昔の全盛時代を知っている人間からするとオーディオは廃る一方だし「オーディオ愛好家」は希少価値的な存在になりつつあると思うが、それにしても中身は様々のようですね。
まあ、だれに迷惑をかけるでもなし、自分さえ楽しければそれでいい趣味だが、あまりにも違い過ぎるので、つい要らぬお節介をやきたくなった(笑)。
もちろん個人的な視点からだが「オーディオ愛好家の分類」を試みてみたのでご参考までに~。
1 オーディオの位置付け
A 音楽が主役で、オーディオは道具 B オーディオが主役で音楽は道具 C 何でもあり
2 好きなジャンル
A クラシック主体 B ジャズ主体 C 何でもあり
3 前段機器が「アナログ」か「デジタル」か
A アナログ・オンリー B デジタル・オンリー C 何でもあり
4 増幅系統のアンプが「真空管素子」か「TR素子」か
A 真空管(古典管)オンリー B TR素子オンリー C 何でもあり
5 スピーカーの形態
(1)A 古典系 B 近代系 C 何でもあり
(2)A フルレンジ派 B 「2ウェイ」or「3ウェイ」派 C 何でもあり
我が家をこの分類に当てはめてみると、
「1→A」、「2→A」、「3→B」、「4→A」、「5→(1)A、(2)C」となる。
既にお気づきのとおり、選択肢「A」が「王道」のつもり・・。
これで「オーディオ愛好家」の実像がかなりシャープになって浮き上がってくると思いませんか・・。
実はどうしてこんな分類を持ち出したかというと、焦点は「4」にあって、同じオーディオ愛好家でもその違いがあまりにも大きすぎると思ったのがきっかけ。
先日、同じく真空管を愛好するオーディオ仲間がご来訪された時にこういう会話を交わした。
「オーディオの楽しみっていろいろあるんでしょうが真空管アンプを使っていると、同じ型番でもブランドの違いによって音が千変万化するのでメチャ楽しいですね」
「そうですね。オーディオ雑誌や他人のブログを見ていると圧倒的にTR素子を使っている人が多いですが、とても”もったいない”気がします。こういう人たちははたして真空管オーディオを経てTR素子へ移ったのかどうか大いに興味があるところですね。」
「おそらく、初めからTR素子だったのではないでしょうか。たとえばアキュフェーズのアンプなんか、見てくれはいいし、お医者さんなんかのお金持ちが愛用している例が多いみたいですよ。
私たちにしてみるとタダでくれるといっても要らないアンプですが、嬉々として使っている方が多くて驚かされます。倍音成分があんなに無味乾燥なのに~。音質にメチャうるさい人が平気で使っているのが不思議です」
「周りに真空管を使っている人が少ないと刺激を受ける機会が少ないからますますそういう傾向に拍車がかかるようです。オーディオショップに置いてある真空管アンプも高価の割には冴えないものが多いですからね。真空管アンプばかりは市井に埋もれた達人に任せるのに越したことはないです。やっぱりたしかな情報が勝負でしょう」
「使っているスピーカーにも一因があるのではないでしょうか。近年は低能率が多くてアンプのパワーが求められるのが多いですからね。古典管を使うのなら(高能率の)古典系スピーカーの組み合わせじゃないと無理でしょう」
「そうなんです。最後はスピーカーに行き着くわけですが、その歴史はとても長いのにはたして進歩しているんでしょうか・・。たとえばAXIOM80なんて現代の技術をもってしても創れるメーカーは見当たりませんよね」
と、オーディオ談義をひとくさり。
また要らんことを言ってしまったかな・・。
まあ「憎まれっ子、世にはばかる」ということばもあることだし~(笑)。
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