「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「ウマさん便り」の後日談

2023年03月16日 | ウマさん便り

前回の「南スコットランド・・」は、多くの方々の興味を引いたと見えて、近年にないダントツのアクセスでした。ありがたいことです。

何よりもロマンがありますね~、
そして、お国柄というかイギリス人の飾り気のない奥ゆかしさ・・!

そこで「鉄は熱いうちに・・」と、後日談をご紹介。

まず、ストーリーの中でスポットライトを浴びた明治屋(大阪)さんの「盃」だが、「百聞は一見に如かず」なので、画像をようやく探し当てて「ウマさん」(スコットランド在住)あてに「これで間違いないですか?」と問い合わせたところ、次の画像が送られてきた。



”どんぴしゃり”でした! 私も欲しいです(笑)。

そして、ありがたいことに追加のメール「後日談」がありました。

「実は、とても素敵な後日談があるんです。
 
アンドレアの息子アンディーが、フランス人の恋人ソフィーと僕を訪ねてくれたことがありました。ちなみにアンディーは通常アンドリュースの略ですが、彼の場合、アンドロメダの略だそうです。こんな素晴らしい例外は他にないでしょう。やっぱり爺ちゃんの孫ですね。
以下は、そのアンディーの話です…
 
アンドレアは亡き母の形見のグヮルネリ・デルゲスを、ロンドン・シンフォニーオーケストラで母のルイーズと一緒にヴァイオリンを弾いていたマーガレットに貸与したと言います。

爺さんをよく知るマーガレットは、幼かったアンディーに、しょっちゅうディズニーの「ピノキオ」の挿入歌「星に願いを」を弾いて聴かせたそうです。いい話ですよね。
 
そのアンディが、なんとグリニッジ天文台に勤務していると言うんで、僕は唸ってしまいました。なんちゅう孫や。草葉の陰で爺ちゃん、きっとニッコリしているでしょう。

さらに、アンディーがソフィーと知り合ったのが、パリのデイズニーランドだと言うんで、このファミリーはどこまでファンタジーの世界にいるんだろうと、僕は呆れてしまいました。
 
それと思いがけないことを発見しました。
僕の愛聴盤の一つ、アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドンシンフォニーによるラフマニノフの交響曲第2番に、メルヘン爺ちゃんの白雪姫ルイーズが、オーケストラのメンバーとしてヴァイオリンを弾いている可能性が非常に高いんです。いや、そう思いたいですね。

僕のスピーカーから流れてくるオーケストラのヴァイオリンの中に、ルイーズの音が混じっている…」

いやはや、「縁は異なもの・・」といいますか~。

次に、(メルヘン爺ちゃんの)星の観測時のBGM「ピアノソナタ」(モーツァルト)について。

この、ブツブツとつぶやく「独り言」に「ふ~ん、そうかそうか」と付き合いだしてから軽く40年にはなりますが、いまだに飽きがこず汲めども汲めども尽きせぬ泉のように水がこんこんと湧いてくる印象です。一度嵌ってしまうと病み付きになる音楽ですよ・・、これは。

      

次に、メル友の「I」さん(東海地方)から次のメールをいただいた。

「今日のウマさん便り興味深く拝見しました。

ヒュー爺さんはヒューム元首相なんじゃないか? と思いながら読んでいましたが、年齢が合わないかな? と・・・そういう方だったんだ!

MG-Bが出てきましたね。

この車は私が〇〇保健所で精神保健の業務に付いていた頃、〇の精神保健センターにいらっしゃった鈴木さんという先輩の愛車でした。

サスが弱くて乗り心地が悪く、雨漏りもするで、苦労されていました(笑)。しかし。 佇まいは最高でした。

鈴木さん(スーさん)は一回り年上の方で、私は凄く可愛がってもらいました。

テニスやスキーそしてワインの手ほどきを受けましたが、テニスは最後までかないませんでした。

10年ほど前に肺がんで亡くなられました。70歳前半という若さでした。

自宅療されている時に、電話で良く話をしましたが、人に心配をさせない方で、私は電話を切った後、落涙したものです。

スーさんはクラシックファンで、もちろんモーツアルトの話も良く聞きました。

「Iさん、弦楽五重奏第〇番の第〇楽章の出だしのここが、「天使の声が聴こえると」〇〇が表現したんだよ」

と言われましたが、いい加減な私は、〇及び〇〇の部分を覚えておりません。

もし、ご存じでしたら教えていただけませんか?」

というわけで、まず、「MG-B」について。



不覚にも名前と姿が一致しなかったが、このクルマなら見たことがあります・・。フロント部分が旧型「ジャガー」に似てますね。このクルマが「盃」と交換ですかあ!


次にモーツァルトの弦楽五重奏曲について。

実は「カルテット」と「クインテット」の区別が判然としなかったので確認しました(笑)。

前者が「四重奏」のことで構成は「ヴァイオリンが2、ヴィオラが1、チェロが1」、後者の「五重奏」では「ヴァイオリンが2、ヴィオラが2or1、チェロが1or2」。

ヴァイオリンがヴィオラやチェロに対抗するためには2挺要るというわけですかね。

手持ちのCDがこれです。弦楽五重奏曲の第3番と第4番(ヨゼフ・スークとスメタナ・カルテット)



「ライナーノート」には、こうありました。

「モーツァルトの弦楽五重奏曲はすべてヴィオラ2挺の編成で、チェロ2挺のものは1曲も書かれなかった。これにはさまざまな理由を考えてみることが可能であろうが、まず一つにはチェロを2挺にして、低音部を重くすることは必ずしも彼の音楽的趣味に適うものではなかったと思われる。彼の音楽はどんな場合にも低音は明快でなくてはならない」

よく分かりますよ~。「天馬空を駆ける」ような軽快な音楽が彼の持ち味なので、低音部が重たいと話になりませんからね。システムだって・・。

おっと、また余計なことを口走りそうに~、危ない、危ない(笑)。


さて、「I」さんの想い出「天使の声」に該当するかどうかわかりませんが、久しぶりにこのCDを聴いて「3番 K515の第二楽章」「4番 K516の第三楽章」の冒頭部が琴線に触れて思わず涙しました!

さっそく、その旨「I」さんにご連絡すると、たまたま同じCDを持っておられて
私も、このCDを聴き返しました。いい音楽ですね。天使の声として、ひとつを選ぶとしたら、第4番の第3楽章ですかね・・・」

K(ケッヘル)の500番代といえば、ほかにもディヴェルティメントK563があって、名曲ぞろいですね。

最後に「ウマさん、これからもおもろい話をぎょーさん頼んまっせえ~」(笑)。



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