昭和の時代に活躍した評論家「小林秀雄」さんのエッセイに「美を求める心」というのがある。
「絵画や音楽をどう鑑賞したらいいのか」について、若い人向けに書かれた本だが、その一節に次のような言葉がある。
「美には、人を沈黙させる力があるのです。これが美の持つ根本の力であり、根本の性質です。絵や音楽が本当に解るという事は、こういう沈黙の力に堪える経験をよく味わう事に他なりません。
ですから、絵や音楽について沢山の知識を持ち、様々な意見を吐ける人が、必ずしも絵や音楽が解った人とは限りません。」
噛み砕いて言えば「絵や音楽は頭で理解するものではないし、言葉で表現するものでもない。ただ、ひたすら見つめ、そしてじっと耳を澄ませながら対象と虚心坦懐に向き合いなさい」。
誰にでも「美を求める心」があると思うが、たとえば自分の場合に当てはめてみると、「美しい調べと音」を日夜追いかけているつもりだが、それをどう表現すれば読者にわかってもらえるんだろうかと思うことが再々ある。
言い換えると、「こんなことを言葉遊びしてもしょうがないんだけどなあ」、と虚しくなる気持ちがまったく無いと言えば嘘になる(笑)。
それに引き換え「聴覚」に比べて「視覚」に訴えるものは恵まれている。何しろ対象が豊富だし、一目見るだけでわかりやすいし広く共感を得やすいのが特徴だ。
たとえば美しい写真、絵画、そしてふるいつきたくなるような美人・・。
高校時代の同窓生カメラマン「T」君が撮影した「羽を広げたメジロ」。
絵画では、江戸時代に活躍した浮世絵師「歌川広重」の名作「蒲原 夜の雪」が一番好き。
夜にかけて雪がしんしんと降り積もるこの情景をじっと見つめていると、何だか魂が雪景色の中に吸い込まれそうな感覚を覚える。
そして「美人」。ようやくお目当ての本題に辿り着いた(笑)。
映画女優では若い頃の「若尾文子」が究極の美形だと思っていたが、ちょくちょく「ミステリードラマ」などに出演している「笛木優子」には思わず息を呑み言葉を失ってしまうほどの衝撃を受けた!
すると、つい先日のネットで「第一子出産」の記事が躍っていたので、フ~ン。
しかし、こういう女性を伴侶にすると疲れそうな気がするので「高嶺の花」として見ているのが一番だと思うんだけどなあ(笑)。
さて、皆様にとって「追い求めている美」があるとすればそれは何でしょう?
どうかもったいぶらずに気軽に教えてくださいな~(笑)。