Yさんもほぼ同様で「AXIOM80」には賛辞が相次いだが、JBLシステムには粛として声なし!
そして、帰りがけにポツンと洩らされたのがステージ(舞台)の問題。
どういうことかと言うと、「AXIOM80を聴いていると綺麗にステージが出来上がっていて、主役や脇役たちが交互に登場してきてはスポットライトを浴びて去っていきますが、JBLシステムは配役たちが平等にその場で演技しているだけで出番(ステージ)というイメージがどうも湧いてきません」
実に示唆に富んだ言葉だと思いませんか(笑)。
「周波数レンジ」を確保する以前の問題として「音像定位」の重要性を改めて考えさせられたわけだが、これに限らずJBL3ウェイシステムにはいろいろと難問山積状態。
つくづく我が家には「優等生と劣等生」が同居していることを思い知った!
まあ、世の中「いい人」ばかりでは成り立たないし、もちろん「悪い人」ばかりでも困る。「善」と「悪」、「良」と「不良」という対立の概念は必然の成り行きではある。
その昔、歴代総理の指南役と称された「安岡正篤」(やすおか まさひろ:故人)という思想家がいたがその著書の中に「エネルギーが無ければ善も悪もない」という言葉が印象的だった。
エネルギーとはヤル気と言い換えてもいいと思うが、何ごともヤル気が無いのが世の中では一番悪いという意味である。
その点、我が家の劣等生はいつもヤル気を掻き立ててくれるので大いに助かる(笑)。
もちろん、市販のJBLシステムだとメーカーからきちんと調整を施されているのでこういう問題は起きないのだが、我が家のような変則的なシステムは「ああでもない、こうでもない」と時間つぶしには持って来い。
一番苦労しているのがネットワーク。低音域、中音域、高音域のクロスオーバーをどこに設定するのか、いまだに五里霧中の状態が続いている。
昨日もお客さんが帰った後でコイルやコンデンサーをいじり回したが、どうもうまくいかない。ソース(CD)によっての違いが大き過ぎるし、「ステージ」のイメージ設定となるとどうやってもお手上げ状態。
そもそも「フルレンジ」方式と比べると、音の出口が多い3ウェイ方式などはハンディがつきまとう。
とうとう行き着いたのが、「やっぱりタンノイの箱にはタンノイの同軸ユニットがピッタリかもねえ」。これで少なくとも音像定位の問題は解消する。ちゃっかり最後の逃げ道は確保しているんだから~(笑)。
どうせ今日は雨降りで外に出るのも億劫だし、久しぶりにユニットの入れ替え作業でもやってみっかなあ~。