「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「プリアンプ騒動」の思いがけない顛末

2023年03月03日 | オーディオ談義

オーディオシステムの中で、(もし代えるとすれば)音の変化が一番大きいのはスピーカー、これにはどなたも異論があるまい。

その次は・・。

おそらく「百家争鳴」で、部屋の大きさ、デジタル機器、レコードプレイヤー、パワーアンプなど枚挙に暇がないだろうが、個人的には「プリアンプ」ではないかと推察している。

とはいえ、我が家ではいつも周期的な波が押し寄せていて、現在はたまたま「プリアンプの波」が来ているという言い方のほうが正鵠を射ているかもしれないですね(笑)。

まあ、プリアンプといってもピンからキリまであるわけだが、比較的手の届く範囲内のお値段で音の変化を楽しめるところが気に入っている。

で、我が家には現在3台のプリアンプがある。

「マランツ7型」「安井式」「JADIS」(フランス)だが、それぞれに特徴があって、スピーカーとの相性を考えてときどき入れ替えている。

これら3台があればもう十分だろうと思っていたところ、オーディオ仲間の「YA」さん(B市)が「素晴らしいプリアンプを製作したそうだ」という噂を聞きつけて、持参してきてもらったのがこのアンプ。



先日のブログでも取り上げましたよね。音の良さといい、専用の木製ケースの見栄えといい、まさにプロ裸足(はだし)~。(プロが裸足で逃げる、つまりプロ顔負けってこと)

以降、2週間ほどお借りして聴きこんでみたが、非常に素晴らしい音質だとは思ったが、レコード用の「フォノイコライザー」の部分が回路の大半を占めていて、我が家ではレコード不要でブルーレイやCDプレイヤーばかりなので、ちょっと勿体無いというか「宝の持ち腐れ」というか・・。

そこで、泣く泣くお返しする腹を固めて再度「YA」さんに我が家に来ていただいた。一昨日の3月1日(水)の午後のことだった。



当然、ついでに新しいシステムを聴いていただいたが、「とても柔らかい音で聴きやすくなりました。前回の時は中高音域の線が細くてちょっと刺激的でした」と、とても忖度されているとは思えないほどの好評ぶりだった。

YAさん宅は「JBLの3ウェイシステム」で、2インチドライバーを使っておられるが、我が家では1インチドライバーの「175」だったのでもろにその差が出たみたい。それと、ローカットが「2000ヘルツ」と、ウーファーと遠すぎたのも一因かな~。

で、問題はプリアンプである。

最初に「安井式」を聴いていただいてから「マランツ7型」へと交換していろいろお話しするうちに、話題がプリアンプ内部の部品の問題へと発展した。

「プリアンプはコンデンサーや抵抗のブランドで音がガラッと変化しますのでその選択には極めて注意を要します。私のアンプにはコンデンサーはドイツの○○の最高級品、そして抵抗は○○を使ってます」

実際にプリアンプの裏蓋を開けてもらってとくと拝見。

「なるほど、いい音の秘訣は部品の吟味と選択ですか~」と大いに納得して気持ちが激しく揺さぶられた。

そこで、いきなり「ど直球」を投げ込んだ。気忙しい性格はいくつになっても治らないので困る(笑)。

「フォノイコライザーの部分を省略して作っていただくとすれば○円で収まりますか?」

「ハイ、収まると思います・・」

というわけで、返還話から急転直下で創作話の方向でまとまった。

まったく思いがけない展開となったが、まあ墓場までお金を持って行くわけでもなし、生きてるうちに使わないとね~(笑)。

以降、細部の話へと移って「整流管(1本)と出力管(13D3=2本)は「BRIMAR」(英国STC)にしてください、そしてコンデンサーも抵抗も現用中のブランドでお願いしますね。」

新春にふさわしい話で気持ちの方もルンルン~(笑)。



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